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光だけでは眩しくて

影のある人が好き。

ポジティブな人は愛されるといわれるが、ポジティブ100%、光のカタマリみたいな人は、本当にみんな好きなのかと思ってしまう。

とはいえ、私はストレングスファインダーでTop5にポジティブが入るくらいのポジティブだ。前の彼氏に「隠キャの俺とは住む世界が違う」と言われたこともある(私が陽キャとか思い込みだふざけんな)。

しかし、ストレングスファインダーで気づいたのは、ポジティブというのは「辛いことだろうがなんだろうが、物事全て意味がある」と捉えているかのようだ。
それがポジティブなら私は間違いなくポジティブである。

そんなわたしだが、ポジティブキラキラ前向きしかない人は苦手だ。「考えすぎだよ」とか、なんの意味もないことを言ってくる人が多い。そんなの知ってるけど考えちゃう人間に「考えすぎだよ!(キラキラ)」とか、キラキラの押しつけにしか感じない。



中学のときに話を変えよう。
勉強もスポーツもできて、顔も可愛い同級生がいた。男女みんなから人気で、ギャル隠キャ問わず優しい。派手でも地味でもないアベレージ女の私にも、優しい笑顔で話してくれた。

彼女は間違いなく「いい人」だ。

そう思うのに、なぜか彼女がこわくてたまらなかった。その優しさの裏に、笑顔の裏に真っ黒な何かがある気がした。

でも彼女は光しか見えなかった。眩しくて影なんて見えない。

彼女を特別嫌いにはならないけど、特別好きにもならないし、特別仲良くなりたいと思わなかった。
眩しいから、ちょっと距離を置くくらいがちょうどいい。


世の中では愚痴は良くないとか、ネガティブな言葉は言わない方がいいとか言われるけど、多少あった方が私は安心する。

音楽も同じで、キラキラ眩しい直球ストレートの歌詞は、なんだか距離を置きたくなる。
どこかしらに影を感じるものだとホッとする。


たぶん私は、自分の中の影とか闇とかをすごく感じている人間だから、光と影、両方ないと同じ人間に感じられないのだろう。

こんなnoteを書く時点で、私はポジティブだが陽キャではないといえよう。


私の好きな人は、居心地の良い影を持っている。
もしも眩しい人たちが、無理してキラキラしてるなら、影こそ美しいのにな。なんて思った夜。



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