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地域ではたらく『風の人』という新しい選択

"地域をつくっているのは、人です。面白くするのも、つまらなくするのも、人。だから、地域の問題なのではなく、あなた自身がどうするかです。"2015年発刊の本書は、クラファンから生まれた"島根の面白い人"をジャーナリストと学生が取材した一冊。

個人的には働き方を考えている友人にすすめられて本書を手にとりました。

さて、そんな本書は島根に暮らしながら、地域のことを伝える『ローカルジャーナリスト』と、法政大学社会学部藤代ゼミの学生が【よそもの、わかもの、ばかもので、あり続けることができる】『風の人』として、島根県教育魅力特命官、横田高校魅力化コーディネーター、シネマプロモーション社長、奥出雲町役場職員、劇団ハタチ族代表、映像クリエイター、隠岐島前病院、エゴカレッジ社長の8人を取り上げ、取材したものをまとめているのですが。

個人的にも、移住前提であったり、さらには地域に長く住んでいる人を重視する行政主体の『まちおこし』に疑問をもっているので。ネットワークを駆使して風通しをよくする『風の人』(本書内では定義を紹介していないが、オギュスタン・ベルクの『風土の日本』和辻哲郎『風土論』玉井袈裟男氏『風土舎』設立宣言あたりのニュアンスと思われる)について紹介している本書についても共感する部分が多かった。

一方で、2020年現在。コロナによる影響で格安航空が破綻したり【移動制限はあるも】リモートワークの普及など『働き方』がずいぶんと変化してきた今からすると【やや懐かしい内容にも感じられ】登場した方々の現在を知りたいような気持ちにもなりました。

島根県に縁がある人、ローカルでの『まちおこし』に興味がある人にオススメ。

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