見出し画像

やめないよ

"たとえ若々しくはなくても、生き生きとした選手でいたい。『カズ、40歳だけど本当に大丈夫かな』とファンのみんなを心配させつつ『でもなぜか期待しちゃうんだよな』と思ってもらえるようなミステリアスな部分。それが40代のテーマだね"2011年発刊の本書は継続する意味を教えてくれます。

個人的には、Jリーグが開幕してからずっと、著者のアスリートとしてのプロ意識には尊敬していますが、本書で描かれている40代の葛藤を越えて、50代になっても未だに選手を続けている事実にあらためて偉大さを感じて本書を手にとりました。

さて、本書は前述の通りに著者が40歳〜44歳までの5年間(2006年〜2010年)で感じた事、思った事を日経新聞で連載していたものをまとめたものなのですが。1サッカーファンとして、日本代表やJリーグについて取り上げている内容に懐かしさを覚えつつ、著者自身もベテラン選手として【チーム全体を考えるのか?あるいはFWとして個人の結果に拘るのか?】そんな葛藤が垣間見れて、ミドル世代の1人として共感する部分がありました。

また【学ばない者は人のせいにする。学びつつある者は自分のせいにする。学ぶということを知っている者は誰のせいにもしない】といった一流のアスリートならではの説得力ある言葉が時折あらわれるので、こちらもハッと気持ち的に気づかされる部分が何箇所もあって、何とも爽やかなエールをもらえる読後感でした。

著者のファン、サッカーファンはもとより、40〜50代の全ての頑張るミドル世代にオススメ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?