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ものすごい愛のものすごい愛し方、ものすごい愛され方

"目には目を、歯には歯を、ものすごい愛にはものすごい愛を。この本では、わたしにとってのものすごい愛し方、ものすごい愛され方とはなんなのかを紐解いて参りたいと思います。"2019年発刊の本書は『火の玉のような女』Twitterフォロワー10万を越える著者のばーんと透き通る青空の様な全肯定ぶりに癒されます。

個人的には、じめじめしてうっとうしい天気が続きがちな季節の清涼剤的に、また企画している朗読会のテキストとして、技巧的というより【シンプルな言葉の力】を再確認したいと思って本書を手にとりました。

さて、著者の初エッセイである本書は『愛にまみれた生活』『たかが愛、されど愛、きっと愛』『愛、ためらって堪るかよ』『果てしなく、ものすごい愛』の4章に分けて【だって楽しく暮らした方が絶対によくない?】とパワフルなれど、地に足をつけた現実感を言外に感じさせながら恋愛や人生、夫婦生活について清々しく綴られているわけですが。たまたま割と回りくどい読書が続いていた事もあるのか【曲がり角で突然太陽に出くわした様な】不意な眩しさに終始圧倒されました。

また、本書を読み終えてからTwitterのつぶやきの方をあらためて拝見したのですが。短い140文字の言葉の羅列からは、溢れかえる【現実逃避的に別キャラを演じたり】あるいは【過剰な感動ポルノ的物語演出をしたり】といった特別な事をしなくても日常、人生は【自分の眺め方一つで輝きだす】そんな著者のパワフルさの裏に隠れた?言語化する力や、周囲への配慮や覚悟が感じられて、こちらもこちらで素直に感心しました。

Twitterや雑誌コラムでの著者ファンはもとより、20代〜30代の悩める社会人女子(男子にも)にオススメ。

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