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いざ行かん、インド在住者の東京48時間弾丸旅!

当初、日本に帰国するのは1年に1回、それも暖かい時だけでいいや。と思っていたものの、ふと思い出した、3月の留学生仲間の卒業式。9月にも一時帰国したし、3月も行ってみるか~・・・。

という勢いだけで航空券を予約したものの、完全に3月の気候をナメていた。というか、3月といえば、暖かい太陽の日差しの下、青空に咲き誇る桜のイメージしか無かった。

東京、8度(検索当時)。・・・寒!
チェンナイ、32度。・・・あ、まぁこれは暑すぎるんやけど。

日程を変えようかと思いつつ、航空券調べたら、変更手数料だけで2万円ほど。やー、それなら、そのまま行って、近所の2万円のホテルに泊まりたい。そして、そういえば卒業式以上に帰国が必要な理由が他にもあった。仕方がない、行くしかない。しかし、すぐに寒い日本を去ろう・・・笑

時は春休み直前、桜開花宣言はまだだったのに、インバウンドは増加するばかりで、ホテルも数年前と比較して3倍になっているところもあった。(2021年に宿泊した都内のホテルが、約5000円から15000円に。なかなか、施設設備も部屋の大きさも何も変わらない宿泊施設に対して、需要が増えたからといって3倍の金額を払うのには躊躇するよね・・・。)今回は、寝に帰るだけの部屋のサイズで充分だよ。

チェンナイ国際空港は飛行本数も少なく、人もまばらなので過ごしやすい

今回は、スリランカ航空を利用。チェンナイから日本に行く航空便として、スリランカのコロンボ経由、タイのバンコク経由、シンガポール経由、もしくはインド国内経由があるけれど、バンコクの乗り継ぎ時の荷物検査が厳しかったこと、シンガポール乗り継ぎ時の歩く距離が長すぎたこと、そしてインド国内経由は、地理的にどうしても東に進まず、北上するだけで、飛行時間だけが長くなる感(笑)が否めないこと・・・といった理由。

あまり選択肢が無い経由便

これは完全に肌感だけれど、ハブ空港の空港職員は、余裕が無いのか殺伐としている。まぁ、そこまで空港職員に対してフレンドリーさは求めないけれど、完全に終始無表情で対応してきたスワンナプーム国際空港の職員の顔が今でも時々思い出される・・・笑

"People will forget what you said. People will forget what you did. But people will never forget what you made them feel."

と言った人を忘れたけれど、まさにこの感覚。良くはない意味で。

スリランカ バンダラナイケ国際空港

チェンナイからスリランカのコロンボに降り立つと、すぐに日本人の多さに驚く。これだけ近くにある土地なのに、なかなか南インドではお目にかからない人々よ・・・!飛行機内でも食事は出るだろうし、お腹空いていなかったので今回はラウンジ使用せずに、ただひたすら本を読んで待つ。

ゲート近くに荷物検査カウンター。そこを通ると、ただ椅子が並んだロビー。あ、これ入っちゃったらトイレも無いやつやん、今通ろうか、待とうか。とか考えていたら、順番が。

そこに入るときに、”You are upgraded to business class, madam.”と突拍子もなく言われる。”oh! oh? ok…?” と、返してもらった航空券には、前方座席に変更の記載。

夕食の前菜:インド映画『Kal Ho Naa Ho/たとえ明日が来なくても』と共に
朝食は軽めにクロワッサン、フルーツ、ヨーグルト、紅茶

やー!本当にビジネスクラスに座れた・・・笑 座席もフルフラット可能。アルコールサービスもアメニティーも、有難く頂く。

後日何気に調べた、「無料アップグレードされるお客さんの特徴」は以下だそう。(航空会社の都合や特定の条件を満たす旅客に選ばれることがあるのだとか)きっと、オーバーブッキングだった(予想に反してキャンセル数が少なかった)んだろうけれど、それでも、航空会社からしたら、できる限り「また、乗ってくれるであろう」客を選ぶよね。

  • 航空会社の上級会員であること(マイレージ上級会員や正規運賃の旅客が優先)

  • 個人旅行のお客様(添乗員のいる団体旅行ではほぼ選ばれない)

  • ビジネスクラスに相応しい雰囲気のお客様

  • 1人または2人で搭乗する方

  • スペシャルミールを頼んでいない方

  • 軽装ではないこと(ビーチサンダルやハーフパンツなど)

そして、エコノミーからビジネスクラスに無料アップグレードされた場合、座席は必ずビジネスクラスが割り当てられるけれど、その他のサービスを利用できるかどうかは航空会社の判断次第だそう。食事はエコノミークラスのまま、というケースも。傾向として、日系航空会社は座席のみビジネスクラスという場合が多く、外資系航空会社はビジネスクラスのすべてのサービス・食事が提供される場合が多いと言われているのだとか。

とりあえず、ラッキー!

この、ビジネスクラスアップグレードとはまた異なるけれど、私は、いつもインド国内線は窓側を希望していて、なぜか非常口座席に案内されることが多いけれど、ようはどこかで、1人であること、頻繁に飛行機を利用していること、軽装ではないこと、日本人である(という信用)こと、海外在住などあらゆる要素を鑑みて決められているのであろうと推測する。インド人は家族連れが多いのもあるんだろうなぁ。

遠くに富士山を望む

・・・ということで、素敵な空の旅を経験し、いざ日本上陸。日本入国は、自動ゲート通過できるから本当に楽になったよねー。着陸して、空港内徒歩3分ほどで自動ゲート通過、そして預け荷物なければ税関出て出口。

このあたりで、ふと、一つの後悔。というか、スリランカ航空って、確か預け荷物45キロくらいまで無料だったハズで、他の駐在員仲間の帰国者いたら、荷物持って帰ってきても良かったなぁと。なんせ私は、リュックサック一つで来てますからねっ。笑 まぁいいや。

さて、(眠いけど)いざ行かん、48時間東京旅!

”Traveling like a Local” という言葉があるけれど、"Traveling Japan like a Foreigner” のように、母国を訪日観光客のように旅するのもまた面白いよね。まぁ、訪日観光客なら普通もっと滞在するやろうけど。

今回は、日頃からインドで文化事業に関わり、日本の生け花や茶道、柔道、剣道、工芸品からあらゆる日本の芸術の魅力を再発見する日々で、日本にいるときよりも日本の匠に感化されながらも、Forbes JAPANと国立西洋美術館コラボテーマの言葉を借りて、目指すところは「文化圏と経済圏を繋ぎ、より豊かな世界をつくる」旅

THE美術館、カフェ、食、建築の街歩き!
(と、もちろん、卒業式と諸業務)

Gallery 4A

第二次世界大戦をはさんで日本とアメリカを行き来し、日本の建築文化をアメリカに伝えた建築家:吉村順三氏の展覧会がちょうど近くのGallery 4Aで開催されていたのでふらっと足を運ぶ。主な作品として、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の中庭に「松風荘」建設、日本民藝館、国際文化会館など。国際的に活躍する芸術家と文化人との交流を続ける吉村順三氏。

国際文化会館とは、知らなかったけれど、知的対話、政策研究、文化交流の促進を実施しているとのことで、建築はもちろん、この会館の存在意義というか、活動にも興味を持った。

公益財団法人国際文化会館

日印プログラム(アジア人初のノーベル賞受賞者ラビンドラナート・タゴール氏の話が興味深い)

Ambassador in Town


goodcoffee

自由学園明日館(フランク・ロイド・ライト)もいつか行かないと。

goodcoffee

平日の昼。まぁ、ほとんど誰もおらず、後から入って来られたお客さんは、保険か何かの営業さんとお客さんらしき方。パソコン片手に商品の説明をされていた。屋内で、こういうさ、住宅街とかオフィス街とか、緑の景色を見ていると、寒くは無いし、静かだから落ち着くのは落ち着くんだけどさ、営業トークを久しぶりに聞いた気がした。長らく、ビジネスの世界から遠くなったせいか、なんか新鮮だった。

やましょう

日本人の友人とか元同僚とかって、なんか誘うのハードル高くて、みんなめっちゃ前に計画しないと、予定あるか、残業でなかなか会いにくい。なんとしてでももつ鍋が食べたくて、誘ったのは東京在住の海外の友人たち。まぁ、私は一人もつ鍋の準備もできてたけれど・・・笑

もつ鍋と、これは何とか鍋(笑)
寝に帰るだけの部屋

で、後日談。この日、移動で疲れすぎていたのか、22時頃に就寝して、気づいたら朝9時50分。チェックアウト10分前!笑

というかさ、なんで日本のホテルってチェックアウト早いの。インドとかベトナムとか、チェックアウト12時が多くて、チェックイン13時も。まぁ、これは、繁忙期は無理だろうけど。というか、むしろ1時間の間にする掃除って、ちゃんとしているのかは謎だけれど。

まぁ、10分前でも、何気に充分な時間で、受付から電話がかかって催促されるまでにチェックアウト完了。こういうとき、やっぱリュックサックひとつって楽。シンプルイズベスト。

東京といえば、やっぱり上野は美術館・博物館・文化会館・公園と、1日では到底足りないインプットがありすぎる場所。・・・まぁ、そんなところに3時間ほどしか滞在できず。やーー。しかし、人多い!めっちゃ寒かったけれど、晴れていたし。でも、平日みんな何やってるんーー仕事休みかいなーーー。

Forbes JAPANは、Art & Business Projectとして2022年に別冊を刊行して以来、「文化圏と経済圏を繋ぎより豊かな世界をつくる」挑戦を始めました。 そして、志を同じくする人・企業を束ねるためのコミュニティを2023年10月に発足し、 この度、国立西洋美術館(東京・上野)において史上初めて“現代アート”を扱われる3月の企画展「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?―国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ(2024年3月12日~5月12日)」にて、Forbes JAPANは“特別協力”という形で連携いたします。そして今回期間限定で配信するトークセッションの様子は、その展覧会に向け、国立美術館の現状、企画展の面白さ、美術館と企業の連携、その可能性などについて語っています。

国立西洋美術館
東京文化会館
ROUTEBOOKS

ここは、いつ行っても結構人は多いんだけれど、一人で来ている人も多いし、自分の世界に入ろうと思えばとことん没入できるところ。1階は隣にパン屋さん、2階は工房と食事も提供しているカフェ。ここで、ギター体験レッスンも実施されているのだとか。何よりも、置いてある本のセレクションがスゴイ良い。

麻布台ヒルズ

ここは、新しくできた複合施設。というか都市開発地域で、もう、歩くだけで疲れる。疲れるっていうのは、インドのように道が歩きにくいということではなくて、眩しすぎて疲れる。

東京の街を一言で表すと「繊細」。なんだろうこの透明感は。

街が繊細だから、人間も繊細になるのか、私は自分でもよくわからないけれど、なんか心がキュッとなるっていうか、なんで、この街では「しっかりしないと」って思うのだろうか。なんでもかんでも、事前予約や綿密な計画が必要になるから・・・?

インドの音楽仲間へのプレゼント
銀座

最後に、本を何冊か購入して、美味しいアイスクリームを食べて、いざ空港へ。

日本橋@羽田空港
インドでは考えられない空港テラス

そもそも羽田空港を利用することが、とても久しぶりだったので、空港設備とか動線とか記憶になかったけれど、結構なお店が23時頃までには閉まるので、暇。そして、数少ないお寿司屋さんとかラーメン屋さんは、深夜営業していても、追加料金15%くらいかかるようだった。

牛タン?か鉄板もののお店で並んでいたら、前の人の分で終わったようで、「No Food. Closed」と日本人店員さんに言われた・・・「ニホンジンデスガ・・・」

さて、戻ってきました。インドに・・・
ではなく、ベトナムに!笑 遠くに、ランドマーク81が!

やー。それにしても、日本旅行はさ、やっぱり入念の計画が必要だと痛感した。予約ないと入れない、もしくは長蛇の列。あと、日本人ってミーハーというか、新しい店舗とか開店すると、なぜか並ぶよね、皆さん。なぜ?笑

東京に宿泊するときは、結構東側が多くて、それこそ日本橋とか、水天宮前、人形町辺りが多いけれど、それ以外にも良さそうだったところ。でも、こういう場所は、桜のシーズンはほぼ満室!あっても、めっちゃ高くなっていた。

数年前に、よく東京都内ホテルのサブスク契約やホテル暮らし、フリーランスのミニマル生活という言葉が流行って(?)いたけれど、今回東京の宿を探していたときに(というか世界各国のホテルのデザインとか建築見るのが趣味なので、よくブッキングサイト見ていて)まず値段の高騰はもちろん、東京都内の土日は満室が多いことに驚き、ふと、あの頃のホテル暮らしの方々は、今、家はどうされているのかな、という思いに耽ける。実際に、あるnoteのクリエイターさんに伺うと、「知人宅にもお世話になっている」と。それはそれで、めっちゃ窮屈だと思うけれど、マンスリーマンションやウィークリーマンションも、高騰したホテル代金を支払えない訪日外国人を中心に予約が埋まっているとのこと。

そして、もうひとつ思ったこと。

日本のホテルって、水(ボトル)の提供が少ないこと。あれ、なんで?客からクレームあると?ペットボトルの水も、なんかクリーニング無しにしたら、エコ割1本サービスとかってあるけれど、ペットボトル提供している時点で何がエコなのかよくわからない。

インドもベトナムも、どんなホテルでも宿泊したら必ずといっていいほど、水が置いてあって、グローバルチェーンとかは、だいたいボトル。クアラルンプールのホテルは、部屋にはポットが置かれていて、各階にある給水機で給水。でも冗談抜きで、ペットボトルの水を毎回外で購入するのも結構手間で、私はよくジムに行ったり歩くから、めっちゃ水飲むので、こんな細かいところだけれど、ひとつひとつが積もるなぁ・・・という、独り言。

次の日本旅行時への自分へのメッセージ。
「行きたい場所は数か月前から予約しよう。」
以上。

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