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飲み会はオンラインでもオフラインでも苦手だ

じりじりと真綿で首をしめられるような雰囲気。苦しくもあるが、もう色々終わってもいいかという気持ちもあり、わりと状況を楽しんでもいる。3.11の時に感じた、次の一瞬で死ぬかもしれぬという恐怖は全くない。あの時から自分と死は距離が全くなくなってしまったようだ。

もちろん家人に迷惑をかけたくないので、マスクもするし、除菌もする。栄養も取って無理もしない。大事な人を悲しませることは、私にとって苦しい事だし、恐怖なのだ。

外出自粛と行っても、会社が動いている限りは経理や税務の仕事があるので、オンラインでできないものはオフィスへ参上して対応する。海外のお客様が多いので、助成金や借入金について対象になるかならないかの相談もあり、慣れない業務に疲れる。

業種にもよるが、売上が壊滅的な法人もあるので、これを機に会社を閉鎖するという相談が意外に多くもある。強者たちが夢のあとになったその後で、我々の職種において、不況は時間差でやって来るのだ。


オフィスへ行く回数は減ったものの、あまりに通常運転で驚くばかりだ。普段とあまり変わらない仕事量ではあるが、「マスク完売」「休業」等の文字やマスク購入のための大行列、買い占めや商品不足で空っぽになった棚を見ると、一般的な世間の動きを認識し、終りの見えない緊急事態に疲れがどっと出る。

それに加えて「オンライン飲み会」なるもののお誘いがちらほらあって、私のHPを削る。「外に出ないで家にいてよい」と言う免罪符があるのに、何故わざわざオンラインに出て人と会わないといけないのか。私にとって、”家にいてよい”と言うのは家人と優先順位の高い人以外には会わなくていいというのと同じ意味だ。

家で空いた時間に延々と本を読む、誰の目も気にすることなく1日を過ごす、とても贅沢で有意義な貴族の時間である。

オンラインで人の顔を見ながら、呑んだり、話したりするのは、ちょっと苦痛だ。飲み会やお茶会では人がたくさんいたとしても、一対一の会話の方が好きだし、落ち着く。しかしオンラインになるとみんなが一度に話すと全く聞き取れないし、自分の発言にみんなが注目すると言う苦行をしなくてはならない。壁の花体質なのである。

人の顔が画面いっぱいにあるのが厳しく、一対多のような気がして落ち着かない。お酒も弱いしな。

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人の性格をざっくり分ける初めの方法として、外向と内向があるのではないかと思う。昔、勉強していたMBTI(Myers-Briggs Type Indicator)によれば、外向を指向する人は、人、社会、色々な出来事などの「外の世界」により関心を持ち、内向を指向する人は、うちに生じる施策や内にある体験などの「内の世界」により関心を持つ。


完全に内向を指向する私は、こんな時は家で本、漫画を読んだり、映画やアニメを見たりするのが、最もエネルギーチャージできる。外向を指向する人はオンラインを使用して、外には出られないが人とコミュニケーションをとることでエネルギーをチャージしているのだと思う。

仕事ならば給料分と参加するメリットを鑑みて、一応参加はするのだが、プライベートだとすると話は別だ。しかし大体、家にいるので、用事がある等で断るのは大変言いずらい。そして皆、お時間を持て余しているので時間調整が融通が利いてしまうのだ。「行けたら行く」という伝家の宝刀を抜きにくい。

疲れるお誘いは、3回に1回は適当にかわして何とか最小限のダメージで過ごしているが、元気にオンライン飲み会をしている皆さんを見ると、本当にエネルギーが外に満ち溢れていて、憧れるし尊敬する。自分には無いものだ。

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環境に合わせて生態を変える。全ての動植物が行っていることだが、我々も同じだ。初めはパニックになるし、戸惑いもあるけれど、段々と環境に慣れていくし、努力して過ごしやすい環境を整えていく。

もう少し状況に慣れれば、今後どうなるのかについてもう少し考えられるようになるのだろうか。仕事にもならない私とオンライン飲み会などしてないで、ビジネスな飲み会を行い、近い将来6月以降のことを考えて自己防衛をしていった方がいいのではないかと陰キャの私は思う。そしてウキウキ閉じこもっている我らも同様に、行動する必要がある。

ウォルトディズニーも給与支払停止するし、今後なかなかのカメハメ派が放たれて、中小零細企業は跡形もなく木っ端みじんになるのではないか。

不安は人の判断力を鈍らせる。少し息抜きをして余裕が出てきたら、この騒動の後のことを考えて動き出した方がいいと思う。不安に負けて日々を刹那的に生きるのか、糧として次の手を打つのか。いずれにしても世界は元通りにならない。ここがスタート地点であると思うと膝がガクブルとしてしまう。チートで異世界転移したと思って、正気に戻った人から前に進もうではないか。

いつも有難うございます!