Netflixの勢いの源泉が垣間見れるインタビュー
noteのプロデューサーで、
ブロガーとして著名な徳力基彦さんが、
Netflixの日本トップ、坂本和隆さんを
インタビューされた記事が
東洋経済オンラインに掲載された。
非常に面白く、興味深い内容と
なっているので、
是非とも記事本文をお読み
いただきたい。
ここでは、自分の備忘録も兼ねて、
特に面白かった点をピックアップ
して紹介しておこうと思う。
そう、世界観を壊されたくないから、
コアファンは「実写化反対!」という
人が少なくない。
記事では「7割」という具体的数字が
出ているから、ちゃんと裏付け調査を
実施したのだろう。
そんなコアファンからの信頼を裏切る、
あるいは壊すようなことは、
何より原作者の尾田栄一郎さんが
絶対に望まないことだ。
実写版解禁の際に、
Netflixと尾田さんとの間に
それはそれは熱い、
妥協なきやり取りがあったことが
明かされている。
そのやり取りを「コンテンツ」化して
広告展開している手腕も見事だが、
実際のやり取りが本当に妥協のない
ものだったからこそ、広告でありつつも
我々の心に迫るものがあるのだろう。
外資系に長く勤める自分にとって、
このくだりには正直驚かされた。
よく自分たちのことを「植民地」と
卑下するほどに、本社、本国の
トップの力は絶大なことが多い。
そのトップに直接掛け合って、
クリエイティブ人材は英語ではなく
才能重視で採用することを認めさせ、
現場での仕事に敬意を払わせている
坂本さんの力もさることながら、
トップマネジメントの度量の広さ、
何が大切かの見極めの適切さが
素晴らしい。
「Netflixのライバルは?」と聞かれたら、
ほとんどの人は
・YouTube
・Amazon Prime
・TVer
・ディズニー
・Hulu
などの動画コンテンツを提供する会社を
挙げるのではないだろうか?
しかし、坂本さんは
「ライバルは食事」
とズバリ発言している。
これは、非常に本質的な指摘だ。
人生というのは時間でできており、
その可処分時間を何に使うか、
それをめぐる競争が行われていると
考えると、Netflixと競合するのは
確かに「食事」かもしれない。
あるいは「睡眠」もライバルだろうし、
「SNS」もライバルと言えそうだ。
いずれにしても、ライバルが誰かを
考える視点の鋭さは、是非とも
見習うべきポイントだろう。
一時、かなり危機的な状況との噂も
出ていたNetflixだが、この記事を
読む限り、まだまだ成長路線を
突っ走りそうな勢いである。
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。