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『後悔しない』ように生きる不自由

大好きな劇団、ヨーロッパ企画の映画『ドロステのはてで僕ら』を観てきました。

タイムスリップものの話が好きで、

映画『サマータイムマシンブルース』に出会いヨーロッパ企画にハマりました。

今回の映画でも少し先の未来をドロステ効果を使って作り出してて、

なんともインテリジェンスで適度にくだらなくて、

そのくせ作るのにもの凄い労力をかけていて

その熱量を眩しく、羨ましく感じました。

大人って、基本的にあまり無駄なことをしないじゃないですか。

極端なこというと

赤ちゃんって延々とティッシュをボックスから出すような遊びをしますが、

大人はそういうことをしない。

ティッシュもったいないし、片付けるの面倒だし。

まあそもそもティッシュを無駄に取り出しても、もはや何も楽しくないってのはあるけど。

でもコレとおんなじものを感じたんですよね。

ドロステのあの不思議な感覚、あれを使って映画を作るぞという熱量。

「やってみたい」を実現する熱量。

だいたいの人にとって、やるべきことをやる事って案外簡単で、

やらなくてもいいけどやってみたい事をやる方が難しいと思うのです。

面白そう。とか、やってみたい。をとりこぼさないでやりぬく。

そういう熱量をね、ヨーロッパ企画から感じたのです私は。

これまで数々のタイムスリップものを観たり読んだりしてきましたが、

結局は今しか存在しないんだなーと、

強烈に今を実感します。

過去も未来も、あるけど無い。

タイムマシンなんぞなくても、

こんな自分にはあんなことはできない。

と過去に囚われたり、

歳をとっても食いっぱぐれないように安定した仕事に就こう。

と未来に囚われたり

人は右往左往します。

でも、過去は男でも、女になっている人がいるように、

老後のためにせっせと貯蓄してる人が明日死ぬことがあるように、

実はどこにも無い過去と未来。

あるのは今だけです。

今この瞬間から自分がどうしたいか、どうなりたいか。

それを考えて行動を続けると変化と成長があって生きることが面白くなるんじゃないかと思います。

今回のドロステでも、マイノリティリポート(トムクルーズ)でも、

過去と未来に捉われている限り変化が起きないし、

やっぱ、今でしょ。

っていう感想です。(林先生すごい)

いい大学出て、大手企業に就職したり公務員になったり、

間違いない、「正しい」とされているような道はあるし、

最近だとあなたにオススメの商品とかオススメの漫画とか、

先回りして自分にとってハズレの少ない物を勝手にAIが教えてくれます。

だけどその、先回りして提示される「少なくとも間違いではないもの」を選び続けることって本当に自分が望んでいるものなのか、分からなくなります。

満足度は高いのか、それは。

そう考えると、本当の自由な選択って後悔とか失敗がまとわりつくものなのかもしれません。

だから確かにそれは怖いもので、

「間違いのないもの」を選び続けるのも選択肢の一つでありだと思います。

何を選ぶかは自由ですね。

それではね!

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