26歳の頃付き合った彼氏は、私と付き合ってすぐ、飛行機が必要な距離の地方に転勤になりました。

二人で、きっと大丈夫！次会えるときを楽しみに頑張ろうね！って握手して最後別れたのを覚えています。

でも大丈夫なわけなかった。

離れてすぐ、相手が異動先での仕事や引っ越しの荷ほどきや必要なものの買い出しで忙しいとき、連絡がまめに帰ってこないとそれはもう不安でたまりませんでした。遠距離前はすぐ連絡が返ってきたのに。

信頼してと言われても、信頼関係を築く間もなく離れてしまったので信頼することができませんでした。なにより相手はとてもモテる人だったからです。

そして彼氏は慣れない地で友達を作るために、いろんな飲み屋やそこで知り合った人との集まりに行き始めます。(そうですよね、彼も知らない土地で孤独だったんです。一番辛い人は誰かっていうのにその時は気づかなかった)

そうなるとやっぱりなかなか連絡が返ってきません。そして飲み会が終わると、彼はTwitterやFacebookにその時の楽しげな写真を載せます。私はそこに写っている女の子やコメントしてくる女の子が気になってたまりませんでした。

今日楽しかったよ♡また飲もうねー！とか、これどこの店？私も連れてって！なんてコメントがあろうもんなら相手のホーム画面をチェックして、彼氏にこれ誰？なんて問いただしていました。

彼はもちろん、ただの友達って言います。でも私は良くない妄想でいっぱいでした。

ネットで遠距離について見てみると、遠距離はマンネリにならず相手を大切にできるとか、自分磨きを頑張れるとか書いてありました。遠距離のお決まりワード、会えない時間が愛を育てる、です。

確かに会えた時の喜びは天にものぼるような気持ちでした。でもいつも羽田空港まで二人で向かい、見えなくなるまで見送って、一人で帰ってくる。帰りの電車ではよく泣いていました。いつまでこんなことやるんだろ？って。この期間だけ遠距離やる、遠距離終わったら結婚するとかがあれば、まだ頑張れたかもしれません。

でも私たちはそうはなれなかった。

強い絆がなかったから、私は不安でおかしくなり、相手はその不安を鬱陶しく感じ、余計に連絡してこなくなる、そんなループでした。

その頃周りにも遠距離恋愛している子が何人かいましたが、結局みんな別れてしまいました。遠距離恋愛って本当に難しい。私は二度とごめんです。

私と別れて程なくして転勤が終わり、彼が戻ってきた話を聞いた時はなんとも言えない気持ちになりました。