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半年ぶり3回目の伊勢|伊勢2020

伊勢までの寄り道

友人らと伊勢旅行に行くことになった。なんだかんだで3回目の伊勢だ。友人らと合流する前日に休暇がとれたので、ひと足先に現地に向かい、鈴鹿、志摩の位置情報を取ってから、伊勢入りすることにする。

鈴鹿といれば鈴鹿サーキットである。サーキット自体に興味はないが、その位置情報には興味があるので、最寄りの鈴鹿サーキット稲生駅から徒歩で向かうことにする。この鈴鹿サーキット稲生駅、サーキットの名前を冠しているので、さぞかし賑わっているだろう、と思ったが、

まさかの無人駅。

人もまばらな無人駅で、周囲に店もなく人家がポツポツとあるぐらいの駅周辺。果たしてこんなところに三重県の主要観光スポットであるサーキットはあるのだろうか、と、だいぶ訝しんだが、果たしてサーキット場はあった。

確かに大規模な施設ではあるが、基本的に車で訪れるところらしく、広大な駐車場に車が停まっていた。サーキットらしい、車社会。

鈴鹿から伊勢を通り越し、志摩へ。こちらも志摩スペイン村の位置情報スポットとなっているため、最寄り駅からバスで向かう。なお、スペイン村にはやっぱり興味はない。スペインには興味はある。

位置情報だけ取得して、乗ってきたバスに再び乗車するという豪快な行動をしたのち、ようやく伊勢入り。駅前のビジネスホテルで宿泊して、明日に備える。

夫婦岩 伊勢参りのはじまり

翌朝、伊勢へと到着した友人たちと合流し、まずは二見浦にある夫婦岩へ。伊勢参りの出発点と呼ばれる場所だが、ここばかりは今回が初めて。

夫婦岩自体は、日本全国あちこちにあるようで「全国夫婦岩サミット」なる、謎の集会が行われているほど。謎の集会の中でも、おそらくはこの伊勢の夫婦岩が、最も(唯一?)メジャーな場所だろう。

なお、この夫婦岩、二見興玉神社の境内にあり、信仰の対象となっている。この夫婦岩の岩の間から日の出が見られるらしく、神社としての鳥居の意味合いもあるらしい。ナイス信仰。

夫婦岩から駅への戻る途中、賓日館という施設に立ち寄る。ここは、伊勢への参拝客の宿泊施設として、明治時代に建築された建物で、歴史的文化的価値から重要文化財に指定された場所だ。通りかかるまでは存在を知らなかった。江戸時代から続く「一生に一度は伊勢参り」の文化的象徴の一つだろう。

二見浦駅に戻る途中で、もう一つ寄り道。赤福のかき氷をいただく。あんこ餅でお馴染みの赤福だが、かき氷も出しているようで、お茶とともにいただく。たっぷりとかかったシロップがとても美味しい。

あまりにゆっくりしたため、乗るべき電車までダッシュしたほど。

麻吉旅館 ブラタモリ

ようやく伊勢神宮参り。ただ個人的には3回目だし、前回来たのが去年だしで、そこまでのリアクションはとれず。ただこの日の宿が神宮近くの旅館だったため、早朝参拝をしようとなったのは、いいリアクションがとれた。神社の早朝ほど気持ちがいいものはない。

というわけで、この日の宿へと向かう。今回の宿は、麻吉旅館という、200年以上の歴史を持ち、元遊郭であったという、歴史的に面白い旅館。友人が伊勢に行くなら絶対に泊まりたい、とこだわった場所だ。

急斜面にへばりつくように建てられた建物は、懸崖造りといういうらしい。伊勢参りに来た旅人たちを相手に、遊郭として賑わっていた頃の歴史を感じる佇まいが、素晴らしい。

なお、館内ではブラタモリで訪れたことがあるようで、ブラタモリシールが。確かに、歴史的にタモリさんが好きそうな場所。

一通り館内を見て回ったところで、夕食に出かける。伊勢といえば伊勢海老だろうと、再び友人がこだわりをみせた。

旅行前に予約していた店に入ると、今から調理される、生きている伊勢海老を見せてくれる。どうぞ触ってください、と店の人が促すが、これから調理される伊勢海老をツンツンするのはなんだか忍びない。

そして出てきた伊勢海老は、確かに最高。見た目もバッチリなあたり、日本人の好きな目で食べるという感覚。本場の伊勢海老、たまらない。

早朝参拝 気持ちの持ちよう

翌朝、麻吉旅館の朝食前に、早朝の伊勢参りを敢行する。早朝の神社は空いており、はりつめた空気が、なんとなく神聖な気持ちにさせてくれる。気持ちの持ちようである。

一通り参拝をしたのち、おかげ横丁の赤福本店へ。かの赤福は、ここでしか食べることのできない「生赤福」というものがある。お土産の赤福自体、賞味期限が短いものではあるが、この生赤福はさらにもたないため、本当にここでしか食べられない。

実際にどのくらい味に違いがあるかというと、僕のバカ舌では判別できないが、やはり気持ちの持ちようである。

再び麻吉旅館へと戻り、朝食をいただく。と、朝食をとっていると、外は雨が降り出す。早朝参拝まで天気がもってくれたことに感謝。

朝食後、美術館に行く友人と、別な神社に行く友人と、さらなる位置情報を求める僕とで行きたい場所が異なったため、ここで解散。

現地集合現地解散の旅伊勢編。やっぱり最後もフリーダム。

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