私とタバコ その1
私が初めてタバコを買ったのは17歳くらいの時。
その時は祖母の家に行っていた。
祖母の家の近くには個人商店があり、その店前にはタバコの自販機が置いてあった。
今はタスポが無いと買えないが、そこは顔認証の鏡がついていて、顔で20歳以上と認識されればタバコを買うことができた。
んで、田舎で暇だったから遊びでやってみた。
1回目は認識されず。
2回目も、3回目もダメ。
「まあ、買えるわけないよな~」とふざけて変顔して、何回も認証ボタンを押し続けた。
そしたら、何回目かで「認証完了しました。商品を選んでください」と自販機が言い出した。
「え?買えるの?」
その時の私はタバコはヤンキーが吸うものだと思ってたんで、当然興味はなかった。
「でも、記念だし買っとくか」みたいなノリで買うことにした。
選んだのは赤マル。
当時は赤マルくらいしか見覚えが無かったからだ。
んで、買ったら吸いたくなるのが人の性じゃないですか?
近くの河原に行って吸おうとしました。
タバコを加えて火をつける。
ん~。
吸った気がしない。
タバコの吸い方なんか知らないから、口に煙を入れてそのまま吐き出していた。
所謂、ふかしである。
こんなもんの何がうまいんだ?
「数本吸ったら良さがわかるのでは?」と思い吸ってみたが、全然吸った気がしない。
家に帰りゴミ箱にタバコを捨てようとしたが、見つかったら嫌なんで袋の中に隠した。
それが、私とタバコの出会いである。
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