週刊少年松山洋_タイトル_修正

のっぴきならない状況のことをドラマと呼ぶ

『ドラマ』という言葉の語源をご存知でしょうか?

もとはギリシャ語の『drama(ドラーマ)』で、“行うこと”を指していましたが後に“筋書きのある演劇”という意味に変化しました。

また、ある意訳では“ドラマとは「のっぴきならない状況」のことを指す”とあります。

私はコチラの方がしっくりきます。

よくドラマ=物語と思われがちですが、やはりそうじゃあない。

“ドラマチック=劇的で波乱に富むさま”

と、あるように。

ドラマには“のっぴきならない状況”が不可欠であると考えます。

“のっぴきならない”は“退っ引きならない”と書きます。

“引き下がることも避けることも出来ない・どうにもならない状況”

それが“のっぴきならない状況”であり“ドラマ”だと思います。

ゲームソフトにもこのドラマがあります。

それはゲームの中にストーリーがあるという意味では決してありません。

“のっぴきならない状況”があって、それをプレイヤー自らの手によって打開して突破する行為に気持ち良さがあり、それが爽快感や達成感に繋がるのだということです。

ゲームでも漫画でも映画でもアニメでも、全ての物語にはこの“のっぴきならない状況=ドラマ”からの脱出が不可欠であり、そこには大きな説得力と納得が求められると思います。

本日、これより“先”にお届けするのは“あるドラマ”であり、“のっぴきならない状況”を生み出した男がどうやってソレから脱出を図ったのか?という物語です。

ただし胸糞が悪くなるほど【世にも汚い物語】なので注意してください。

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