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映画『糸』感想(1572文字)

昨夜は菅田将暉、小松菜奈主演の映画『糸』を観たので本日はその感想を書いていきたいと思います。

※3年ほど前の作品ですが一応…💧
ネタバレ含みますのでまだ観てない方やネタバレが嫌な方は映画を観てから読んでいただけると幸いです。


『糸』
(2020年8月 日本 130分)

〈監督〉
瀬々敬久

〈キャスト〉
菅田将暉、小松菜奈、榮倉奈々、成田凌、二階堂ふみ、斎藤工、山本美月、片寄涼太 他

〈ストーリー〉
1998年にリリースされた中島みゆきの名曲「糸」をモチーフにして作られた作品。菅田将暉、小松菜奈のW主演による平成元年に生まれた男女の出会いから平成最後の年までの半生を描いたヒューマンドラマ。


予想とちょっと違った恋愛物語

観る前の勝手なイメージとして、純粋に2人の恋愛を中心に物語が進んでいくのかと思っていたんですがちょっと違っていて、葵(小松菜奈)の複雑な家庭環境の話しとか、2人が会っていない期間お互いの道をそれぞれ歩んでいってる時間が多く描かれていて恋愛映画というより、もっと大きな人生そのものをテーマにした映画でした。


人生っていろいろあるよね…

主人公の漣は中学の時サッカーで全国を目指すほどのイケメン少年でしたが、挫折をして地元のチーズ工場へ就職し、ほとんど地元から出ずに過ごします。
葵は幼い頃母親の恋人から暴力を受けていて、母親に助けを求めても助けてもらえない毎日を過ごしていました。
漣の友達の直樹はずっと付き合ってた恋人と結婚するも1年で浮気されて離婚…。再婚相手の利子は震災に遭って以来、精神を病んでしまいます。
この映画を観た僕を含め、人生ってなかなか上手くいかないな〜と思っている人も多いかもしれません。
そんな時、他の人は上手くいっているように見えたりするものですがその人達にもいろいろと周りからは見えない苦労があるんだと思い、自分も頑張ろうと思える作品でした。

ロケ地広げすぎでは…??

舞台となるのが主に北海道なんですが、その他にも東京、沖縄、シンガポールまで行動範囲が広がっていて「ちょっと行ったり来たりしすぎじゃない?」というのが正直なところ😓
もっと近場で済ませても良い映画は撮れたんじゃないかな?っていう気もします…。


幸せであるほど悲しい

印象に残っているのが、菅田将暉演じる漣が家族で買い物をしている時のシーン。
何気ない娘と妻のやり取りを見て涙が堪えきれなくなるのですが、娘と妻がいる日常が幸せであればあるほどその先にある別れが辛くなるというジレンマ…
見ていて辛かったです(泣)。


受け継いだやさしさ

榮倉奈々演じる香が娘に言った「凄い人にならなくてもいい。泣いている人がいたら抱きしめてあげられる人になりなさい」ってセリフにグッときました。
娘もその言葉を大切にしていて優しい子に育った姿に感動しました。


豪華キャスト

この映画、キャストがとにかく豪華で主演の2人の他にも榮倉奈々、斎藤工、成田凌、二階堂ふみなどなど、主役級の方達が大勢出ています。(その他にもまだまだビッグネームの人たちばかり😵‼︎)
斎藤工の髭の感じ、タバコの吸い方、溢れ出る男らしさがカッコいい‼︎
と思ったら酒飲んだ時についゲップ出ちゃったりするとことか、花束渡す時に無言で渡す不器用さ(?)とかが憎めないキャラしてるな〜という感じでした。

めぐりめぐる物語

最初に書いたように主演の2人は思っていたよりなかなか会わないです。
ですがタイトルの「糸」というのを考えるとそれぞれ遠く離れた糸が最後にはまた出会って結ばれるという意味では納得の構成かな〜と個人的には思いました。


まとめ

他の人はどんな感想をもったかな〜と調べてみるとなかなか辛口評価が多かったですね😓
僕としてはロケ地広げすぎ問題とか豪華キャスト使いすぎ感はありましたが総合的には感動もあって前向きになれるいい映画だったなと思います。

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