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「よし!」の魔法

我が家の合言葉は「よし!」なにかをする前に言う。
あー今日はお風呂に入りたくないなーという気分でも、洗濯物したくないときも「よし!」というと何故かやる気がでてくる。

そんな魔法の言葉を、私はしばらく忘れていた。
本命大学の受験日。合格予想は67%。下手すれば落ちる。
緊張でお腹がいたくなる。
掌の蛙のお守りをギュッと握りしめた。ゲロっと私の緊張が出てきそう。

「よし!」が必要なくなったのはやる気を出さなくても机に向かうようになったから。でも、勉強時間と成績は比例しない。「よし!」なんて言えなかった。
いつから始まりの合図が喜びの合図になったんだろう。

「はじめっ」

教授であろう人の合図で紙をめくる。
解いても解いても行き詰まる箇所が必ずでてくる。問題を解きながら合格点には届かないなでは?という疑問を感じ続けていた。

テスト後、紙を回しながら感じる絶望。
悲しいときには母のことを思い出す。

思い出の母は励ましてくれなかった。

「よし!次頑張ろう!」

常に前を向かせてくれる言葉。
気持ちを切り替える。

「よし...」

家族の合言葉はいざってときに必ず思い出す、魔法の言葉。


先ほどのnoteを投稿をしてから呟いた一言から着想

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