プロダクトマネージャーと他の役割との違い

Inspired: 顧客の心を捉える製品の創り方 を読んだ.プロダクトマネジメントの役割について,幅広く網羅されている.

本書では,プロダクトマネージャーの仕事は,価値があって (valuable),使いやすくて (usable),実現可能な (feasible) 製品を「見つけ出す」こと と定義されている.

また,プロダクトマネージャー,プロダクトマーケター,プロジェクトマネージャーの役割について,以下のように明確に区別にしている.

プロダクトマネージャー: プロダクトの市場性を評価することと,開発すべきプロダクトを定義すること.実際のユーザとともに検証をおこなう.

プロダクトマーケター: 世界に対してプロダクトを語ること.市場でのプロダクトのポジショニング,プロダクトに関する情報発信,価格設定など.

プロジェクトマネージャー: プロダクトを市場に送り出すことが全て.

また,プロダクトマネージャーの役割の 1 つである市場性評価には,以下の 10 個のチェックリストを使う.

1. バリュープロポジション: 製品化によって具体的にどんな問題を解決するのか

2. ターゲット市場: 誰のためにこの問題を解決しようとしているのか

3. 市場規模: 市場の大きさは?

4. 指標/収益戦略: 製品化の成功をどうやって評価するのか?

5. 競合の見通し: 現在,他に競合する製品はあるか?

6. 差別化要因: なぜ当社がこの製品化をやるのに最適なプレーヤーといえるのか?

7. 市場投入の時期: なぜ今なのか?

8. 市場投入戦略: どうやって製品を市場に出すのか?

9. ソリューションの要件: 成功のために絶対に必要な要素は何か?

10. やるかやらないか: これらを前提とした上で,最終的な提案は何か?

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