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地元がトレンドワードになった日から今まで—雪に負けそう—

これは、神社の狛犬。(1月10日撮影)

雪で埋まっていた。




暴風雪による停電のあと。



1月9日。



前日までに、この日のとんでもない大雪の予報があったので、覚悟はしていた。



朝、早めに起きると、すでに母が起きていて雪かきをし終えたらしかったが、雪国に育って〇8年の母も呆然とするほどの量だったという。

道路も敷地と同じ量が積もっていたので、かいたものを放つ場所がなく、かなり頭を使ったようだ。母は雪かきのプロフェッショナルなので、なんとかできたのだと思う。


そして、まだまだ雪は、やまずに降り続いていた。




やばい、、、、、、


平成18年豪雪のようになるのか、という予感がした。




しかも、父は、いつも通りの生活を送ることを何故か徹底する、ノンデリカシーというか、良くも悪くも何も考えないひと。

母は、徹底的に物事を成し遂げたいひと。

こんな緊急事態に起きてこない父に母の怒りが爆発し、何故か父も逆ギレし、2階に引きこもった。家庭内別居状態で、この危機を乗り越えないといけなくなった。



なんて日だ、、、、、、

(※ナチュラルな小峠さん)



とにかく、母と私は雪を何とかしなければいけないし、妹は仕事に行かなくてはならない。

朝からの両親の派手な喧嘩と、父に対する呆れと、いろいろで、心なんかボロボロだ。でも、そんなこと言っている場合じゃない、生きていかなければ。



つらかったのは、積雪量じゃない。

量で言ったら、内陸部なんか、この私の住む沿岸部の比じゃないほど積もって、自衛隊が派遣された。

何がつらかったって、うちの家族が、みんなでスムーズに協力し合えない家庭だと分かったからだ。


でも、やるしかない。




なお、お隣りの家は、昼前まで外に出てこなかったので、車の半分以上の高さまで、敷地ごと雪に埋もれていた。最終的にそこから全部かいていたので驚いたが、それぞれのペースややり方があるのだと思う。



県庁所在地の住宅街に雪がたくさん積もると、量だけでは理解されにくいいろいろな弊害がある。


車を出したり、家から出入りするための雪をよせるべき場所が、基本的に家の敷地内。

近所に、使われていない、所有者のいない空き地や田んぼなどあればよいが、ない場合は、家の限られた敷地の中、これから降ってきた雪も寄せられるよう工夫して、かいた雪を積んでいかなければならない。

#平成18年豪雪  のときは、敷地内では限界で、空き地に捨てさせてもらえるよう、所有者に近所中でお願いに行ったが、そのことで揉めたりし大変な思いをしている。

今回のように家族内もそうだし、ご近所ともトラブルになることがある。雪は、心を壊す意味でも凶器だ。



もちろん、その雪かきを1日中するので、体もボロボロ。

母は手首の神経を病んでいる。私も腱鞘炎、そしてぎっくり背中ももっている。妹は、仕事で手首を痛めている。(手首が弱い家系)

それでもやらねばならない。



父は何をしている、、、、、、



母が完璧にやりたいひとで、父はそれについていけない。

気が立って、母は怒鳴ってしまう。

自分でやった方が自分の気が済むようにできるので、結局母がやってしまう。


父は雪国出身ではないのだ。

県こそ隣だが、同じ東北でも、日本海側の雪国と、太平洋側の気候は本当に違う。

がっつり雪国の田舎で育った母とは、雪との過ごし方に対する適応力が違って当然。


でも、手首に爆弾を抱えている妻に、全てを任せて、、、、、、、

そして、父もこの県に住んで、もう合計しても30年以上は経つので、いい加減出身地のせいにはできない。



どうしたらいいものか。


、、、、、、なんて、考える暇はなかった。




夜になって、疲労困憊でTwitterを見ていたら、トレンドワードに

#秋田市

とある。


、、、、、、こんなにも、我が地域が大変だったのか。


、、、、、、こういったニュースが拡散されたほか、市民の悲鳴もハッシュタグと共に多数あがっていたのだ。


私は、基本家バレは避けたくて、地元名を発信しないように心掛けているが、このときばかりは、なんだか、ひとりぽっちのような気がしていたところをこのハッシュタグに救われた。仲間がいるって思えた。

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※中古車屋さんの車。

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※半日で積もった量。

今一度言うと、県の内陸部は家の2階まで積もっているのでもっとひどい。




1月10日。


この日の記憶があまりないけれど、独り言専用の私のTwitterアカウントを見てみると、私がだいぶ病んでいた。

”雪のせいで家庭が崩壊する”

って書いてて。

思いだした。


この日、朝から母が車で買いものに行っていて、父は、私しかいないのをいいことに、居間にいて、何するわけでもなくスマホをいじっている。

その間に、また雪が降り始めた。


雪かきをするのは私しかいない。(なぜか)


ところが、母が、私が雪を掻き始める前に帰ってきてしまい、

「ごめんごめん」

と私が出ていった。

(車を入れる前にかいておかないとタイヤ痕がついてかたまってしまう)

そうしたら、

「なんでお父さんは出てこないの⁈なんでお父さんは雪かきしないの⁈」

と母がブチギレ。


もう、ここからは夫婦の問題なのでわからん。

父も父だし。

私が何も言わないから、居心地がいいのかな。


そんなこんなで、また我が家は崩壊。

もう嫌だ。


逃げるために、合間にTVerやYouTubeにお世話になった。



こんな、体力もメンタルもすり減らす日々に、いつ終わりがくるのか。


そう思ったら悲しくて苦しくて、LINEのタイムライン(友人はほぼ結婚していて忙しくみんなそれほど閲覧しない)に、今の状況を書いて、みていてくれていなくてももういいやと思いつつ、

”祈っててくれたら嬉しい”

と、弱音を書いた。



本当に苦しかった。心が耐えられそうになかった。


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※この日の地元紙。




1月11日。


母はもう、父の顔が見たくない様子。

父に、ネットカフェに行ってもらったようだ。

妹は仕事休み。

母の顔色が違う。


昼、外食をした。

激しい雪はやんだが、道がとにかく大変。

我が市は、どうしても除雪が追い付かない。一気に大量に降ったものだから、なおのこと。

除雪隊が来てくれる優先は大きな道路(バス通りなど)、通学路。

その、優先される場所すらも追い付いていない。

道中、トラックが動けなくなっていたり、除雪された雪がたまっていて車線が減っていたり。



そして、”明日の天気”を観たらば、

晴れ。

今まで氷点下だった最高気温が4℃まであがるとのこと。



、、、、、、まずい。


この積雪に、気温上昇は、やばい。



雪崩、屋根からの落雪で、死傷者が出てしまう、、、、、、

危険すぎる。




1月12日。



嘘みたいな晴れ空。

怖いなぁ。


午前中、神社まで歩いてみた。

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※神社の、屋根の内側から。

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今にも落ちてきそうな雪。


一気に落ちてきたら、命はない。


怖かった。


”軒下を歩かないこと”

は、積雪時の鉄則だが、軒下にいないように歩けるか実験したところ、この、道路の雪も除雪されていない、とくに小道なんかは、雪が邪魔で屋根の下を通らないで歩けなかったりする。



結果、

除雪、排雪がしっかりしないと、危険な日々は続く。

マンパワーにも限界があるので、除雪車フル稼働でも追い付かないのだろうし、雪を大量に積んだトラックがたくさん走っているので、がんばってくださっていると思う。


今日から、学校が始まった。

通学路、除雪はきっと追い付かなかった。

子どもが心配だ。


どうか、命を落とすひとが出ないよう、これからまた降る雪と向き合っていかなければ。




そして、

今年に入ってまだいけていなかった、#サポステ 。

PC練習のため週2回通っていたのだが、運転を控えている私は、バス通い。


今日、散歩中バス停を見てはっとした。

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何か、括り付けてある、、、、、、



そうか、バス、走ってないのか!!!!



私がサポステに通うためのバス停にも、

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おお、、、、、、、、



これは、行っている場合じゃないし、

あわよくば、映画 #えんとつ町のプペル  の2回目を観に行こうと思っていたのだが、それどころではなさそうだ。




明日、また雪が降る。

今度は、高い気温で。


重く湿った雪は、母や私の手首をむしばむ。

でも、生きていかなければいけない。

落雪にも気を付けながら。

家事もしながら。



夜どれくらい降るか分からないので、明日も、早く起きなければ。





春はくる。

でも、例年、こんなに早い時期に積もることがない。


生きるのは、大変だ。


都会では再び緊急事態宣言、日本海沿岸では、雪に苦しめられる。

正直、東京がどうなっているか全く把握していない。

自分のことで精一杯だ。

きっと、どこに住んでいてもそう。みんな。




気を付けるべきことがありすぎて潰れそうになるけれど、生きていれば、春が来る。と、信じるしかない。


文章で伝えるには、なかなか難しい、田舎の中の都会の積雪の話。



自分がしっかりすることだけを考えて、寝よう。





明日からの日々が、全てのひとにとっての、春への一歩になりますように。

未熟ですががんばっております。治療費にあてさせていただきたいです。よろしくお願いします。