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【#ながら世界一周】苦悶した高校3年生の自分へ 2021/4/2


人生の岐路に立つといつも思い出すシーンがある。
それは、僕が作曲家になる夢を捨て大学受験を選んだ高3の夏だ。

あの頃の僕は勉強もせず、バンドと彼女に青春をかけていた。
高校入学時点で上位10%台だった僕の成績は、高3になる頃には下位10%まで落ちていた。

そうやって勉強から逃げた事情もあって、自分は音楽家になるんだと言い聞かせ、
ギターやピアノを弾いては日々を浪費していた。

でもいつも頭の片隅には、
作曲家として名をあげられず40歳になってもバイトをしながら夢を追っている自分の姿
というのがあった。

実際、進路面談で担任の先生に
「10年後君が路頭に迷っている姿が目に浮かぶ」
と言われ、ひっどい事言うなあと思ったが、
当時の自分に会ったら先生と同じことを言うかもしれない。

そういうわけで僕は悩んだ。
そこそこの大学に入って、そこそこの企業に入り、そこそこの生活をするのか
音楽家として成功するか、売れない惨めなおじさんになるかの賭けをするのか

僕は前者を選んだ。
お金が無くても音楽さえあればいいなんて正直思えなかったし、
20年後に友達に会ったときに、
周りと比べて稼げていない、家族もいない、誇れることがない、
なんて惨めな思いをしたくないと思ったからだ。

僕は平坦な道を選んだ。というかそれしか選べなかった。

そんな自分をダサいと思った。
こんなところでビビってしまう自分は、
きっとこの先も大胆な選択を出来ないんだろうと落胆した。
否応なく自分の人生の浅さを思い知らされた18歳だった。

しかしそんな僕が働きながら世界一周なんていう、
少数の人が選ぶ道を辿ると知ったら18の君は驚くだろう。

ましてや、ベトナムのホーチミンのど真ん中で、

渋谷のハチ公前みたいなところで、

金髪で弾き語りしてお金を稼ぐことになると知ったら

驚愕するだろう。

あれから6年想像できないような色んなことがあった。
それはまた今度書くことにしよう。

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