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「学問」の重要性は、「問い」にある

『学問のすすめ』は、言わずもがな、
福沢諭吉の大ベストセラー

高校時代に読んだ記憶はあるが、
その内容は今や頭の中からスッポリ
抜け落ちている。

10月に、友人の誘いに乗って神輿を
担がせてもらったのだが、
冒頭にある写真「学問のすずめ」
いうダジャレの描かれた箇所があって、
記念に写真を撮らせてもらった。

ダジャレの元となった『学問ノススメ』
と言えば、来年からその顔が徐々にお札
から消えていく福沢諭吉先生の、
代表的な著作である。
久々に読み返してみるのも良かろう、
そのように思い立ち、パラパラと
読み返してみた。

ざっくりその内容を要約すると、
以下のようなものとなる。

日本人に対して学問と教育の重要性を訴え、近代化に向けた道を示した本であり、主に以下の内容を扱っている。
独立の精神:個々の人が独立した精神を持つべきであり、そのためには教育が必要であると強調している。
平等思想:全ての人は生まれながらにして平等、それゆえ教育はすべての人に開かれるべきである。
実学主義:学問は実用的であるべき、社会での成功や個人の向上に役立つような学問を学ぶべきである。
問いの重要性: 自ら問いを立て、主体的な学びを通じて深い理解を求めることの大切さを説く。
開かれた心:新しい情報や考えに対して、開かれた心を持つことの重要性を主張した。
個人と社会:個人が学び、成長することで、その結果として社会全体が発展すると主張している。
西洋の影響:急速に変化していた当時の日本において、西洋の学問と文明を受け入れつつ、それを日本の文化に適用することの重要性を強調した。
道徳と人格:最終的に、学問を通して人格と道徳を形成し、より良い社会を作るために貢献することが重要だと喝破している。

中でも重要だと思うのは、真ん中のあたりに
ある「問いの重要性」だ。
「学問」という言葉を見れば分かる通り、
これは「学ぶ」と「問う」の合成である。
学びながら問う、問いながら学ぶ。
両者のシナジーこそが重要なのだ。

「問う」、あるいは「問いを立てる」
これは、実のところ意外と難しい。

そもそも、どんな「問い」を立てれば
良いのか、最初は途方に暮れる人も
少なくない
のである。

とはいえ、あまり難しく考える必要は
ない。
「それって本当?」
「なんか嘘くさくない?」

というような、ごく自然な感情の発露に
反応する
というのが一つのやり方だ。

自然の成り行きに任せても、
何も思い付かない!
そんな人は、自分の好きなこと、
「推し」の対象などについて、
あれこれ思いを巡らせるところから
始める
のも良さそうだ。

とにかく、「問いを立てる」などという
堅い言葉に萎縮する必要はない
気持ちの赴くままに、色々と考えてみる
ところから、道が開けるだろう。

‐‐‐

最近、と言ってももうかなり経つが、
明治大学の齊藤孝教授が、
『学問ノススメ』の現代語訳バージョンや
図解バージョンを出版されている。

文語調が苦手な人は、とっつきやすい
こちらをひもといてみることを
オススメしたい。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。