Pilatelistです。
フィットネスグッズ、ウェア、マシンをODM、OEM製作アテンドを行っている会社です。

ピラティスインストラクターである代表のあやまるが、日々お客さんに提案をするフィットネスウェア、フィットネスマシン、そしてフィットネスグッズの生産背景を気にしたことから事業が生まれました。

今日はピラティスのリフォーマーを購入する際に気をつけるべき視点についてお伝えします。

① 自宅でリフォーマーを使用する場合

自宅使用の場合は気をつけるべきこと3つあります！

1)搬入時
エレベーターに乗るのか、階段で手運びなのか、動線スペースはあるのかの確認が必要です。
また、建物の前にトラックを駐車して中身を運び出すことになるので、駐車スペースの有無･運び人の確保も必要です。
また玄関の扉の向きによっては、入らない場合もあるので、その場合はクレーンで吊るす必要もあります。

2)床の耐久性
耐震基準にクリアしている家だとほぼ問題は無いとは思います。しかしフローリング素材が「クッションフロア」の場合は、柔らかい素材のためリフォーマーを置くことでとへこみや跡がつきやすいかもしれません。特に賃貸の場合は、予め床の素材をご確認ください。

弊社のクリニカル式リフォーマーの場合、重量は合計100kgあるのでなかなか重いです。

3)生活による湿度問題
自宅に置いて練習、自宅兼スタジオの場合は、湿度問題が生じます。
雨が降れば室内に洗濯物を干すこともあるだろうし、夜ご飯に煮物や鍋を作る場合もあるかと思います。


湿度が高い環境にリフォーマーを置くことでバネやステンレス部分が錆びやすいです。また木材の種類によっては、木が湿度を吸って膨張･ねじれ･ヒビなどが生まれてしまい、フレームがガタガタする場合もあるので安全面で言えば、おすすめ致しかねます。

② テナント物件でリフォーマーを使用する場合

テナント物件の場合は、自宅使用の場合の3つの注意点に追加して2点あります。


1)同じテナントビルにこれらの業種･お店が入っていると要注意

テナントに花屋さん、カレー屋さん、麺料理が入っている場合は湿度が影響をして、マシンのサビや木材が膨張しやすいです。
花瓶に水が入ったお花が多かったり、ずっと煮ていたり、茹でたりの状況は湿度が高めです。湿度対策をして、安全管理には気をつけましょう！


2)避けたほうがいい階数

地下のスタジオは、湿度が溜まってしまうのでマシンのサビや木材が膨張しやすくなります。
湿度対策をして、安全管理には気をつけましょう！

③ クオリティの見分け方

\見るべき最低限のポイントは5つあります/
安いから、かわいいからで選ぶのではなく、素材の特性を見極めて、安全管理がしっかりなされたマシンを選ばないと将来的に、お客さんの事故や怪我に繋がります。

100年以上木材加工をしていて、この20年はピラティスマシンを製作している、弊社の取引先工事の社長に聞いた見分け方をお伝えします。

1)何の木材を使用しているか

左は弊社が使用しているホワイトメープルウッドです。右は、日本の山等でよく見かける木です。右の木を使って、リフォーマーを製作していらっしゃるブランドさんもいらっしゃるので、木の細かい名称に関してはお伝え致しかねます🙇🏻‍♀️(すみません…！

断面図を見て分かる事なんですが、左側は密度が高いのに対し、右がはスカスカなのが分かります。

･密度が高い=頑丈、耐久性が高い、しっかりしています。
･密度が低い=圧力によって破損やねじれの恐れあり、湿度で膨張する恐れあります。

2)合成木材なのか、天然1枚板なのか

合成木材のリフォーマーの枠はこのようになっています。

合成木材のリフォーマー枠は、上記写真のようにフローリング調になっています。
廃板を継ぎ接ぎしているので、継ぎ接ぎ部分に圧力がかかると破損やねじれのリスクが高まります。

また、合成木材は安価なので、中国のオンラインサイトでは2024年5月13日現在、約36000円で販売しています。
安いにはこのような理由があります。

3)体重がかかる部分は、13枚重ねになっているか

キャリッジ部分、ヘッドレスト部分はホワイトメープルウッド13枚重ねになっているのか確認をしましょう！

特に体重(圧力)がかかる部分は、重さに耐えなければならないので、1枚板よりも13枚重ねになっていることで耐久性が高いです。

Balanced Body社のAllegroIIは、ボディ部分はステンレスですが、体重がしっかりかかるキャリッジ部分はホワイトメープルウッド13枚なのが写真を見て分かります。

4)湿度管理

ピラティスマシンにとって、湿度は敵です。木のマシンだけではなく、ステンレス製も同じことが言えます。素材の管理方法、生産エリアの確認が可能であれば確認をしましょう。

以前のnoteでも記入をしたのですが、中国の南のエリアは東南アジアみたいな気候なので、湿度がめちゃくちゃ高いです。木の管理がしっかりされているのであれば問題ないですが、私が以前行った南エリアの工場はあまり良くなかったので、気をつけてください。

5)生産工場

ピラティスマシン生産工場は2024年現在、中国国内で最低でも100箇所はあると言われています。

工場はピンキリなので、行けるのであれば工場見学はマスト。行けないのであれば、どんな所で作られているのかしっかり販売会社さんに聞きましょう！

こちらの工場はクオリティも金額も良く、日本への配送ルートもしっかりしていたのですが、工場内が散らかっており、タバコを吸いながら作業されていたので、お取引せずに終わりました…

④ 他社とは違う安心安全で尚且つ、弊社でのオリジナルのマシン作り

ピラティスブームの昨今、他社とは違う戦略で戦って行きたいスタジオさんも多いと思います。
弊社で作る場合は、他のピラティスマシンブランドさんと異なる点は3つあります！

1)カラーを約36色の中から選べることが出来ること！

スタジオ使用の場合、カラーは上記カラーからお選びください。
もしご希望のカラーが無い場合は、別途費用を頂きますが、レザー問屋で似寄りのカラーを調達も可能です。

2)オリジナルプレートを付けることが出来ること！

スタジオの名前、あなたのブランド名を付けることが可能です！

3)オリジナル寸法･いままでに無いマシンを製作可能なところ！

数や規模感、予算次第にはなりますがあなたの仕様に合った工場にお連れをし、工場と一緒にあなたのオリジナルマシンを作ることも可能です。

なぜ先程の写真の社長のマシン工場で無いのかと言うと、ステンレス製のマシン作りが得意な工場、木製のマシン作りが得意な工場、クラシカルマシン作りが得意な工場があるからです。

2024年5月13日現在、日本人が中国に行くにはビザが必要です。オリジナルマシンを製作希望であればビザの手配から弊社はお手伝い致します。ご安心ください。

また、各工場は想像されているようなキラキラ中国都市からはかなり離れています。移動には、まぁまぁ時間を要しますので、時間の確保もお願いいたします。

⑤ 日々のメンテナンス方法

コロナ禍で「アルコール除菌しています！」と言っているスタジオさん多かったですが、アルコールで除菌は出来ますが、皮脂汚れは取れません！

特に今からの時期は、皮脂の汚れ＋日焼け止めの跡が付くことが増えます。薄く希釈をした中性洗剤を布につけ、固く絞って拭きましょう。

特に合成レザー(キャリッジ)部分は、水分が苦手です。水気がベチャベチャに残るくらいの水分量で拭くのは控えましょう。

⑥ 弊社ピラティスマシン正規代理店のご紹介

基本弊社でものづくりを行う際は『秘密保持契約』を結ばせて頂き、お取引先を公開することはございません。
ただピラティスマシンの場合は、安心で安全なピラティスマシンを日本中に普及したいため、お取引先さんの許可が出れば公開をしております。

弊社取り扱いのマシンの試乗ご希望の場合は、下記スタジオ･弊社に一旦お問い合わせの上、いらしてください。(※随時更新予定)

Pilates Room Tokyo(東京都目黒区)

･取り扱い商品
チェアー(オリジナルカラー)
※2024年5月現在

BALMYさん(愛知県豊橋市)

･取り扱い商品
クリニカル式リフォーマー(オリジナルカラー)
※2024年5月現在

⑦ まとめ

2024年現在、世の中にはたくさんのピラティスマシンブランド、会社があります。
世界で1番ピラティスマシンを生産をしている中国でさえ工場数は最低で100箇所あると言われています。

ほとんどのお客さんは、マシンのクオリティのことなんて知らない方のほうがほとんどだと思います。
私も13年近くピラティスインストラクターをしていますが、去年ピラティスマシン工場に行くまでは、恥ずかしいことにクオリティの目利き方法を知りませんでした。


事故や怪我があってからは遅いので、提供する側は安全性の高いマシンを提供致しましょう。

最後まで読んで頂きありがとうございました！
また来週お会いしましょう！

シェイシェイ🐼🙏🏻🇨🇳♥️

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