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備忘📝 薬屋のひとりごとを通して感じた弱者の戦略


ちょうど前回の更新後、新生活が始まり
あれよあれよと時間が過ぎて
更新ままならぬでした。

忘れてはおりません。

いろいろ、備忘メモを残したいことが
あったのですが、先ずはこちらから。

#あわ研 のちあきさんからのおすすめもあり、
『薬屋のひとりごと』のアニメを
Amazonプライムで観始めました。


まだ8話という、
ほぼほぼ「観たことのないアニメを語る」
に近いような無謀なnoteですが

現時点で溢れたものがあったので
お付き合いいただければ幸いです。

_____


概要は、先ほどURLを載せたのですが

簡単にいうと、

舞台は中世の宮中で、
薬屋の女の子・猫猫(マオマオ)が
毒味役として下女として働くことになり、
探偵のように事件を解決する

というお話。

主人公の猫猫ちゃんにとても共感できて
一気に引き込まれました。

その猫猫ちゃんの特徴を語りながら
アニメの魅力を共有できたらなと思います。

猫猫ちゃんの特徴①知的好奇心旺盛

薬屋の猫猫ちゃん。

養父の羅漢から薬のことを教えられながら
育ったのもあり、
識字率の低い環境下で文字も読めて
自分の周りで起こる事象を推察や
分析することに長けている。

色恋、男女関係には自身は興味がないものの、
人々がそれに関心があることを理解しているので、
時にはドライに、自らの故郷である花街での知識や人脈を交渉道具として利用する。

そう、賢く、したたかなのである。
しかし、そこに嫌味はなく、清々しい。

それは、きっと彼女にもちゃんと欲望があり
そのフェアなトレードとして他者の欲望にも
対価を与えているからなのかと感じる。

彼女の欲望とは、知的好奇心である。

薬屋の彼女にとって、
薬の調合に携われる瞬間や
レアな材料について触れられる経験については
興奮がおさえられない。

ある話では、口に含んだ毒の感覚に
恍惚とした表情を隠しきれない。
毒への探究心。

このシーンは、
映画『フレンチ・ディスパッチ』の中の、
ローバックの「警察署長の食事室」の話で出てきた
ネスカフィエを思い出した。

美食家の警察署長のお抱えシェフ、
ネスカフィエはどんなことがあっても
冷静に料理を続ける職人的で粋。

そんな彼が、任務の中で毒薬を口に含み、
「これまで味わったことのない風味だった」
と感動をおぼえる。

探究心あふれる、変人・奇人とは
魅力的だ。

猫猫ちゃんの特徴②女の子として自己防衛の為に、わざわざ毎日そばかすメイク

花街育ちの猫猫ちゃん。

時代設定として、人さらいが往々にある。
猫猫ちゃんも、実際に人さらいに売られて
宮中の下女となる。

人さらいも十分嫌だけれど、
それ以外にも、男性に路地裏に引っ張られて
襲われることもある。

女性であることは弱者であること。

身を守る為には、襲われないように
顔にわざわざそばかすをメイクする。

まるで、生物が生存のために
擬態や、特殊進化をするように。

自分にはこの設定がとても
他人事に思えなかった。

ここで、
いままでずっと外に出さなかった気持ちを
吐露してみる。

男性のことはこわいと思ってきた。
こわくないわけないだろ。
と思う。

こわい、が正解かわからない。
ずるい、にも近い気もする。
力関係ないわけないだろ。と思ってきた。

この歳になって、ようやく口に出せた。

話は、自分の過去のエピソードにうつる。

20代前半、夢のロンドンステイで
大好きなイギリスロックを堪能する為
インディーバンドのライブが観れる
市内のロックバーをよなよな巡っていた。

女性1人で。
行きたかったから。

幸い、お店のマスターが気さくな良い人で
1人で行った私と、目配せの遊びも交えながら
優しく見守ってくれたことに感謝している。

それでも深夜の帰り道やバスは、
アジア人の女性感を外に出さないように
帽子も深く被り、マスクで顔も隠し
早足で殺気を纏いながら宿舎まで帰っていた。

こわいから。

楽しんで生きる為には
弱さを隠す工夫が必要だ。

襲われない為の努力のためであれば
お洒落や所謂女性らしさは後回し。

そう思ってきた。

いまジェンダーの話がなされることも
増えてきているが、自分にとって
「女性らしくあることへの抵抗」
が、全て言語化しきれていなくて。

でもそれが、猫猫ちゃんに全部詰まっている

そんな気がして、
より、彼女に共感するのだと思う。

この話はきっとまたいつか、語り直したい。

猫猫ちゃんの特徴③忖度せず、堂々と悪を成敗

②で述べた、
「力関係ないわけないだろ」
と全く矛盾していないのだが、

猫猫ちゃんは、悪に対しては
ヤンキー化してはっきりNOと言う。

毒を盛った人間、犯人には容赦なく成敗する。

それはプロ根性、正義感に起因するのだろう。

普段の生活の中では面倒ごとを避けて、
意見の衝突なんて時間も体力も無駄なので
コストをかけない。

しかし、自分の研究分野や、人の病を目の前に
した時に豹変し、本気モードになるのだ。

その姿は潔くて、気持ちがいい。

_____

と、ここまでアニメの紹介というより
自分の共感したことから、自分語り中心に
なってしまった気もしますが、ご愛嬌。

最後に、
①でネスカフィエの連想も入れましたが、
つくる薬や出てくる料理も美味しそうで

さりげなくグルメアニメ要素もありますので
お楽しみくださいませ。


※カカオでチョコレートつくっていたの
 美味しそうだったな……
 からの、トップ画。


では、今日はここまで。
9話目以降も楽しんで拝聴します。

また遠くないタイミングで
更新できますように。

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