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冬に綺麗な思い出になる

冬の匂いがします。は、はやい...

自転車で駆け抜けて職場に向かい、帰る毎日。
なので、朝や夕刻は、冬の匂いがウワーッと思うくらいします。

寒さにモヤモヤしてる人が私の周りでは多くて(私も冬苦手なので元気なくなりますが)、季節の変わり目が大好きな私。

もうすぐハロウィンだ、クリスマスだ、と恋人はいなくても、友人や家族にどんなことをしてやろうとニヤニヤするのが好き。(サプライズとか、イベントで何かやらかすのが好きなので... )

カボチャを買ってきたので、パンプキンのチーズケーキを作って、残りはジャック・オ・ランタンにしてみたいと思います。大丈夫かな。出来るかな。コロコロかわいい南瓜たち…

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種類豊富。

冬といえば1番に思い出すのが、未だに高校3年生の受験期です。あの時期は追い込みで勉強ばかりだったけど、友人や好きな人、先生と過ごす学校での毎日が途方もなく愛しく感じていたのを思い出します。

私は地方の国立大出なのですが、試験を受けたそこは少し距離があって、海が近くて匂いも違う、知らない土地でした。そこの2次試験を受ける際に大学へ電車で向かったのですが、その帰り道、暗くなって街灯がぼんやりと光る駅のプラットフォームで、雪が降ったことをとても覚えています。雪が珍しくて、窓際の座席でそれをずっと見ていました。

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近鉄の列車から見えた冬景色。毎日の暮らしで県境を超えて、景色が変わる不思議。

車内は同じく他の受験生で溢れていて、みんな試験終わりの安堵する空気があって、それとなく温かく感じた車内が、私の心の中にずっと残っています。ポケットにはチョコレートがよく入っていて、ひっそりとつまんでは外の景色を見ていました。大学に入る前はスマートフォンもなくて、電車ではぼぅっと過ごすことが多かった。

不思議ですが、きっとこういう気持ちはずっと忘れないのだろうと思います。

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遠くに見える人の暮らしの痕跡。

ずっと地元で育ってきて、大学進学を機に、県外の知らない土地にいく、ことにとてもワクワクしていました。ずっと美大に行きたいと思っていたこともあったし、なんとなく受けた学科も信念や夢なんかとは全く関係なくて。

学校自体、あまり好きではなくて。正直、高校生までも辞めたいなーと思うことの方が多かったです。高校は3年生の受験の頃が一番好きでした。温かくて、寒くて、悲しくて愛しい、そういう気持ちがいつも心になみなみと潤いを与えていた日々でした。

それでも大学は色んな方と縁があって、楽しい日々を過ごせて、愛を教えてくれた人がたくさんいたので、やっぱり、いってよかった、と思えました。


「いろんな経験をした方がいい」と言われた日々。
今いる場所にもきっと、遠回りでも意味があるのだろうと目を瞑り感じる日々です。


最近バタバタと身の上に変化があり、悩んだり苦しんだり、心が忙しい毎日が続いた1年でした。それが、少し区切りがつきそうでほっとしています。やっとみんなに思いを馳せる余裕が出来そうで、安心しています。

思わずこんなに悩んだり泣いたりしてるの、自分だけなのでは...と情けなく不安になるのですが、きっとみんな大人だから顔に出さないだけで、不安で寂しくて怖い日もあるのはきっと同じだろうと思うようになりました。
だから、みんなで楽しいこと続けていこうね。

辛いこと苦しいこと、思い出すのが冬なら、それを思い出せば全て綺麗な思い出になるのも私にとっては冬です。恋人との別れだけでなく、職場や家族にも様々な変化があって、好きだった人達が遠くなっていくこと、それが怖くて不安でした。

それでも、別れは辛いことだけど、会えてよかったと思える日のためにきっと誰かと出会うのです。教えてくれたことは、忘れません。居なくなってもその人を思う気持ちも変わらければ、尊敬する気持ちもなくなりませんし、ただ記憶の中で、その人たちの言葉が私にとっての勇気となる。不安になったとき、あの人なら、と思える。そういう人が世界にいたこと、忘れずに生きていれば負けずにいられる。

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友達の白黒写真に憧れて、小さく印刷してカットした写真たち。モノクロでも色褪せない記憶。

そういうことを繰り返して暮らしていくんだと、少しだけ心が強くなった今年でした。

傍に居ないことは、ひとりきりなことではないのだと、たくさんの思い出を抱えて愛しく思うことが出来るなら1人ではないのだと、たくさんの人との出会いと別れがあって知りました。


何度も何度もこういう気持ちを忘れては、挫けそうな日々ですが、強く生きます。これからも、誰かとの出会いを大切にできる日々であるように。


みんなも無理せずね。電気毛布がないから部屋が寒いんだよね。暖房器具を買おうか悩み中です。なにかオススメあったら教えてマンボ 🐟


では、遠くないうちにまた!

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