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100円じゃなくてもいい





家から歩いて行ける距離にある、とある小規模の100円ショップがひっそりと閉店していた。この町に住み始めたときからずっとあった、地域ではお馴染みの100円ショップだった。

このお店の閉店の背景には、やっぱり昨今の値上げラッシュが影響しているのだろうか。
食品や生活用品の相次ぐ値上げは、毎日のように報道されていて、最近ではもう慣れっこになってしまった感がある。


ここの100円ショップは、「一部100円じゃない商品もある」系ではなく、「オール100円」でやっているお店であった。原材料価格が上昇しても販売価格の値上げができない以上、なおさら経営の見通しが立たなくなってしまったのだろう。

もちろん、ただの勝手な憶測でしかない。閉店の理由をお店の人に聞いてはいないので、案外、全然違う理由の可能性だってあるかもしれない。
しかし、もし閉店の要因が原材料などの値上げにあったのであれば、個人的には、ひそかにこう思う。

100円ショップ、100円じゃなくてもいいけど、と。

「この店は、来月から、120円ショップになります。」とか。
あるいは、「当店、100円台ショップです。」とか(これはちょっと騙しっぽいかな…)。

そうすることで利益が得られ、この先の経営が続けられるのならば、そのほうがいい気がする。

値上げ自体を許容するために、家計的な面での限度はある。どちらかというとケチな性分で、日々少しでも安く済む生活の手段を模索してしまう。だからこそ、100円ショップにも執着しているといえる。


ただ、メーカーや他の小売店が次々と値上げしていっている中で、100円ショップだけがこの先も固定的な価格にしばられるという必要はないのかな、と思った。

世間がそれを受け入れるかどうかはわからないけど、、
100円ショップが100円じゃなくなってもいい社会。訪れるだろうか。


100円ショップの閉店から派生した、ちょっとした感想(妄想)でした。

拙漫画で100円ショップの商品は時々登場しています。生活にも活用し、漫画のネタにも使用しており、これはもう十分すぎるほど元をとっているといえるでしょう。

※かなり前に描いた、同じ米とぎスティックの話

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