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理解不能な娘の成績は更に理解不能。

今日から我が家の娘たちは夏休みに入った。
その前に持ってくるのが成績表。

3人の娘たちはまさに3人3様。みんな違ってみんないい。

長女(中2)は根っからの読書好きで、ティーンズ文庫から始まり、今は宮部みゆき、恩田陸、深村深月、東野圭吾、、、終いにはカフカ。

負けず嫌いな次女(小6)は、長女に触発されて競い合うように本を読むが、ソフトテニスにどハマりしている娘たちの中では唯一の運動神経の持ち主。

三女(小4)は、本というものには全く縁がなく虫みたいな根っからの末っ子。どハマりしているのは学校のうんてい。手の豆がつぶれるほど没頭しているらしい。非常に幼い。

次女は中学でもテニスをやるつもり。私も相方も陸上、バスケを大学までやっていたので、のめりこむものが早くに見つかったことは良いことだと思っている。
それで進むつもりならしっかりサポートする。

三女は若干不安があるが天性の「お世話してもらう」才能があり、とりあえずヴァイオリン弾きながら一輪車に乗って旅一座に入れと言っている。
いつまでもそういうわけにはいかないがw

長女は読書好きだが理系も強く基本的な知能は高い。
言ってしまえば頭脳系の期待は長女に対してが一番高くなってしまう。

しかし。
たまたま昨晩は次女がテニスなので、その付き添いで相方はいなかった。

仕事からくたびれて帰ってきて、夕飯を作るかと買い物してきたものを出し入れしたりしながら、夕飯づくりへ静かに気持ちを昂らせていたその時だ。

「あー!これが下がって、あれも下がって、ああああ!ママに怒られる!!」
長女の雄たけび。
頭を抱えて漫画みたいにゴロゴロ床に転がっていたので、ほっといた。

「なんだどうしたんだい?」と優しい声を掛けたりしない。
ひとしきり一人劇を済ませると静かに「はい」と成績表を持ってくる。

一人でいるときに見せないで!!

反応に困るのだ。今回は試験の結果から成績が下がっていることは目に見えていたからだ。
どうする?怒り狂う?
そうすると残りカスな体力で叱りさらにHPを消耗し、毒に侵された状態で夕飯を作り、HPゼロになりまさに葬式のような空気で夕飯を食べることになる。

まあ、そんなこと言っても持ってきてるし。

あああ、傘がたくさんのお耳になっている。。
そして

アヒル!!

生まれて初めて見たアヒル。
やべーどうしよう。

私がそんな風に目を白黒させて成績表を見ている間
「ひゃあ!」とか「あばば」とか言っている謎の思考回路な中2。

もともと一番思考回路が謎すぎる長女。
AB型に免疫のない私は毎度彼女が謎すぎて戸惑う。
自由奔放な思考ですぐにぼんやり空想の世界に入り帰ってこない。
おまけにそれをトイレでするもんだから、我々は何度もトイレの前で悲鳴を上げる。
身だしなみには結構無頓着。
合唱をさせれば恥ずかしいくらい大きく揺れ満面な笑みで歌う今時珍しい中学生。


さあ、どうやって声を掛ける?
成績が下がることは本人も自覚があって反省しているので、私からは特に何も言うことがない。
敢えて言うなら性格的に突出して目立つことは苦手で、自己評価が低く自分に自信がない。
だから「関心・意欲・態度」が低く見積もられてしまう。
あとは壊滅的に字が汚ないことだろうか。

「ここまで成績下がっちゃって失敗すりゃもう怖いもんないだろ。これ以上恥ずかしい想いなんてそんなにないよ。顔を上げな。お前はやればできるんだ、やんないだけで」

これくらいだった。

長女は年齢的なものもあるが、自分が何を考えているかなどの話をほとんどしない。
私にいつもボロクソに叱られるにも関わらず、親としては聞きたいサインをポロっとこぼす。
これはあまり相方には見せないから不思議だ。
ママに心配を掛けないように、という長女なりの気遣いかもしれない。

昨日も、「いつもなら笑ったり聞き流したりできるんだけど、ちょっとストレスが溜まっていてね。ふざけて『死ね』って言われたら泣いちゃった」

「死ね」っておいおい、って思うし「お前らは言うな」と言うけど、世代特有なところもあるらしい。
確かにその前後を聞けば、本当に親しい友人たちがふざけあっての会話だったようだ。

よく考えてみれば、こいつは1学期の間ずっと不安定だった。
そうなると、いつも叱ってばかりの自分に問題があったんじゃないか?と考える。

長女の通っている学校は今上級生が荒れているようで、よく窓から物が降ってくるらしい。物は壊され、授業中に先生が対応に動き落ち着かないと嘆いていた。
基本は事なかれ主義な長女にしては、その憤りは珍しいなと思っていたが。

長女は病的なほど騒音を嫌う。花火の音がダメ。徒競走の雷管の音もダメで耳をふさいで位置につくので、いつもスタートが遅れる。オーケストラの大編成もダメ。

病的なそれだから、騒々しい学校は相当ストレスだったのではないか。
担任も面談で1年生の時から比べ人と話さなくなったと勉強さておきで、その心配をしていたほど。

夏休みの間は我々にも少し余裕が出る。
思春期だからじゃないか?と簡単に片づけず、しばし目を離さないようにしよう。

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