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【私の夜には星が無く、君の夜には月が無い】

夜の帳をかき集め
閉じ込めたような
薄暗い詩を
君のために
綴っている

夜が明ける頃
その言葉たちを
青い封筒に入れて
記憶の棺桶へと
そっと仕舞う

私の夢の続きを見る君へ

宛先の分からない
小さな手紙

それが私の詩

すべての夢と記憶が
葬られる日
この手紙の封は
君のナイフで
開いてみせて

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▼第4回文芸課題"ぶんげぇむ"参加作品▼

テーマ:「出せなかった手紙」

私にとって詩は手紙に似ているような、似ていないような。
届いても届かなくても良い手紙、のような。


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