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【Day45&46】ベトナム63省バイク旅(Hải Dương省&Hải phòng編)「エレガント」な港町ハイフォン

今日の目的地は、港町ハイフォン!ハイフォンといえば!壮絶なアクション映画『ハイフォン』!ネットフリックスで公開されて以来、何度か観て、ベトナム映画の中でも最高傑作だと、個人的に思っていたもの。そして、日本で出会った、とても親しいベトナム人の友人の故郷。

ハノイ市内からハイフォンまでは約120㎞。2時間ほどの旅路。それまでに、日本人の駐在者にとってもよく知られる街、Hải Dươngを通過する。

ハイズオン省内にある、日本人の滞在マンション「ハイズオンガーデン」。ここの1階には日本食料理屋さんもある。道路はTHEベトナムだけれど、中はキレイな感じ。日系企業が集積する地域でもあるため、日本語でのマップもネットで検索していて見つけた。

ハイズオン省では、休憩がてらカフェに寄ったくらいだけれど、ここの街も雰囲気良さそうだった。バイクで20分程周辺地域を巡ると、だいたい街の雰囲気がつかめて面白い。ただ、ハノイ市内からハイズオンまでの道は、やっぱり工業地帯。とにかくトラックが多くて、疲弊した。

それから、また1時間ほど走る。予約していた宿があったものの、連絡がつかないし、google mapも違った場所が表示されているしで、諦めて、まずは目的のカフェへ。(ちなみに、このgoogle mapで向かった先にあった宿の隣のお店で、日本で職業技能実習生として働いていた子に出会う。「ベトナム好き?」と聞かれたので、「好きなときもあれば、嫌いなときもある」と直球で答えた笑 ただ、日本で生活したことのある彼にとっても、やたら納得したように笑っていた。)

ハイフォンで、ずっと行きたかったカフェ。
No. 1986 Coffee

そして、その近くで見つけたホテル。とても安くて、それでいて快適だった。スタッフの皆さんは、ベトナム語しか話さないけれど、こういう場所には「秘境」が眠っているのだ笑

翌朝、少し早く起きてまたバイクで街の散策。ハイフォンは、街の中心地に広大な公園があって、とても良く手入れされた木々や花々が咲き誇っている。人々の「誇り」を象徴するかのように、とても「エレガント」という言葉が似合う街だと思う。

船の錨のマークが、あらゆる公共機関の建物に描かれていた。友人も、このマークを自社ブランドのロゴマークにしている。

街並みが、ヨーロッパだった。それも、ある一角だけじゃなくて、どの道を通っても、広くて、静かで、綺麗だった。

ハイフォン博物館

ホテルのロビーは、なんだかレトロな映画館のよう。

ハイフォンの街は、「エレガント」である反面、やはり港町という宿命柄、とても警備体制が厳重だった。そして、交通違反者が多いのか、至る場所で車やバイクが止められた。確かに、ノーヘルで運転している人々は、他の街で見るよりも多かった気がする。それも若い男性。

ベトナム政府は、2022年に一度パスポートの改正を試みていて、新しいパスポートには出生地の記載が無かったのだけれど、ほとんどの国で受理されず、結局今は元に戻っていると思う。その理由は、ベトナムではまだまだ出国する際のビザ規定や出生地による偏見が大きく影響しており、ハイフォンは、その中でも「要注意地域」とされているのだそうだ。出生地によって、海外に行く可能性が縛られるのは不快だけれど、やはりどうしても、その地域に行って、実際に街の人々の雰囲気や交通事情等を垣間見ると、港町としての宿命を感じざるを得ない。

この日は、AEONモールと、隣接するベトナム各地にあるPizza 4P'sを訪れる。Non-baked Cheese Cake(75.000VND+VAT 8% 6.000VND)を頂き、お腹も心も満たされた後、いざ次なる旅路へ。

迷わず、寿司を食べる!

ハイフォンの街からハロン湾までは、約1時間。

奇形岩が見えてきた

街へ続く橋には、日本とベトナムの国旗が。ベトナムや、東南アジアの国々でよく見かけるけれど、こうして日本政府はODAで橋の建設をサポートしている。実際に、生活する側として、橋の建設というのはあらゆる可能性を開花させるものだということを痛感する。日本では、特に今の同世代の人々にとっては、橋や整備された道や、新幹線や国道は、「当たり前」かもしれないけれど、どれだけ田舎に行っても整備されている道は、当たり前ではない。

夕陽が輝く中で、ハロン湾に到着。無事、マラソン大会の登録を済ませて、ゼッケンやら参加賞のTシャツやらを受け取り、明日、走ります。


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