リーマン_ジャズベーシスト

ジャズ研おじさん。我が子たちも彼らの人生を生き始めています。やり残したことは?コントラ…

リーマン_ジャズベーシスト

ジャズ研おじさん。我が子たちも彼らの人生を生き始めています。やり残したことは?コントラバスをやり切ってないぞ!と一念発起しウッドベース再開しました。

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

コントラバスを自宅で弾くには小心者には気が引ける。練習するには一工夫が必要、って話。

どうも。リーマンコントラバシストです。今回は自宅でコントラバスを弾く際のミュートのアイディアについて触れたいと思います。 困りますよね。悩みますよね。そう、アコースティック楽器の宿命としてバンドで鳴らすには音は小さいが家で弾くにはデカすぎる、というカルマ(業)があります。数世紀前の歴史的遺物なのでしょうがないのですが、この楽器を購入する最大のハードルの一つでは?少なくとも自分はそうでした。 かという私もウッドベースを始める前にエレキトリックアップライトと迷ったり、そのスケ

    • コントラバスピエゾピックアップアップのノイズ対策

      ども。リーマンベーシストです。 みんなノッてるかい! ワタシのベースにはバンバンにノイズがノッております。 なんでだろー?ってお世話になってるギターテックさんと色々原因を探してたら、リアリストのジャックを手で包むとノイズがなくなることがわかりました。どうやらピックアップのジャック付近がノイズを集めているようです。ノイズなんか集めないで運気でも集めてほしいものです。ビバ宝くじ。 さて、原因は分かり対策もわかったのでノイズ処理して頂きました。 こういう作業は楽しい、っていう

      • ドミナントモーションを上手く処理できるかがJazzyさを決めるよな、という話

        ども。リーマンコントラバシストです。 ウッドベースのソロ。かっこいいですよね。ジャズな大人な雰囲気。もう見栄えだけで十分。音なんていらない、と言っても過言ではありません(過言です)。 さてジャズっぽさを表す、というかコレを適切に処理できてないと途端に間違った感が出るポイントがドミナントモーションの処理。ドミナント7thコードは♮9でもいいんですけど、標準は♭9が無難じゃないですかね。なのにダイアトニックではミクソリディアンなので♮9なのが認識のズレの元かと。なので取り合えず

        • 弾くことすらおぼつかないウッドベースでなんとなくソロがとれないものか、というアイディア

          ども。リーマンコントラバシストです。 ウッドベースのソロ。かっこいいですよね。あんな大きな楽器を縦横無尽に弾き切る。うらやましい。頭の中はどうなっているのか。。 さて頭の中で鳴っている音を出すだけ、と言われるジャズのアドリブソロ。ぶっちゃけ頭の中に鳴っている音といってもグチャグチャなことが多いですから、仮にそのまま出すことが出来たとて説得力のないサウンドになることはうけあい。 普段のおしゃべりで例えてみましょう。勢いでしゃべる箇所もありますが、大体の導入部は決まったパターン

        • 固定された記事

        コントラバスを自宅で弾くには小心者には気が引ける。練習するには一工夫が必要、って話。

        マガジン

        • ジャズベーシストの話
          2本
        • コントラバスの機材・周辺
          34本
        • ジャズ書籍
          8本

        記事

          聴いちゃうベーシスト。Rodney Whitaker

          どもリーマンコントラバシストです。 好き、というか聴いていて性に合うベーシストっていうのがやっぱりいます。 ジャズは新しいというアイデンティティも根強くあり、それがある意味呪縛みたいになっています。なのでなるべく最近の音源を聴こうとしがちなんですが、基本はさらっと流してます。 ジャズというのは好みという偏見で凝り固まった個人メモリを物理的にも文化的にも密な空間で解放するせいか、その人の基本的な歌い回しは若い頃からあまり変わらない気がします。 JPopは最近のばかり聴きま

          聴いちゃうベーシスト。Rodney Whitaker

          天然系フレットレスベース。それがウッドベース。どこ押さえていいかわからないのに弾けるなんて音感すごいね!、、、、なんて言われて肩身が狭い音痴なウッドベース奏者が少しでも劣等感を拭えますように(祈)。

          ども。リーマンコントラバシストです。 今回は音感強化の話です。 全世界のウッドベーシストの皆さん。音感に自信はありますか?私は全くありません。ライブをすると冒頭のような勘違いで褒められる(?)ことがあるのですが、毎回肩身の狭い思いをしています。 またサラリーマンですから接待カラオケ的な場面も出くわします。バンドマンであることが身バレしているとさぞ歌が上手であろう的なイジリを受けるわけですが、さして上手くもなくどちらかというと下手。歌い始め前の盛り上がりに反して歌い終わりの

          天然系フレットレスベース。それがウッドベース。どこ押さえていいかわからないのに弾けるなんて音感すごいね!、、、、なんて言われて肩身が狭い音痴なウッドベース奏者が少しでも劣等感を拭えますように(祈)。

          耳コピ用アプリ:perfect tempo(iOS)

          ども。リーマンコントラバシストです。今回はアプリの紹介です。 皆さん耳コピしてますか?私はどうにも耳コピが苦手でさっぱり進みません。多少はやるんですが、未だに殆ど取れない。この歳でこの程度というのが泣けてきますが、人と比べてもしょうがない。身の丈に合わせてやっていくしかありません。 さて、昔はカセットテープに落として聴きまくっていました。懐かしいなメタルテープ。学生の頃はMDにしてました。そして社会人になるとダウンロード。このころはA-B間の無限ループができるようになって

          耳コピ用アプリ:perfect tempo(iOS)

          John Patitucci著: Walking Bass: How to Play Walking Basslines On Any Chord Sequence - For Upright & Electric Bass(2021年初版)

          ども。リーマンベーシストです。今回は教則本レビューです。 さっぱり巧くならないベーシストですので、他力本願で教則本を読むのが趣味みたいになってきました。それぞれ思惑があり作成しているかと思うと中々読みごたえがあります。当然繰り返しの練習をしないと意味はないのですが、、、、 さて、今回ご紹介するのは現代ジャズベーシストのバーチュオーゾ。ジョン・パティトゥッチです。日本amazonでも買えます。さて何が書かれているのでしょうか? まずは導入から。ジョン・パティトゥッチ自身の

          John Patitucci著: Walking Bass: How to Play Walking Basslines On Any Chord Sequence - For Upright & Electric Bass(2021年初版)

          「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」。fホールの深淵。

          (フリードリヒ・ニーチェ「善悪の彼岸」146節) ども。リーマンコントラバシストです。今回はfホールの形についてです。 私が使っているコントラバスはドイツ製Björn Stoll(ビョルン・シュトール)のMODEL BUSSETOです。年代不明のオールドが存在するコントラバス業界ですが、私は新作を選びました。新作は音が若いというネガティブ気味な表現をされることもあります。しかし同時代に生きるコントラバス作家の気概と共感したいというのもあります。 コントラバスの価格は20

          「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」。fホールの深淵。

          中山 康樹 著:キース・ジャレットの頭のなか

          ども。リーマンコントラバシストです。今回はジャズミュージシャンについてのエッセイをご紹介します。キース・ジャレットの頭のなか(2013)という和書です。 キース・ジャレットといえば最高のジャズピアニスト、と言ってもよいでしょう。みんなの最高があるのでその言葉自体に意味はあまりないのですが、その孤高ともいえるパフォーマンスはその称号の相応しさを伝えます。 チャールス・ロイドやマイルス・デイビスのグループを経て、ソロピアノやカルテット、そしてスタンダードトリオの活動が有名です

          中山 康樹 著:キース・ジャレットの頭のなか

          John Goldsby著:The Jazz Bass Book: Technique and Tradition

          ども。リーマンコントラバシストです。今回はジャズベースについての教科書をご紹介します。The Jazz Bass Book(2002)という洋書です。 冒頭にロン・カーターが序文を書いています。 (訳)私は45年以上にわたり、演奏、レコーディング、そして指導者として活動しているため、楽器店や書店、図書館などで弦楽器のベースに関する資料をリサーチしています。弦楽器の歴史を知り、新しい世代のベーシストについてできるだけ情報を得るようにしています。しかし、いい例があまりありませ

          John Goldsby著:The Jazz Bass Book: Technique and Tradition

          アルコ(ボウイング)をミュートせずに、音程が合っているか確認する機器。

          ども。リーマンコントラバシストです。今日はペダル型チューナーの話です。先日BOSSのTU-3Sを購入しました。購入理由はコントラバスでアルコを弾きながら音程が合っているかを確認したかったからです。 ペダル型チューナーのいい点は周囲の音に邪魔されずにコントラバスの音を感知してくれることです。 ペダル型はステージ上でミュートしてチューニングする前提で設計されています。なのでヘッドフォンを使った練習では、チューニングするとミュートされるのでアルコ音を聴きながら音程を確認すること

          アルコ(ボウイング)をミュートせずに、音程が合っているか確認する機器。

          コントラバスの掃除を考える。

          ども。リーマンコントラバシストです。今回はコントラバスのお掃除を考えます。 皆さんは血尿が出るほど練習されているでしょうか。そこまでではなくても手から染み出る脂汗くらいは経験されているかと思います。演奏のプレッシャーが恐ろしいです。耐えられそうにありません。楽器演奏者は孤独。この楽器を生業にしなくてよかった。そう思うほどプロの方の精神力とその練習量に脱帽です。 さて情けない小言を呟いておりますが、血尿か脂汗かはともかくコントラバスには汚れが付きます。コントラバスの掃除につ

          コントラバスの掃除を考える。

          Rob Gourlay著:Walking in the footsteps of Doug Watkins

          どうも。リーマンコントラバシストです。今回はジャズベースの教則本のお話です。今回取り上げるのは「Walking in the footsteps of Doug Watkins」。 ダグ・ワトキンスといえばハードバップ系で録音を多く残しているベーシスト。ソニー・ロリンズ:サキソフォン・コロッサスやアート・ブレイキー率いるジャズ・メッセンジャー:カフェボヘミアなどで聴けます。あのポール・チェンバースの従兄弟らしいです。実際フレージングを聴くとポール・チェンバースっぽい音の跳躍

          Rob Gourlay著:Walking in the footsteps of Doug Watkins

          菅野 義孝著:目からウロコのジャズ・アドリブ・マスター術

          どうも。リーマンコントラバシストです。今回はジャズソロの教則本のお話です。今回取り上げるのは「目からウロコのジャズ・アドリブ・マスター術」。 菅野 義孝さんはジャズギタリストです。ジャズギターの教則本や白本(今は表紙が赤くなったけど)といってコード分析を併記した珍しいスタンダードブックを出版されています。 この本構成の良いところは、理論的な話はしなくていいからジャズ的なフレーズをちょっとだけ覚えてから楽しみましょう、的なアプローチをとっている点です。「ジャズ」というと「理

          菅野 義孝著:目からウロコのジャズ・アドリブ・マスター術

          Ron Carter著:Ron Carter Bass Solos

          どうも。リーマンコントラバシストです。今回はジャズベースの教則本のお話です。今回取り上げるのは「Ron Carter Bass Solos」。ロン・カーターといえば一般の方も知っている有名なジャズベーシスト。なんとウイスキーのCMにも出ていたそうな。背が高くダンディな出で立ち。ザ・ジャズベーシストって風貌です。 特徴的なのはサウンドですね。一世を風靡したブニブニ音。いわゆるアコースティックな音ではないので、好き嫌いがはっきりと分かれます。どちらかというとネガティブな意見が多

          Ron Carter著:Ron Carter Bass Solos