慈愛とご自愛

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最近の記事

新卒から7年過ごした会社、退職するって決めた

ひとりでは階段を登れない大きなスーツケースを抱えて、東京へ研修に向かった日から、もうすぐ7年が経つ。同期は半分よりもっと少なくなった。長くいたつもりはなかったけど、小学生が入学して、卒業するだけの年月が経っていた。 退職することに決めた。転職することにした。 今の会社が嫌いになったわけではない。ベンチャー気質で、本気で社会を変えていこうとする、ビジョナリーな風土があった。浪漫と算盤を両立するために、優しくも熱意に溢れていて、尊敬できる人がたくさんいた。こうあるべきに囚われず

    • 光と海をもとめて、瀬戸内の旅

      旅に行くことは、3日前に決めた。海を眺めたかった。決めたのは、宿だけ。 岡山に降りて、チェックインまで時間があったので、岡山でふらふらすることにした。 SNSで知っていたスロウな本屋が岡山にあることをその時知った。小さな本屋は、営む人の思想が表れる。人の本棚を見るとわくわくするのと同じような気持ちになる。そうして、好きな本が見つかると、価値観が似ている気がしてうれしくなる。静かに本を眺めて、一冊選んだ。高木正勝さんのこといづがあって、今はもう手元にないけれど、光や音を感じて

      • 休職した私は、東京でやっと息をした

        11月の終わり、人生ではじめて休職をした。 もともと心身の波がありながらも新卒からずっと仕事をつづけてきて、自分でもよくやってきたほうだと思う。それが、難しくなってしまった。 休んで良かったと思う。休まなければもっとだめになっていたと思う。でも、休まずに笑顔で働けていたなら、もっとよかった。 考えないようにするのがいいのはわかっているし、考えないようにしている。ただ、ふっと頭に浮かぶときはある。 今月、大好きな同期の結婚式があって、東京に向かうことになった。東京に降り立っ

        • イメコン(パーソナルカラー診断)を受けてきたよ

          念願のイメコンを受けてきました。パーソナルカラー、骨格、顔タイプが判明。今はいただいた資料をにやにや眺めている。 個人でされてる方にお願いしたんだけど、自然光が綺麗な一軒家のお部屋で、リラックスして楽しく受けられたのが良かったー。 まず、予想から。 青みの強い色が似合わなかったり、オレンジシャドウやオレンジリップが映える気がしていたので、イエベスプリングじゃないかと予想していた。ただイエベな気がするけどブルべってあるあるパターンだし、ブルべもありうるのかな。。などなど思

        新卒から7年過ごした会社、退職するって決めた

          時短勤務になって、自分のキャパ内で仕事をすることをチャレンジする(むずかしい)

          5月末、電気のついていない部屋の中で、ビーズクッションにもたれかかり、宙を眺めていた。つー、っと、涙が頬を伝った。ぼろぼろぼろぼろと、一気に涙が出てきた。そこから、小1時間、大泣きしていた。 4月と5月、チーム内で新しい方が来てくれたり、上司が変わったりと、環境の変化が大きかった。同時に、私はフルタイムから時短勤務に変更をし、仕事のやり方も変化させなければならなかった。 一方、環境の変化の中でチームが安定せず、自分が踏ん張らなければならないと思っていた。結果、生活にもっと余

          時短勤務になって、自分のキャパ内で仕事をすることをチャレンジする(むずかしい)

          5月の雑記 仕事苦しいよね

          いい風が部屋の中に入ってきて、冷房を入れなくとも涼しくて、こんな気候がずっと続けばいいのにと思う。私はなんにも変わらなくても、天気も季節も勝手に変わっていき、巡っていく。 4月の後半から5月になってから、以前の記事にスキをもらうことがあって、みんなきっとしんどいんだなと思った。 ちょうど少し前、仕事で退職に立ち会った。就職ができるかできないかというところから、希望の仕事に就いて、それでも心身のバランスや対人関係がうまくいかず、仕事を続けていけるかというところもずっと立ち会

          5月の雑記 仕事苦しいよね

          3月31日の祈り

          3月が、終わる。 3月31日は、残業をしっかりして、疲れて帰路についた。 スーパーに寄ってお寿司もいいなフルーツもいいなと悩みながら、今日くらいはと食べたいものをぽんぽん入れる。 特別にシードルを買ったくせに、家に帰るとハイボールが飲みたくなって、結局シードルを開けない。夫に「一緒に飲みたかったから」とかわいいことを言うんだ私は。 冷蔵庫を開けると昨日仕込んだチャーシューがあったことに気づく。30%オフのローストビーフを悩まずに買ったのになんてことだ。チャーシューが先に食べた

          3月31日の祈り

          【写真日記】冬の奈良吉野へ

          奈良の吉野は、日本一の桜の名所と言われる場所だ。ずっと桜を見に行きたいと思っていたところだけど、先に冬に行くことになった。 そう、温泉に行きたくて旅館を探していた。年末の近場の有名どころはいっぱいで、ぽつんぽつんと空いていたのが奈良の吉野周辺だった。桜の時期が一番注目されるから、意外と穴場なのかもしれない。 年末のお休みを迎え、少しおせちの準備をした翌日。15時チェックインを目指し、電車に乗って奈良方面に向かった。 まだ昼過ぎなのに、すっかり夕方の光だった。 近鉄吉野線

          【写真日記】冬の奈良吉野へ

          「君の名は。」と、かつてもっと繊細だった私

          「君の名は。」の公開当時、私はまだ大学生だった。 その時私には付き合っている人がいた。よく覚えている。一緒にこの映画を観に行ったこと。 当時の私は、精神的に崩れてしまい、大学を休学して、少しずつ回復したりしなかったりしていた。 彼は、私の繊細さが好きだと言っていた。だから私にとって、繊細さは唯一見出せた武器でもあり、大切なものだった。 同時に、こんな自分を好きでいてくれるのは彼だけだし、彼から嫌われたらどうしようと、いつも恐れていた。 とにかく自分に自信が持てなかった。

          「君の名は。」と、かつてもっと繊細だった私

          明日は仕事、行きたくない。なんとなくつらくて仕事を休んだ

          連休明けの出勤日。 仕事は忙しくて、終日外に出ていた。重いパソコンを持って移動して、電車の中でもパソコンを叩いた。県を跨いで移動して、片道一時間半以上、移動が苦手な私はそれだけで疲れ切った。 帰宅しても仕事をしなければとパソコンを開いて、上司からチャットが届いた。いつもだったら「気を付けます!すみません!」とさらりと流せるような軽い指摘。 それなのに、見た瞬間動悸がして、息が苦しくなって、全身に力が入らないような感覚になった。 身体が疲れているから気持ちが引っ張られるんだ

          明日は仕事、行きたくない。なんとなくつらくて仕事を休んだ

          夏の終わり、幸せになることについての雑記

          9月になった。 また暑い日はやってくるだろうけど、朝晩はすっかり涼しくなって、明るかった帰り道は薄暗くなった。 夏にいつも買う美酢は今年2本目に突入していたけど、まだ半分以上残っている。早めに飲まないと飲み切るタイミングを失うだろう。 夏が終わる。今年も花火は見に行けなくて、バーベキューもできなかったし、プールにも行けなかった。ただ、海に行ったし、ラムネを飲んだし、スイカバーを食べたし、ベランダで晩ごはんを食べた。旅行にも行けたね。 去年も一昨年も、夏は淡い恋をしていた。

          夏の終わり、幸せになることについての雑記

          2022春夏 これからも愛する服たち

          今年も愛する服に出会えてとびっきりうれしい。やっぱり今わたしが好きな服は基本usedみたいで、全身usedの日も多い。 服は沼だけど、自分のペースで楽しめてるのかな、と思う。ときめく服しか買わないと決めている。 自分を強く見せてくれるものだったり、可愛く見せてくれたり、親しみやすく見せてくれる服よ。服とともに生きている感。飾ってるだけで幸せな服。 この春夏で出会った大好きな服を紹介していくよ。 1930年代のヴィンテージドレス。 まっっしろなワンピースを超えたドレス〜!

          2022春夏 これからも愛する服たち

          夏、京都に行ったよの写真日記

          朝、お気に入りの誰ともかぶらなさそうな服を着て、京都に向かった。 雨予報だけど、幸いまだ雨は降らなさそう。 阪急電車に揺られ、京都らしい景色が増えていく。京都は思っていたより近かった。  泊まる宿に荷物を預けに行くと、すでにたくさんの人が並んでいた。どうやらこのお宿はご飯が有名らしい。 お昼は湯葉と生麩のうどんを食べた。生麩はふだん食べている麩とはちがい、もちもちとしていた。薄暗い店内、地元民でなさそうな人々をみて、旅がはじまったなあという気持ちになる。 竹林をあるく。入

          夏、京都に行ったよの写真日記

          30までにとうるさくて、と言っても ~27歳のキャリア杞憂の雑記

          27歳。社会人5年目。 4月に入って、「転職」という言葉が頭によぎるようになった。 仕事はやりがいを感じている。周囲の人間関係も申し分ない。こう言えることがどれだけ貴重なことかは想像に難くない。 ベンチャー気質のうちの会社は、5年目は余裕で中堅。 対人の仕事なので上手く行かないことも力が足りないことも多くあるけど、感情の処理もある程度でき、自分の得手不得手も理解できてきている。 だからこそ、新しい世界を見てみたい、とふと思う。 学生の頃は3年や4年で区切りがあって、ゼロか

          30までにとうるさくて、と言っても ~27歳のキャリア杞憂の雑記

          2021年冬、これは運命の出会いなベストバイ冬服たち

          服にお金を掛けすぎている....セールでなんとなく買ってしまうことは減ったけど、今年度はセカストに通い続けていて、あこがれのブランドや物が良いものがあったら「安くて(たぶん)素材が良い!いっか~!」と買ってしまう後の祭り。思い切って買うことで新しいブランドに挑戦ができたメリットはあるけれど、結局着ないなあ、なんて服も何着かあったので、今年はもっと厳選して買っていきたい。 基本的にユーズド服を身にまとうことが増えたわたしだけど、その中でもこれだけは!と思った新品服は買う。20

          2021年冬、これは運命の出会いなベストバイ冬服たち

          もし結婚したら...と言われるのに付き合おうとは言ってくれなかった

          もう、連絡とらないね。わたしを好きでない人と一緒にいるのは、わたしが削れてしまうから。 平日の昼休み、LINEを送った。 彼とはふらりとアプリで出会った。きっとおたがいさみしいときだった。初めて会った時はジャングルジムに登って話した。次も会えますか、と言ってもらって、同じ週また会った。 彼は元カノのことが忘れられないみたいだった。振られて、もう一度連絡を送って返ってきていないんです、と話をしていた。 3回目、4回目、そのまま毎週会って、「どうしようもう彼女じゃん」と彼

          もし結婚したら...と言われるのに付き合おうとは言ってくれなかった