Vanersborg

自由に、諸々を書いております。

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最近の記事

映画「オッペンハイマー」に被爆国はどう向き合うべきか?

(*本記事は、部分的に映画「オッペンハイマー」の内容に触れます。) 「ダークナイト」でお馴染み、ノーラン監督の最新作「オッペンハイマー」。 この作品は多部門のアカデミー賞に輝いた。 個人的に、原爆を生み出した学者、オッペンハイマーの半生を描いたという内容から今作が気になっていた。原爆を落とした側のアメリカが、どの様にこの作品を描くのだろうか。 これから書く文章は、感想文なのか、映画を題材にした随筆なのか、とても曖昧なものになってしまった。 取り留めのない文章を、どうかご

    • 「マックのスマイルって結局なんなの?」〜マクドナルド元クルーが考察する〜

      マクドナルドは世界的に店舗展開をしている誰もが知ってるファストフード店ですよね。私はこれまで17カ国程旅行をしてきましたが、その中でマックが無かった国はありませんでした。 そんなマックにも少しながら出展国に合わせたブランディングやマーケティング戦略を行っています。インドのマックがビーフを一切提供しない(できない)代わりにビーガンを提供するのは有名な例ですね。 日本のマックでは「スマイル」をブランディングの柱として接客サービスに力をいれてます。かつて実際にマックで働いていた

      • 「貴様」はどうして人を罵る時に使うのか?調べて色々考えてみた。

        自分は「貴様」という言葉をちゃんとした形で使ったことはない。 書いたことも恐らくはないだろう。 仕事でメールを書いていると、何かしらの表現で相手を敬うことになる。 試しにここで羅列してみよう。 「貴殿」「小生」「拙者」・・・「貴様」 「貴様」とは、口頭で聞くと穏やかではない印象を持つ。 しかし、いざ活字で並べて見てみると、いささか違和感を覚えるのはないか? 「貴」 と 「様」 人を尊ぶ目的の二文字の組み合わせが、一体どうして人を罵る意味を持つようになったの? 簡単

        • (写真集)深層トンネル駅〜土合駅〜

          撮影 2022年9月

        映画「オッペンハイマー」に被爆国はどう向き合うべきか?

        マガジン

        • 感覚的な文章
          2本
        • ちょっと前にヨーロッパ横断をした話
          9本
        • 究極の自己分析
          6本

        記事

          震災の遺構を見て

          当時を知る人間は、その出来事の日付をしっかり覚えていることが多いとお思う。 自分は、阪神淡路大震災の時には、まだ生まれていない。 そのせいか、何月何日の出来事だったか即答することができない。 その代わりに、早朝の出来事という特徴的な内容は知っていたりする。 日付というのは、その当時を知る人たちの記憶の中に刻み込まれている物なんだと思う。 自分たちにとって、3/11がこれにあたる。 脳裏に深く刻まれた3/11。永久に忘れることはできない。当時はそう思っていた。 2024

          震災の遺構を見て

          BLUE SKY構文

          ヒス構文(被害妄想を膨らませ、ヒステリックな様を見せる構文)というものが、巷で流行ったりしている。 最近、以前いた会社の上司とあった時、切ない出張話を聞いた。 なんでも、移動費、ホテル代がクライアント持ちで福岡に2泊する案件を持ったとの事。 案件を終わらせさえすれば、どう過ごそうと自由。 という事で、さっさとタスクを終わらせて、残りは飲みなり何なりを満喫しようとXでおすすめを聞いていたりした。 だけど、世の中はそんなに甘くはない。 当たり前のようにタスクの進捗が押し、気

          BLUE SKY構文

          廃墟の写真展

          これは、今年の廃墟の写真展に訪れた時の備忘録。 私は、廃墟が前から好きだった。 今日、こうして記録に残そうとしたのは、廃墟という「概念」の再解釈そして、廃墟がどうして好きかという事が、今日観た展覧会で言語化できたからだ。 廃墟というのは、どの様な捉え方をされるか? 「恐怖」「ボロボロ」「暗い」「心霊」「カタルシス」「残像」「人生」 2019年、ギャラリーにいた自分はこう答えた。 *残像について →廃墟がそうでなかった頃をイメージし、廃墟の写真と照らし合わせる事。私は

          廃墟の写真展

          ちょっと前にヨーロッパ横断をした話(最終話 11月27 ジブラルタル海峡)

          15時過ぎ、リスボンの市街地を後に地下鉄の駅へ向かった。 これからアフリカ大陸を目指すべく、ジブラルタル海峡まで行くこととなる。 リスボンの空港は地下鉄からすぐのところにあり、アクセスは非常に便利だった。 自分はこの空港から、一旦スペインのマラガというリゾート地への飛行機へ乗り込み、バスでジブラルタル海峡の港町、アルヘシラスへ移動する。 これまでにないスケールの移動、ミスは一つも許されない。 飛行機は7時台の早朝に出発する。 そのため地下鉄の始発だと間に合わいのだ。 仕方

          ちょっと前にヨーロッパ横断をした話(最終話 11月27 ジブラルタル海峡)

          ちょっと前にヨーロッパ横断をした話9(11/25 ポルトガル リスボン)

          バルセロナでの滞在を終えてヨーロッパ最後の目的地の、リスボンへ出発。 リスボンへは相変わらず、夜行バスでの移動。 何でも、今回の乗車時間は14時間余り。 今回ばかりは多少の覚悟が必要だった。 バス車内では何とか横2列をゲット! 少しでも横になって寝られるスペースを確保することは、バスに載る前にトイレに行く位大事だ。 バス移動は後半になるにつれてしんどさが増してくるが、今回の移動では景色の移ろいがバラエティに富んでいたおかげで、大分気が紛れた。 10カ国近く連続で移動して

          ちょっと前にヨーロッパ横断をした話9(11/25 ポルトガル リスボン)

          ちょっと前にヨーロッパ横断をした話8(11/20 スペイン バルセロナ)

          チューリッヒ空港に着いたのは、夜遅い時間だった。 ここで1晩を過ごし、朝早くに出るバルセロナ行の飛行機に乗り込んだ。 基本的に陸路の移動をマイルームにしていたが、今回はどうしても空路でないと旅程の帳尻が合わなかった。 チューリッヒの空港は若干羽田空港と雰囲気が似ている。 空港には、楽しげなポップミュージックが流れている。バングルズのeternal flame が流れてきた。ボーカルの舌足らずで艶のある声がクリスマスの季節にピッタリと当てはまった。 空港でBGMが流れている

          ちょっと前にヨーロッパ横断をした話8(11/20 スペイン バルセロナ)

          ちょっと前にヨーロッパ横断をした話7(11/17
スイス ルツェルン)

          夜行バスの思い出はあまりない。乗車中に苦労が無かったからだろう。 とは言っても、夜行バスの日は4時間程度の睡眠しかとれない。 そんな日が続いたからだろうか?感覚がマヒしてしまっている。 目的地はスイスのルツェルンだったが、直行便がなかったため近くのチューリッヒ行きのバスに乗車していた。 5時半過ぎにチューリッヒ駅に到着。 バスの乗客は淡々と目的地に向けて薄暗いチューリッヒの街に消えていった。 自分はというと、乗り継ぎの電車まで2時間以上まだ暗くお店もやっていない駅で待機しな

          ちょっと前にヨーロッパ横断をした話7(11/17
スイス ルツェルン)

          ちょっと前にヨーロッパ横断をした話6(11/15
ドイツ ミュンヘン/オーストリア ザルツブルク)

          プラハでの最後の朝を満喫し、中央駅に向かう。 バスは、駅前道路のバス停から出発する。 駅を探索していると、少しのんびりし過ぎたかと思い、急いでバス乗り場へと向かう。 駅前の片側2車線の道路の両脇にバスが停まっており、自分は乗るバスとは反対方向のバス停の方に行ってしまった。 向かいの道路には乗るはずのバスがある。 この時点で出発1分前、反対車線に行くには地下道を通らなければいけない。重たい荷物を持っていたので、最早ゲームオーバーだった。 乗るはずだったバスを、自分が見届け

          ちょっと前にヨーロッパ横断をした話6(11/15
ドイツ ミュンヘン/オーストリア ザルツブルク)

          ちょっと前にヨーロッパ横断をした話 5(11/11 チェコ プラハ)
    

          バスは、街の中央にあるプラハ本駅目の前に停車。急かされるようにして下車。 全く、どんよりとした空が相変わらずだ。 時間は夕方に差し掛かろうとしたところ、まずは宿にチェックインしよう。 今回泊るのは、「トラベル&ジョイ バックパッカーズ」という宿。 いかにもという名前だ。 チェックインカウンターは、まるでパチンコの換金所のような雰囲気。 そこから、このドアに入り階段を上がってくださいと言われる。 その先の階段は暗く、部屋の入口のドアはなかなか開かない。開けるにはコツがいる

          ちょっと前にヨーロッパ横断をした話 5(11/11 チェコ プラハ)
    

          ちょっと前にヨーロッパ横断をした話 4(11/9 ポーランド クラクフ、アウシュビッツ)

          今回の移動は、車中泊になる。 勢いでどうにかなるかと思い、この便より断続的に夜行バスに乗る事となる。 格安バスではあるが、居住性はまずまずであった。 今回のバスでは、相席になる人がおらずエコノミーファースト状態で一晩を過ごす事が出来た。 とは言っても、夜中のバスは肌寒いうえ、座席の形状から素直に横の姿勢になることは難しかった。 ネックピローを枕代わりに、またジャケットを布団にして何とか眠れそうな態勢になった。 覚醒と睡眠の狭間を彷徨っていると、次第に車窓から朝焼けの景色が現

          ちょっと前にヨーロッパ横断をした話 4(11/9 ポーランド クラクフ、アウシュビッツ)

          ちょっと前にヨーロッパ横断をした話 3(11/7 ドイツ ベルリン)

          曇り空のハンブルクに別れを告げ、ベルリンへと目指す。 ここで、この旅の中で度々お世話になるFLIX BUSにご対面する事になる。 FLIX BUSはヨーロッパで高い人気を誇る格安バス会社。 緑色にカラーリングされていて、とても分かりやすい。 席のピッチはやや狭めだが、USBポートが完備してあるのが嬉しい。 ここからベルリンまでおおよそ3時間。 ハンブルクを出て間もなく、車窓は漆黒と化した。 気が付いたら、ベルリンに到着していた。 ハンブルクの到着の時と同様に、まずはホ

          ちょっと前にヨーロッパ横断をした話 3(11/7 ドイツ ベルリン)

          ちょっと前にヨーロッパ横断をした話 2 (11/6
ドイツ ハンブルク)

          コペンハーゲンの朝がどんな感じだったかはあまり覚えていない。 昨晩のとんこつラーメンの思い出が自分のメモリーを使い果たしたようだった。 着々と出発の準備をして宿を出る。 宿の最寄駅からコペンハーゲン中央駅までの1区間を近郊列車で移動した。 車内は、何かと落書きが多かった。 ヨーロッパの電車は落書きが多い。 これまで見てきた中でも、コペンハーゲンの電車は酷かったと思う。 ヨーロッパの多くは、信用乗車方式という制度を採用しており改札を設けていない。その代わり、抜き打ちチェッ

          ちょっと前にヨーロッパ横断をした話 2 (11/6
ドイツ ハンブルク)