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批判的に読むことで本からの学びを増やす

山口周さんの『武器になる哲学』を
読書勉強会で読み進めている。

1人で読んでいたら、恐らく気づかないで
あろう視点に数多接する
機会を得て、
頭の中がグルグルとよく回転する感覚を
得られるのが何とも心地よい。

お陰で、読書勉強会以外で本を読んで
いても、以前に比べて批判的に読む癖
ついて来たような気がしている。

「本当にそうかなぁ?」
「ロジックが成り立っているかな?」
「さっきのところと矛盾してないかな?」
と言った具合に、あれこれツッコミを
入れながら読むことが大分身に付いて
来た実感があるのだ。

哲学の入門書的な内容となっている
山口さんのこの本、当初は哲学への
苦手意識
もあって、書いてあることを
そのまま「真実」「事実」と捉えがち
であった。

自分の知識が薄いと、つい権威に
盲従しがちだったと言い換えても良い
かもしれない。

しかし、実は論拠薄弱ではないか、
都合の良い事例ばかり取り上げている
のではないか、そんな見方が出来る
ようになり、かなり苦手意識が薄れた

それと共に、彼の論説への理解度も、
以前に比べてかなり上がったような
気がしているのである。

昨日読み進めたトピックは、
・マルクスの「疎外」
・ホッブスの「リバイアサン」
・ルソーの「一般意志」

という3つ。

どれもこれも、原著にあたったら
相当難儀しそうなものばかり。
この点、山口さんがかなりの程度
易しく説明してくれているので、
理解自体は特に問題なし。

他方で、冒頭に近い章ではしつこい程
展開されていた「持論」「自論」が、
この辺の章からはあまり顔を出さないため、
ツッコミを入れるポイントが減ってきて、
やや物足りなさを感じさせる。

本の中身自体から学ぶ。
その中身に対して、他人がどう感じて
いるか
ということから学ぶ。
それらに対して、批判的に検証をする
過程
で更に学ぶ。
こうした内容を、言語化して会の中で
発言する
ことでも、あるいは事後的に
振り返りを書く
ことでもまた学ぶ。

このように、読書勉強会からの学びは、
一粒で二度どころか、四度も五度も
美味しいと言えるのだ。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。