中国製ピラティスマシン工場に行ったらパラダイムシフトした話
Pilatelistです。
フィットネスグッズ、ウェア、マシンをODM、OEM製作を行っている会社です。
ピラティスインストラクターである代表のあやまるが、日々お客さんに提案をするフィットネスウェア、フィットネスマシン、そしてフィットネスグッズの生産背景を気にしたことからこの事業が生まれました。
今日はPilatelistあやまるが、2.3年前までめちゃくちゃ嫌煙してた中国製ピラティスマシンへの価値観がこの1年でパラダイムシフトした話。
インストラクターをしていたら
・いつかは自分のマシンが欲しい🥺✨
・いつかは自分のスタジオが欲しいと🥺✨
というインストラクターがほとんどなのではないでしょうか…?
・Balanced body
・STOTTO
・peak pilates
そして、このあたりのマシンを持っていたら最強🔥と思っているピラティスインストラクターがほとんどだと思います。
私は2011年からピラティスインストラクターをしていますが、1年くらい前までは上記3ブランドが最強🔥だと思っていました。
上記3ブランドにこだわって指導をしたい方は、このあたりで読むのを止めておきましょう!😇
反対に、安全なマシンを購入検討中インストラクター、エクササイズ指導や講師の養成の仕事以外に、ビジネスでもしっかり稼いでいきたいインストラクターは最後までしっかりとお付き合いください。
①2018年:中国製ピラティスマシンとの出会い
2018年、筆者あやまるが中国に居る時中国人の友達Yukiに「ピラティス行くから一緒に行かない?」と言われ、ローカルピラティススタジオに行きました。
スタジオに入るとBalanced bodyでもSTOTTOでもpeakでも無い、木目調が素敵な?w見たことないリフォーマーが待ち構えてました。
それまでの私は、Balanced bodyやSTOTTOのピラティスマシンしか使ったり見たこと無かったので、初めて中国製のピラティスマシンというものに出会いました。
また当時、今みたいに中国製や韓国製ピラティスマシンが流通していなかったので、うわぁーリフォーマーまで中国で偽物作っちゃったんだ…さすが中国だなぁ(笑 …と思ったのを今でも覚えています。
▶2018年当時、中国製リフォーマーを使った感想
・キャリッジ部分が柔らか過ぎてニュートラル保つの難しすぎ!
・このフレーム、プラットフォームにもクッションあるから四つん這いの時、手が痛くないじゃん!
・あ、てかキャリッジ部分とプラットフォームのクッションの柔らかさが違うやん、なんなんこれ?w
・スタジオロゴ入りのリフォーマーマットすごっ!
・隣の人フットバー動かんやん!どゆこと?ww
・バネ錆びてるな、大丈夫なんかな?
・なんでこんなガタガタするん?床?フレーム?なんなん!(゚血゚*)
ツッコミどころがたくさんあり、100人のピラティスインストラクターが居たら、100人全員NG出すレベルのクオリティでした。(笑
ちなみにこの木目調が素敵なマシンは、後々出会うクオリティ最高なマシン工場の社長曰く・・・
「枠部分は廃板を1枚1枚繋ぎ合わせて作られた板」らしいです。なので強度は低め、安価なマシンになります。(どおりでw
そして今現在(2024年4月2日)の為替で、中国のどっかの工場では、約36000円で販売されています。
レッスン終了後に先生に『この中国製リフォーマーは1台いくらするん?』と聞いたら日本円で約7万円(2018年当時)と言われて、めちゃくちゃ安すぎてびっくりしましたw そりゃ廃板だから安いよね。。
恐らく当時Balanced Bodyでリフォーマーを買ったら日本到着までに40-50万円位だったので、安かろう悪かろうの中国製リフォーマーは絶対に辞めたほうがいいという結論になったのを今でも覚えています。
翌年、2019年5月に東京都目黒区にPilates Room Tokyoをオープンしますが、その時は中国製ピラティスマシンの選択肢なんて全く無くて、マシンはBalanced bodyで揃えました。
②2020年:コロナ禍で初めたPilatelist
時はコロナ時代突入…!
各フィットネススタジオ、インストラクターが、一斉にオンラインレッスンを始めました。
弊社はオンラインレッスン…というよりも2019年スタジオを作った時に
・名入りヨガマット
・名入りリリースボール
・名入りピラティスソックス 等を作っていて
これらを見ていたインストラクター仲間から「オンラインレッスン用に自社でフィットネスグッズを作りたい!」…というお問い合わせを頂き、現Pilatelist事業が始まりました。
2021年からは中国・日本のアパレル工場と協力体制を結び、フィットネスウェア・アパレル製作事業も並行して開始しました。
並行して2020年、2021年、世界各地の相次ぐロックダウンや工場の資材不足、Balanced body社のAllegroの生産休止、海外大手ピラティスマシンメーカーの納品日時の不明確さ、燃油サーチャージのup…様々な要因が重なり弊社にも『中国製リフォーマーを売って欲しい!』というお問い合わせを頂きました。
2018年に実際に乗った時の安かろう悪かろう中国製リフォーマーのイメージが強かった私は、その時は中国製ピラティスマシン購入のお問い合わせを全てお断りをしました。
理由は『エンドユーザーさんに安全性の確保が取れていないリフォーマーに乗って事故などを起こされたくない!』この気持ちが大きく働いたからです。
今考えてみれば、この時の決断は短期的な売上目線で見ればマイナスだけど、長い目で見たら誰も事故や怪我が起きず、良い選択だったと思っています。
③2023年:3つのピラティスマシン工場に実際に行ってみた
コロナの制限も緩和された2023年、中国の靴下工場に行くついでに、3つのピラティスマシン工場に行きました。この3つ以外にも中国には北から南まで恐らく大きく見積もって100箇所くらい大なり小なりピラティスのマシンを作っている工場があります。
恐らく皆さんの予想以上にたくさんあります!
なぜ、この3つの工場を選んだのかというと
1)ネットで探した工場
2)ヨガマット工場からの紹介
3)リフォーマーのストラップの購入を2020年から行なっていた工場
上記のような理由です。
(工場1)ネットで探したピラティスマシン工場
中国のヤバい感じ(例えば扉が無いトイレ、工場の外には恐らく狂犬病ワクチン等を打っていない野良犬が走り回ってる…など)にはまぁまぁ慣れていましたが、そんな私でも耐えられたない環境でした。どれくらい耐えられなかったかというと、換気が悪すぎて終始咳き込むレベルでした(泣
肝心のマシンの作り方は、予想通り結構雑でw
私「印もない状態でなぜここに穴を空けられるの?」
作業員「長年の勘さ〜1ヶ月も同じことすれば、どこに穴を開けたらいいのか分かるから」
私「すっつ・・・すごいね」
この時私は、前評判も無くネットで見つけただけの工場には行くのを辞めようと思いました。
(工場2)ヨガマット工場からの紹介されたピラティスマシン工場
こちらは1の工場からは3時間半飛行機+1時間弱車移動が必要な、中国の南側にある工場。中国はとても広く、南側は東南アジアと同じ気候なので、12月中旬なのに半袖で工場に伺いました。
気候が暑いが故に、冷房ガンガンで締め切って作業をしているため、木屑が終始舞いマスクをしていても咳き込むレベルでした。たまたま?なのか、作業員のおっちゃんが「木が湿気吸ってハマらないじゃないかよぉ!!」なんてボヤキもw
湿度は、ピラティスマシンを作る上でめちゃくちゃ致命的なので、後ほどゆっくり御説明します。
このエリアは、ヨガマット製作など湿度に関係ないものを作るには最適なのですが、マシンは不適合でした。ただコチラの工場に伺ったことにより、ピラティスマシンはすごく精密に出来ていて、湿度は良くないということが分かり今後の私の武器になったので良かったです!
※ちなみにこの紹介元のヨガマット工場が作る名入りのマットは、クオリティが高いので是非とも今後ご検討ください!
Pilatelist PU素材ヨガマット
(工場3)弊社が以前からリフォーマーアクセサリーを取り引きしている工場
中国側のスタッフが2020年に見つけてきた工場。
このnoteのサムネにもなっている工場です!
本来はマシンの取り扱いがメインなんだけど、コロナ禍が故にマシンの試乗ができなかったから雑貨のみ(ストラップ等)を取引をしていました。やっと試乗&工場見学に行けました!
この工場に行って私はパラダイムシフトが起きました!
↓理由はコチラ↓
・今まで行った工場の中で一番キレイ、寒いが換気いい
・流行っているからマシン会社をしているのではなく、100年以上木製の家具工場をしていて、20年前からピラティスマシンを作っている
・エンドユーザーのことを考えて、利益追求よりも安全性の高いマシンを作っている
・実は長い間、大手メーカー(詳細は割愛)の一次加工を行っている
・自社に全自動加工旋盤機があり、マシン加工にミスがないよう行われている
・自社に乾燥部屋があり、加工前に湿気を飛ばしている
今まで行った工場が適当すぎたのもありますが、工場の社長のお人柄だったり、何よりもエンドユーザーのことを考えたマシン作りをされていることに、私は心を打たれました。
また、初めてこちらのマシン工場にお伺いした時、工場見学は1時間位で、近隣にある万里の長城風の山道(風とはいえ片道2時間😂)に社長と2人で行って、仕事や家族や人生のことを話しながら歩いたのも今になってはいい思い出です。
※2024年になって、中国のフィットネス展示会に行って中国製リフォーマー40社くらい見たり、新たな工場見学(2工場)もしたのですが、それはまた別のタイミングでお伝えいたします。
④\2024年度版/今から中国製・韓国製ピラティスマシンを買う上で気をつけるべき3つのポイント
40社くらいの中国製ピラティスマシンに試乗し、実際に工場にも行って分かったことをお伝えします。
恐らく円安はしばらく続くので、中国製・韓国製ピラティスマシンも候補に入れているインストラクターは、しっかりと目を通しましょう!
1:生産エリアの確認
湿度が高いエリアに生産工場があるブランドさん、メーカーさんの商品は控えた方がいいです。理由は、工場2が広東エリア(香港側の中国)だったのですが、東南アジアのような気候のため湿度が高く、木が湿度を吸って膨張して、ハマらないっておじさんがボヤいていたからですw
同様に、スチール製のマシンも広東エリア(香港側の中国)て生産されたものは控えたほうがいいです。湿度=サビの原因にもなるからです。
生産前、生産中もずっと湿度が高い環境にあるので、サビない加工はされているとはいえ、エクササイズ+安全を売りたい方は、控えた方がいいかも!
※パーソナルジムに置くトレーニングマシンにも同じことが言えます!
韓国ブランドでも同じです。韓国ブランド・会社なんだけど、生産地が中国だったりします。生産地をしっかりチェックし、購入時に中国のどこで作られているのかエリアだけでも可能であれば、お問い合わせ窓口で確認しましょう!
(ちなみにマシン工場3は、韓国ブランドの製品を中国生産しています)
弊社が取引をしている工場3は、中国の北と南の間くらいの山にあり、乾燥室で加工前の木の湿度は飛ばしています。湿度問題は、御安心ください🫶🏻✨
2:使用されている木材の確認
材質はすごく大事です!
日本に様々なマシン会社もいらっしゃるので、木の種類に関して詳細は割愛しますが左側の木と、右側の木では木の密度が違うのが写真を見て分かると思います。
密度が高い木材(左側)は頑丈です。
密度が低い木材(右側)は、経年劣化により木の反りやひび割れ、変形のリスクがあります。中がスカスカなのも見て分かるかと思われます。
弊社の木製マシンは、エンドユーザーさんの安全のために全て左側のカナダ産ホワイトメープルを使っております。ちなみに、Balanced bodyの木製マシンもホワイトメープルを使っているものが多いです。
3:木材の強度問題
一枚板で作っているのか、それとも廃板をつなぎ合わせたものか、重なっているのかというところです。
たまに、2でお伝えをした「ホワイトメープル使っています!」というマシン会社もインスタ等で見かけますが、そのホワイトメープルをどのように加工して強度を高めているのかというところが焦点になります。
こちら、Balanced Body社のEXOチェアーです。
全ての面、13枚重ねしたホワイトメープルが使用されています。
特にチェアーの場合は、全体重がこの椅子に乗るので耐久性が高くないとお客さんへ安全の提供は難しくなってしまいます。
1枚板と聞いたらいい響きなんですが、デメリットとしては、経年劣化や使用環境の湿度による木材の反り・ねじれなどが起こってしまい、安定性が保つのが困難になってしまうことです。
リフォーマーやキャデラックはマシン自体が大きく、体重が分散されるのでそこまで問題無いのですが、チェアの場合は特に!!ホワイトメープルを13枚重ねしてあるものを選んだほうが、安心安全です!
弊社取り扱いチェアは、ホワイトメープル13枚重ねなのでご安心ください!
⑤まとめ
工場3との出会いもあり、私は生産背景がしっかりされていて、安全性が高いマシンであれば、中国製でも韓国製でも構わないという結論になりました。
たまにバネが…との声も聞きますが弊社では
・ドイツ製(フック部分が丸いタイプもあり)
・韓国製
・中国製
・日本製
バネも取り扱っているので、フレームだけ中国製でバネはドイツ製という製作パターンも可能です。
今のところは、次のスタジオ作りは考えていませんが、もし次にスタジオを作ることがあれば工場3の中国製マシンで全部揃えようと思っています。
また、今年のGW位に工場3のチェアが到着するので、ご興味のある方はぜひ弊社スタジオまで見にいらして下さい!
最後までお付き合いありがとうございました!
シェイシェイ🐼🙏🏻🇨🇳
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