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備忘📝 番組小学校を通して思いを馳せたまちづくりと人文知


自分のお話を少しします。

2023年4月から1年、
仕事とは別で、某大学の科目等履修で
勉強していました。

学芸員の資格取得のためです。

なぜ学芸員資格をとりたかったのか?

大きな意味での今後のキャリアを考えるために
そして、あわ研での展覧会を進める上で
勉強しておきたいために


などなど理由はいろいろ。

なんとか、
2023年12月頭の最後の実習を終え
単位に必要なレポートと試験も終え
卒業も資格取得も、まもなく

というところまできました。
(久々にレポート締切に追われる生活でした)


勉強及び、実習はというと
とても楽しかったです!
素敵な学友とも出会えました。

博物館へ訪問する実習のうち

京都市学校歴史博物館
という博物館にも訪れました。
(阪急河原町駅から五条の方面へ徒歩約5分)

正直、実習まで存じ上げずでした。
が、

めちゃくちゃ面白く、
そこで知った番組小学校について
少しnoteに残しておきたいと思いました。

番組小学校とは?

時は明治初年、
明治維新により東京奠都が行われ
都の地位もなくなり、人口も減り、
京の街は衰退の危機にありました。

京都の人たちは、まちを復興・再建するため「まちづくりは人づくりから」の信念により、

当時の住民自治組織であった「番組(町組)」を単位にして、64の小学校を創設させました。


これが番組小学校です。

多くの小学校は,地元有志の寄附や
寺社の敷地の一部でまかなわれていました

子どもがいる、いないにかかわらず
京都のまちを復興するために
聴衆が学校の運営と創設に力を注いだのです。


また、卒業生などが美術工芸品(絵画・書跡・陶磁器・染織等)を学校に寄贈していました。

京都市学校歴史博物館では、その
寄贈された工芸品や、当時の聴衆が
集金で使っていた「通(かよい)」や

学校建設費を各番組(町組)に貸し付ける際の
「八百両借用証文」なども保存されています。


博物館って本当に面白い
んですが、

残った資料(展示物、作品など)をもとに
そこにあった歴史を遡ったり
当時のことを研究したり
妄想したりできる
んですよね。

当時の京都の人々が、
各番組(町組)という
ご近所さんで集まって、

自分たちの小学校をそれぞれ
お金をかけて立派につくって

番組同士でも特徴*があったり。
当時の人々の営みを感じられます。


*呉服屋さんの集まりの番組は
お金持ちで立派な建築物が残っていたり。
サムネ写真の京都文化芸術センターも
元は番組小学校。
こちらはかなりこだわって
つくられた建築物です。
恐らく、建築物で競い合っても
いたのではないかと。


ご近所さん同士で寄り合って
一緒にまちをつくる
って本来の姿なんだろうな

と思ったり。

まちをつくる、ひとをつくるには
教育や芸術(いわゆる人文知)は必要なんだ

とも強く思えたり。

この番組小学校を通していろいろ
背中を押された気持ちでした。

自分で考えて
自分で自分の思うご近所さんと寄り合って

「人文知必要でしょ」
って言ったりもしながら

学びとなるものをシェアし合っていったり
学びの場自体も整えていったり

なんかしたりして。

Moさんに、
#オンラインご近所さん
という概念をわけていただいてから

自分がいま暮らすまちも
オンラインで出会った人たちとの"まち"も
どちらも大事にして、愛でながら

自治の精神でいたいな
と思うのでした。


では、また。

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