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君はロックを聞かないけどそういうところが好き

 好きなバンドマンがいた。そのバンドマンはスキニーパンツを穿いてオーバーサイズのシャツを着てコンバースを履いてマッシュに金髪のメッシュを入れていた。
私は好きだったということもありそのファッションに憧れていた。大学2年生の話だがいまでもそのファッションを真似てみると私の根本のファッションだと感じれてノスタルジーに浸れる。

 最初に恋した女の人は憧れから始まった人だったが憧れから好きに変わった。憧れと好きを同じベクトルで考えようとするとどうにもうまくいかないものがある。
憧れと言うものは表面的なものをみて自分の理想像に当てはめて崇拝とまでは言わないが自分の中で価値を高めるものである。その理想像のまま話が進めばいいが関わると理想から外れていく。その外れた状態でも好きでいられるかどうかである。

 うまくいかないと分かっていても恋は盲目なので猪突猛進してしまう。後に自分を客観的に見れる様になって大人になったと思えるまでそのままでいいと思う。


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ほろ酔い文学

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