弟が選挙に行った

こんにちは。再びぴーたんです!

タイトルにもあるように私の弟が選挙権を得てからの初めての選挙に行き、有権者として投票をしました。

最近の話では、重度障害者の方2名が国会議員になったという報道が話題になりましたね。政治に関連して、一般国民である我が弟が!?ついに!?ということなのです笑

家族において歴史的瞬間かもしれません。本当にすごい。なぜ、そこまで強調したいのかと言いますと、重度の障害者が選挙を通じて社会に対する思いを託したという点が非常に印象的な瞬間だと感じるからです。

プロフィールを見ていただけるとわかると思いますが、私の弟は重度の知的障害と自閉症を持っています。就労においては生活介護、手帳のレベルでいうと”5”です。ある程度のコミュニケーションは取れ、養育の成果もあってか文字の読み書きはなんとかできます(漢字は名前のみ)。ですが、知的レベルには限界があるため、意見の主張など持ってのほかです。

じゃあ、どうやって投票しよう

そんな弟が記入台の前に立ち、自分で名前を書き、投票したなんて…ここまで持っていくのに少し、家族側も動いていました。強制というわけではありませんでしたが、なんとか可能であるなら彼自身が投票をして欲しいという思いから

①選挙広報誌を通じて顔と名前を見せ、印象に残る人を選んでもらう

②(本当はあまりよろしくありませんが)候補者の名前を書く練習を一緒にする             

③当日は、補佐人とともに書き、投票を行う

家族があまり介入してはいけないのは十分承知ですが、彼単独で投票に向けて動くことは難しいため、このような形でアプローチをかけていきました。当日、私は家族とは違う時間帯に投票を行ったので、見届けることはできませんでしたが、両親から聞くとちゃんと名前を記入し、投票ができたとのこと。

うおおおおおおおおおお!!!姉ちゃん感動(泣)

本人も不安そうな表情で会場に向かっていたそうで、なんだか大事なことをするんだという雰囲気を察していたのかもしれません。

彼が、選んだ人の理由はあまりわかりませんが、何か印象に残る点があったのではないかと思っています。また、候補者の主張等を踏まえた投票ではないかもしれませんが、それでも彼自身が選んだこと、そして自分で記名をしたことは、大きな一歩を踏み出しているのではないかと思います。

最初は、私も疑っていました。

1票の重さ、できない人の苦しさ

皆さんは、障害者、特に重度の知的障害者などに選挙権は必要だと思いますか?意見として、知的能力がなく、判断能力にかけているから行う必要がないと思う方ももしかしたらいるかもしれませんね。

それでも、私は選挙権は必ず持つべき権利であり、奪われてはいけないものだと思います。本当なら選挙をさせたくても非常に困難な状況に置かれているため投票ができなかった当事者の方もいるでしょう。弟も、そうなりかけていたのかもしれません。投票したい・させたくてもできない人もたくさんいると思います。棄権というもの国民の切実な声の一部ではないかと私は考えます。

どうか、可能な状況に置かれている方は積極的に政治に参加すべきだと思います。正直、選挙をする際でも主張をみるだけでなく、ぶっちゃけビジュアルで選んでもいいと思います。ただ、投票所に行き、みなさんの声を届けることに大きな意義があると考えます。

また、現在政治の世界で活躍なさっている方へ

どうか、弟のこの行動を無駄にしない政治をしてほしいです。弟に限らず、全ての障害者の声を無駄にしないでください。

この行動は当たり前のようで、難しいことです。それを成し遂げた彼らの勇士を潰すような政策や制度を作らないでください。本当にお願いします。

まあ、このnoteを見るはずはないでしょうが笑 今日はここまで!

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