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これまでに作ったショパンの手紙です

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協奏曲2番について、協奏曲1番、24の前奏曲、英雄ポロネーズ、ウィーンデビュー、トルンのケーキ、リストと共著ほか
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ショパンの手紙5 「リスト、ショパンのエチュードを弾く」

亀井聖矢さんがショパン国際ピアノコンクール年の今年、クリスマスにショパンだけを弾くリサイタルをします。今回は、ショパンとリスト共著の手紙をご紹介します🙇{}はリストが書いた箇所(文末署名も)です。原文はフランス語で、その英訳に基づく拙訳です。 ショパンとリストの手紙 (父逝去の報に帰省中の友人でありピアニストであり作曲家ヒラー宛 1833年6月20日 パリ): {リスト:君に手紙を書くために私の家やショパン君の下宿に集まろうと、20回は計画したのだが、そのたびにやれ来客だ

ショパン「英雄ポロネーズ/Polonaise Op.53」

英雄ポロネーズって、元気をもらえませんか?4月の亀井聖矢さんのハクジュホール1日2公演、アンコールで「英雄ポロネーズ」を弾いてくれたのですが、昼と夜で解釈・表現をガラっと変えて出してくれました。今回は、この英雄ポロネーズについてのご紹介です。 読んだのは、Frederick Chopin, as a man and musician(Niecks, 1888)、約130年前のショパン研究書。著者Niecks(ニークス)によれば、この研究書は、一次データに基づいているとのこと

ショパンの手紙11「前奏曲」/ジョルジュ・サンド自伝より「雨音あふれる前奏曲」

💚亀井聖矢さんがロンティボー国際コンクールに出場します。セミファイナルの課題曲に、ショパン/28の前奏曲の16番を含む、というのがあります。昨年の亀井くんのショパンツアーのために作った拙訳です。 1)親友でマネージャーのジュリアン・フォンタナ宛にショパンがマヨルカ島パルマから送った183年前の12/3付の手紙と 2)ジョルジュ・サンドが自伝の中で『雨音あふれる前奏曲』について記した箇所をご紹介します。 早速、ショパン28歳の手紙からどうぞ(Reference: Opien