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木蓮の花

簡単に日々を過ごしている

「日々を難しく生きたことはあるか?」

「あいつは見るたびに笑っている」

日々平凡に過ごす人間

君は死に錠剤を砕く

注射器から出る液体を飲む

「誰かになりたいと思ったことはあるかしら?」

また誰かに縋っている

「あの子まだは歩けないの」

「二人だけの秘密の言葉を作ろう」

例えそれが分からなくなっても

キリのない問いかけに答えを見つけられない僕たちにきっと明日はない。誰かのために生きて見たい、でも僕たちに明日はない。

「木蓮の花を見かけたわ」

「きっとあの子に似合うわよ」

「デュワーズを飲んでセックスしよう」

「タバコはもうやめたの」

「どうして間違ってしまうのかしら」

限りなく間違いに近い僕らは間違いながら答えを探すその答えが間違いでも

壊れたのは君のせいだよ

救われたのは君のせいだよ

「自らを安心させることの出来ない人間(ぼくらのことだ)は、他人の記憶を荒らしてでさえ生温かい体温を求めなければならない_まして、そこに種が蒔かれていなかったとしても」


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