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ゴディバとピエール・マルコリーニのその後

ゴディバジャパンの親会社が、
ピエール・マルコリーニを買収した
ニュースを受けて、noteに記事を
書いたのは半年強前のこと。

ふと、そういえばその後どうなったのか
気になったので、ググってみたところ、
こんな記事に遭遇。

8月16日付の記事である。
ザっと読んだところ感じたのは、
ゴディバジャパンのシュシャン社長への
インタビューを基にした提灯記事的な
匂いのする内容
だということ。

簡単にポイントだけ挙げると、
お互い尊重し合うパートナーとして、
 買収後も上手くやれている
共通言語を持てている
・各々のDNAを今後も大切にしていく
・マルコリーニのようなブランドを
 今後新たに買う可能性もある
といったところ。

この記事から伝わって来たのは、
シュシャン社長が
「世界的なブランドを育てる」
マーケティング戦略に長けている
いう、非常に強い自信をお持ちだ
という点だ。

確かに、ゴディバのブランドは、
日本において大きく売上を伸長
させてきた。

現在では、チョコレートだけでなく、
ショコラドリンクを展開したり、
コンビニやスーパーで販売するような
コラボ商品展開
なども大胆にやってのけ、
量的な成長をしたのは間違いない。

ただ、ブランド価値が本当に上がった
のか
という点については、評価する
にはまだ少々早い
気がするというのが
正直な感想である。

ブランドの価値を算定する基準にも
色々あるが、単に売上規模の多寡で
決めるのはおかしい
、という点に
ついては異論はないだろう。

利益額で決めたり、
株式の時価総額で決めたり、
色々なやり方が実際にある。
ブランドの「のれん」評価については
プロではないので、詳しい人に教えを
乞いたいところだ。

ゴディバのその後の業績にせよ、
ピエール・マルコリーニの業績にせよ、
現時点では分からないことだらけ。
もう少し情報が集まってきてから、
改めて考察してみたい。

ただ、一つだけ言えるのは、
ゴディバは以前のゴディバではない
ということ。

誰もが憧れる、高級チョコレートの
代名詞としてのゴディバ
は、
残念ながらもういない。

これは、コンビニやスーパーという
誰でも気軽にアクセス可能なチャネルで、
誰でも気軽に買えるお値段で、
そこそこの品質のコラボ商品を全国展開
した時点で分かっていたこと。

いわゆる「ターゲット顧客」を急拡大
させたのだから、売上や利益の額は
増えた
のだろうが、それと差し替えに
利益率は下がり、ブランドイメージも
相当落ちた
はず。

今後どのような推移を辿るのか、
引き続き注視していきたい。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。