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ピリはじに出会い直す「紀元前」への旅

2023年8月2日の満月に公開したトシちゃん(叡啓大学 保井俊之先生)とのアフタートークにて、”ピリはじ紀元前”なるものが存在していたことを発見した私たち。「それはまさに、歴史の古層ですね」と表現していただいたこの言葉を頼りに、ピリはじ紀元前を探る旅がはじまりました。

旅の準備をしていると、ようやく会えたねと言わんばかりな本に遭遇。

思いがけず利他
利他は死者からやってくる。
私たちは、そのことに気づき、その受け手となることで利他を起動させることができます。(中略)

私たちは、死者と出会い直さなければなりません。そして、その存在や行為、言葉の上に私たちが暮らしていることを自覚しなければなりません。

死者と対話し、自己の被贈与性に思いを巡らせるとき(中略)私たちは、死者たちの発信を受け取り、まだ見ぬ未来の他者へ向けて、発信しなければなりません。

今起きている「偶然」は、未来からやってくる「必然」という物語化によって、「運命」へと生まれ変わります。受動こそが能動。

裸の偶然は存在しない。
長い月日をかけた修行も日々の鍛錬の積み重ねの上で、偶然を呼び込みます。重要なのは、私たちが偶然を呼び込む器になることです。

思いがけず利他|中島岳志 著 

今まさに、ここにある「偶然」が未来からやってくる「必然」という物語化によって、「運命」へと生まれ変わろうとしているこの瞬間を、みなさんと共有できたらと思っています。

未来を背中に過去を意味づけしながら「ピリはじ紀元前」と出会い直したい。

歴史の古層へ潜る.2023

2023.8.6
マガタマの発見
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1周回って円(マル)になる。

2023.7.18
EP.014|叡啓大学 保井俊之
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ウェルビーイング
歴史の古層に潜る
木をみて森もみる
ウェルビーイング×対話×テクノロジー
心の幸せはサイエンスである
人類が生み出した最古のテクノロジーは「お金」
利他を加速するような地域通貨の設計
共感共創するために銀行がある
血液=お金
ウェルビーイングは足し算できない
折り合いをつくる
コンピテンシー
因果応報
位相転移
Art of dialog

2023.6.18
EP.013|関西大学 田實佳郎
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技術は喜びや癒しを与えるもの
作法が様式美になっている
喜びや悲しみを伝承していく
定石を問い直す
固定概念をいかに突破できるか
人間の視点とAIの視点
美しさを超える
変曲点
AIは自分の写し鏡である

2023.6.4
特別編|空本健一・今田順「岡本太郎を語る会」
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しいて言うなら人間だ
「何だこれは」
祭の身体性
再解釈するターン
今を生ききれ

2023.4.20
EP.012|READAN DEAT 清政光博
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怒りとスイッチ
民藝
他力
直感
内をみて外をみる
文化と人類学
トリガーになる感情

2023.3.22
EP.011|サゴタニ牧農 久保宏輔
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恩返し
事業とは交換すること
土地は国民共通の財産だ
少しずつ積みあがっていく先にあるもの
人生に意味はない
ナラティブ
事象の解釈は自由である
揺るぎない自信がほしかった。でも、揺るがないものはないんだ

2023.2.22
EP.010|山田健太朗
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積層の野性 / 野性の積層
ブリコラージュとエンジニアリング
分解して再構築する
表裏一体
あちらからみると入口でこちらから見ると出口
事実は一つだけど真実は無限にある
モノ

2023.1.22
EP.009|Bricolage17 空本健一
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葉っぱで買い物
目に見えないバトンを受けとること
ポタジェを生むいのちの循環
身土不二

未完

2022.12.27
ピリはじ忘年会2022

2022.11.24
Special|海のいのちを救う方舟
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三人寄れば文殊の知恵
継続
分からなさ
ずっと考えさせてくれる対象
地獄を見る
不自然な不自然

2022.10.25
EP.008|イタイミナコ
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言葉がいらないコミュニケーション
文化がまたはじまる瞬間
芯へ向かう動き
風土をアーカイブする
伝えたいという人間の根源は喜び
帰還の技術

2022.10.2
大阪万博公園・太陽の塔に対面する

2022.10.1
Under 35 Architects exhibition 2022
けんちゃん(EP.010|山田健太朗さん)と再会
展示作品を鑑賞
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自分という、問題提起。
野性
ブリコラージュ

2022.9.26
EP.007|今田順
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創造的誤読
岡本太郎
芸術は爆発だ
赤い実はじけたパチン
レヴィ=ストロース
野生の思考
人類学から見る構造主義
未分

2022.8.27
EP.006|音鳴文庫 八木諒平
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生きねば
行間を読む
選択していく覚悟
自分で考えることを諦めない
マイパブリックマインド

2022.6.29
EP.005|nouno 福島大悟
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感謝経済
先人たちの学び
太古の森に宿る
木は生きながら死んでいる
テクノロジー×自然
風土は文化を育む土壌をつくる
web3が新しい生物を生む
古代文明から未来文明へジャンプ

2022.6.20
番外編 001|自分をクリエイトする
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わたしらしいあたらしいわたし
漂いながら直感的に受信する

2022.5.30
EP.004|谷村仰仕
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弱さ
勇気
贈与
振動させる
ギフトとプレゼント
受け手の存在

2022.5.1
EP.003 今田知佐子
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小さなちさんと大きなちさん
振り子
恩返し
感謝

2022.4.1
EP.002|physis 井上愛理
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懐かしさ
physis
揺らぎ

2022.3.3
ピリオドがはじまるにはどうしたらいいんだろう。
EP.001|UNQUOTE 弓削純平
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新月と満月
赤い実はじめた
パチン

2022.2.17
note公開
ピリオドのはじまり
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新月の夜にお届けする受信箱のようなポッドキャスト。

「ピリオドをはじめるにはどうしたらいいんだろう」という問いを立て、未来を背中に過去の意味づけを体験していくという、対話から生まれた受信を発信することをテーマにしています。

ピリオドを打つということは、過去に何かしらの文脈が潜んでいたことを示唆します。0から何かを生み出しているのではなく、過去からの積み重ねによって立ち現れてくるもの。

そのピリオドに気づいた瞬間、世界がはじまります。

ゲストとの対話を通じて、それぞれの「ピリオドのはじまり」を私たち二人が受信する過程で、個人の思考や視点では見つけられなかったものに気づき、新しい意味づけが生まれていく瞬間を体験していきます。

この対話の受信プロセスを発信することで、リスナーの皆さんにも新たな世界が生まれることを期待しています。

2022.1.15
宇野くんからメッセージ
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今起こったことの意味は良く分かんないけど、時間が立って振り返ったときにそれが点(過去)と点(過去)が繋がり、初めて現在において意味(創造)が生まれるということなのかなっと。

マクルーハンの“バックミラー”そのままですが(笑)
後ろ向きは未来は何が起こるか分からないので後ろ向きなのかと。

2021.11.28
弓削くん(EP.001|UNQUOTE 弓削純平さん)にジャケットデザインを依頼

2021.10.9
44 PROJECT(江田島)
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キャリーさんの「自分がお酒になったらどうなるんだろう」という閃きからはじまったNo.44 PROJECTでしたが、振り返ってみるとその足跡は一つではなく、プロジェクトメンバ-だけでもなく、裏方としてサポートしてくださった方、イベントに参加してくださった方、興味をもってプロジェクトを応援してくださった方、たくさんの人の心に触れた数だけ刻まれたように思います。動き出した感情はこれからどんな変化をしていくのか、ここからが本番。

そして、あらたにピリオドがはじまっていきます。

2021.10.2
宇宙は音に満ち満ちている
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ラジオやスマホから聞こえる宇宙のはじまりの音

空海は喉と舌と唇、人間から発せられるそれぞれの音は宇宙的な作用を有する。  宇宙とはすなわち音であり、宇宙は音で満ち満ちていると開陳されました。

2021.10.1
「ピリオドをはじめるにはどうしたらいいんだろう」降臨

2021.9.25
44 PROJECT(横川)
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未だ見ぬ感情と出会う、わたしに眠るわたし。

自分発信の投げかけに対して他者がどのような反応を示すのか。自分の感情がどのように動くのか。他者との関わりが増えれば増えるほど何かが起きていくのでないか、ということに興味があると話すキャリーさん。「自分をクリエイトする」という起点はキャリーさんなのですが、関わった周りもクリエイトされ、未来もクリエイトされ、ムーブメントを起こしていくという未知なる世界がとても楽しみです。

このプロジェクトが終了したとき、一体何が生まれているのでしょう。「これは一つの社会実験である」と語るように、哲学的な視点で世界を観察され、言語化できない「何か」を生み出そうとしている姿が印象的でした。

その概念を見たい、感じたい、体験したい、そして「あたらしいわたし」と出会いたい、というのがキャリーさんであり、それがNo.44 PROJECTなのだと思います。さて、私はどんな「わたし」に出会えるのか。

未来よ、お楽しみに。

2021.9.20
WIRED主宰コンペ「CREATIVE HACK AWARD 2021」提出
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人・お酒・アートを介して新たな仕掛けを考える

人は誰しも多面性を持っていて、自分自身も未だ出会っていない「わたし」の存在がその中に眠っています。

だから、たった一つの何者かになる必要はなく、他者との関わりを介して未だ見ぬ「わたし」と出会い、新たな「わたし」が発見され、その度に自分自身がクリエイトされていくのです。同時に、他者にとって私という存在も「他者」であります。相互に介入することによってクリエイトが循環され、大きなエネルギーが創出されていきます。

それを表現するプロジェクトとして「No.44 PROJECT」を立ち上げました。
伝統ある日本酒を題材に、人とアートを介することによって、既成概念を超えた未だ見ぬものを創出する社会実験です。

日本酒を「お酒」として商品単体で販売するのではなく、アート作品と一緒に旅をさせ、街中でイベントを開催しながら参加してくださった他者との交わりの中に"ハプニング"を起こしていきます。

「No.44 PROJECT」の仕掛けに対して他者がどのような反応を示すのか、それを受けたクリエイターの感情はどのように動くのか。他者との関わりが増えれば増えるほど大きくなるクリエイトの渦は、相互贈与というかたちで循環されていき、次なるエネルギーを生み出していきます。

相互贈与されるもの
言葉にしてしまえば「愛」なのですが
愛を愛と言わずに愛を伝えたい。

今、この瞬間に
同じ光をみている私たちと
これから出会う「わたし」たちへ
贈りたいものがあるとすれば、

それはいったい何だろう、と
問いを立ててみました。

触れることはできないけれど
優しい匂いをもっていて
柔らかい温もりのあるような

たとえ涙がこぼれても
心に小さな芽が生まれ、
光を纏ってとんでゆくような

たぶん、そういうものだと思います。

2021.9.4
44 PROJECT(可部)
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人・お酒・アートを介して新たな仕掛けを考える
No.44 PROJECT

No.44PROJECTは、商品単体での利益創出ではなく、企画者・蔵元・制作者・地域を巻き込みながら、伝統ある日本酒を題材に、アートによって既定の枠を超えたものを生み出すプロジェクトです。

ものごとが伝わる過程では、作者の意図しないところで他者の解釈が介入することがあります。しかしそれによって自分では認識できていなかった新たな気づきに出会えることも。アートがもたらす問いかけにハプニングを仕掛けたとき、私たちは何と遭遇するのでしょうか。

2021.7.30
CREATIVE HACK AWARD 2021 公募開始
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なにを、なぜ、いかにハックしたか

こんなに気が滅入るような日々が
続いたことは、近年あっただろうか。
同調圧力、無理解……そのほか諸々によって
付和雷同ぶりに拍車がかかってはいないだろうか。

疲れちゃった? 諦めちゃった?
いやいや、いまこそ、クリエイティヴの力で
時代を、価値観をハックしていく時だ。
「こんなおもしろいこと思いついたんだけど」って
空気を読まずに言っちゃう/やっちゃう時だ。

今年もCREATIVE HACK AWARDは
「よくわからない……けど、なんだかおもしろそう」な作品に
スポットライトを当てていきたいと思っている。

ルールは至ってシンプル。

なにをハックするのか?
なぜそれをハックするのか?
いかにそれをハックするのか?

この3点を、明記/定義するのみ。

どんな表現形式フォーム──それこそ
映像でも、ゲームでも、マンガでも、小説でも、
模型でも、アプリでも、ビジネスアイデアでも、
論文(ただしリーダビリティは気にすること)でも構わない。
年齢制限も、もちろんなし。

価値観のフラット化を加速させている「なにか」に
全力で抗うハックを、さあ見せてくれ!

CREATIVE HACK AWARD 2021

2021.4.4
自分をクリエイトする
EP.001|ポートレイト
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carry on my way 44
無重力  風

何者かになるんじゃなくて、
いつでも自分に軸がある。
だからどこにでも行けて、
何にでも変化できる。
それは宇宙のように多面的で
どこまでも広がっている。
願って動けば無限に可能性がある。
わたしはわたしでいつも新しい!

2021.2.13
Multidimensionist(マルチディメンショニスト)
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私たち「個」は多種多様な要素のミックスで構成されていて、場所や時間、出会う人や感情によって要素の配合を変え、様々な表情を魅せる。それはまるで宇宙のように多次元で無限の可能性を秘めているようだ。たった一つや何者かになる必要もない。

ありのまま、そのままがオリジナリティで「わたしらしさ」なのだ。

2020.12.8
11:21 
 ルミネ主宰コンペ「LUMINE meets ART AWARD 2020-2021」情報を届ける
14:43 
 岡田さん(Special|海のいのちを救う方舟ゲスト)からd-travel執筆の依頼。発酵文化人類学との出会い。
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わたしらしくをあたらしく
発酵文化人類学

発酵文化人類学|小倉ヒラク 著

ここで、未来と過去がパチンと。
No.44PROJECTの最終章「江田島」での直会で、ひとつのプロジェクトのピリオドが打たれたと当時に、わたしたちのあたらしいピリオドがはじまったのですが、

さらにNo.44PROJECTを紐解いていくと、その前には「自分をクリエイトする」があり、「Multidimensionist」があり、「わたしらしくをあたらしく」表現する、ここにつながっていた。

紀元前を探す旅は、未来から過去への「直線」なる道だと思っていた私たちだったけれど、気づけば未来と過去は背中合わせにあって、探していたものは、ずっとそこにあったんだなぁと。1周回って円(マル)になる。まさにマガタマ。

2020.10.20
10年ぶりの再会

直感的に受信する今田雅と、その受信を翻訳していく清水綾子が再会した意味もまた、未来からやってきた「必然」という物語化によって「運命」へと生まれ変わる。

ピリはじ暦はどうやら1年サイクルではなさそうですが、2周目も楽しんでいきますので、みなさまひきつづきよろしくお願いします!


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