専門学校の新人看護教員として働き始めたんだけど、学生指導に関して、なんだこれ、と思うことが結構ある。

自分は看護系大学出身なので、専門学校との違いを知らなかったからかもしれない。自分が学生だったのは10年以上前だから、そのときとは見方が随分変わったのもあると思う。とりあえず、取り留めなく挙げていく。

・学生に対して管理的過ぎ

これは最初に思ったやつ。
大学生ってさ、授業の出席確認とか毎回しなかったし、欠席届みたいなんも書く必要なかった。「今日はちょっと疲れてるし休んじゃお〜」って感じ。
専門学校は、休むなら事前に電話連絡が必要だし、休んだ理由も問い詰めて確認してる。欠席が続いたらいちいち呼び出して、「あと何回休んだら単位落としちゃうよ！」って注意を入れなきゃいけない。
遅刻ですら、いちいち連絡をさせている。だから天気の加減で電車に遅延が出たときには、鬼のような電話の嵐がやってくる。せめて遅刻の電話連絡はやめようよ。

面接は1人1人定期的に実施している。勉強の進捗を確認したり、進路の意向も全て確認している。国家試験の模模擬試験は強制的にほぼ毎月実施。成績の上がらない生徒は呼び出して、どんな勉強方法を取っているのか確認して指導する。
夏休みや冬休み期間も、ほぼ強制的に学校に来させて勉強をさせている。もちろん授業単位外で教員で問題を作成してやらせたり、個別での指導もある。

就職試験を受けたら報告、受けるごとにその就職試験の内容を詳細に記載させる、合否も一社ごとに毎回報告。

学生生活の目標、一年の目標、各実習の目標、自己学習の目標、国家試験に向けての目標、後輩に向けてのアドバイスやメッセージ。

そしてホームルーム、ホームルーム、ホームルーム…。

専門学校ってさ、看護以外もこんなもん？
書いてたら逆に手厚過ぎて良い学校では…って自分で錯覚してきたけど、教員としては仕事多すぎよね。
仮にも20歳になるくらいの子達でしょ、あまりにも管理しすぎじゃない？確かにちょっと放っといたらヤバそうな子はいるけど、それも管理し過ぎてるから自分で考えなくなってるんじゃないかと思えてくる。

・服務規程

これはもうちょっと変わらんのかね。
髪の毛は黒、お団子、靴下は白、髭は剃る、化粧ダメ。
カーディガンは白かグレー。

茶髪禁止の時代かね。
「靴下、白じゃないから私の看護しないで！」って言う人いるかね。お肌荒れるんで毎日髭剃らせるの勘弁してもらえませんかね。マスクの下に髭生えてたらダメですかね。あと黒のカーディガンは禁止って、もはや意味が分からない。時々ニュースで中学高校の茶髪禁止とかツーブロック禁止、とか校則が過剰だ！ってやってるけど、２０歳前後の子達にも同じようなことやってるんだよね。

確かにそういうのにウルサイ患者はいるでしょう。
トラブルに巻き込まれるリスクは確かに低い方が良いとは思う。
でもね、どっちかっていうと、「そういうのにウルサイ患者」よりも、「そういうのにウルサイ看護師」または「教員」の方が圧倒的に多いと思うんだよね。

やっぱ看護師たるもの、患者に不快な思いをさせる要素は全て排除しなくてはいけないのでしょうか。学生である以上、そこまでの自己の制限が必要なのでしょうか。

専門職業人として恥じないように、という考えは分からなくはないけど、何十年前の時代を引き継ぎすぎでは？

実際に働いている看護師は、茶髪の人も普通に増えていると思います。ではなんで学生はダメなのか。学生は未熟だから？教えてもらっている立場だから？自分達のときも茶髪は禁止だったから？「茶髪はイカン」というステレオタイプの高齢者がいなくなったら許されるの？

・実習先での挨拶

これもいい加減やめてほしい。
スタッフもさ、ほとんど返事しないでしょ。
休憩入るのもいちいち「学生何名！休憩に入らせて頂きます！午後からもよろしくお願いします！」って、学生の休憩バラけたら下手したらスタッフは2〜3回聞くハメになるんよね。そっちのが「うるせえよ」ってならんかね。軍隊みたいだし、宗教みたいにも思える。挨拶はすごく大切なんだけど、すごく過剰で異様な感じ。

・実習記録多すぎ

いや、多すぎよね。
そんな毎日大量に書かせてさ。
夜、全然寝れてないとか、逆効果でしょ。
睡眠取れてない状況で実習来ても、頭に入らんよ。
まぁ寝れてない生徒の出来が悪いだけ、ってだけかもしないけど、そもそも結構な人数がいるし、学生だから出来が悪いのは当然ってところでね…。
自分の大学時代は、記録の量ってそんなに多くなかったと思うんだけど。これって専門学校と大学の違い？

というところで、今思いついたこと羅列しました。
じゃあお前が変えて行けよ、って感じですが。

超ベテラン勢の先生方の前では圧倒的無力なのです。
以前の病院では昼間でしたが、教員になってしまえば圧倒下っ端ヤロウなのです。無能なのです。
毎週の土日を楽しみに生きるだけの抜け殻人間です。
学生諸君にはすみませんしか言えません。