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100%成功する英語のシャドーイングのやり方、その4つのステップ

英語の勉強に興味のある方なら「シャドーイング」について一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。英語が上手い芸能人として知られている防弾少年団(BTS)のRM、韓国のお笑い芸人のキム・ヨンチョル、女優のシン・セギョンなどは自身の英語力をシャドーイングで伸ばしたと話しています。今日はシャドーイングとは何か、なぜこのやり方は効果的なのか、そして注意点についてまで詳しくご紹介します。


1. 英語シャドーイングとは?

防弾少年団(BTS)のリーダー、RMは「シャドーイング」を通じて英語を勉強したと明かし話題を呼びました。様々なインタビューにおいてRMはアメリカのドラマ作品である<フレンズ(friends)>を見ながら英語を勉強したと答えています。ドラマを見ていくうちに、その物語にどっぷりとハマり、何度もドラマを見返したと話しています。最初は韓国語の字幕付きでしたが、二度目は英語字幕付き、最終的には字幕なしで見れるようになったそうです。

これがシャドーイングです。肝心なのは英語表現の意味と前後の脈略を完璧に理解し、それを繰り返して学習し、口から出してみるということです。

シャドーイングはshadowingと書くのですが、「影のようについて回る」という意味合いの動詞‘to shadow’が‘‘-ing’の形となって作られた単語です。言語学習においては、「聞いた音声を真似する学習方法」を意味します。単純に言えば、口真似です。学習者はシャドーイング対象の声の影となり、すべての音声を真似するのです。

このようなシャドーイングは、語彙や文章の学習に役立つだけでなく、ネイティブスピーカーの発音、抑揚、リズムなども同時に吸収できるため、効果的な英語学習法であると知られています。一部では外国語学習者はシャドーイングを通じてネイティブスピーカーの直感すらも吸収することができるという専門家もいます。

2. 英語シャドーイングのやり方、4つのステップ

シャドーイングには様々なやり方がありますが、シャドーイング効果が最大限発揮できるベースは守りつつ、自分に合ったシャドーイングを見つける方法をご紹介します。

2-1. 戦略的にコンテンツ選びをする

①コンテンツのジャンルを決める

防弾少年団のRMと女優シン・セギョンはアメリカのドラマ<フレンズ>を繰り返し見ながら、セリフを真似をして英語を覚えたと話していますが、全員にとって<フレンズ>が正解というわけではありません。普段から見る好きなジャンル、興味を持って見たり聞いたりを続けられるコンテンツを選ぶことが大事です。会社系のドラマが好きな方はアメリカドラマの<ジ・オフィス(The Office)>を、ファッションが好きな方はネットフリックスの<エミリー、パリへ行く(Emily in Paris)>を選ぶといった感じです。

②ターゲットにする人物を選ぶ

シャドーイングに使うコンテンツを決めたなら、次は真似するターゲットを選ぶ番です。単に有名な俳優とか、主人公であることを理由に選ぶより、自分が好きな英語を話す人物をターゲットにすることが大事です。自分が真似したいと思う発音、トーン(音)、リズム、アクセント、雰囲気の人物を対象にしましょう。

イギリス英語がかっこいいと思う方は、イギリス英語を話す人物を、オーストラリア英語がかっこいいと思う方は、オーストラリア英語を話す人物を選ぶのもいいです。また、弁護士を夢見ている方はドラマに出てくるかっこいい弁護士キャラクターを選ぶのも良いでしょう。

③長いコンテンツにこだわらない

コンテンツの長さにはこだわらなくて結構です。必ずシーズンが10個を超えるような長編ドラマを選ぶ必要もありせん。シャドーイングコンテンツは好きなユーチューバーの3分尺のVlog動画でもいいですし、好きな映画のワンシーンでも構いません。必ずしも動画である必要もありません。文章レベルのポッドキャスト音声でもいいです。大事なのは、ターゲットにしたコンテンツをシャドーイングして完璧に学習してから次のコンテンツに移行することを繰り返し、続けることです。

❌注意点❌

シャドーイングコンテンツとして時代劇を選ぶのはおすすめしません。日本の時代劇を思い出してみてください。もう使われていない言葉や言い回しが多いですよね。英語でもこれは同じなんです!

2-2.  音に集中して聞く

シャドーイングが特別な理由は‘集中‘して聞くことであると言っても過言ではありません。軽く流しながら聞くのではなく、ターゲットの声を呼吸から間の置き方、文章のつなげ方までの全体を集中して聞くという経験は学習者にとって単に単語、文章が覚えられるだけでなく、自然な発話に必要なすべての要素に気づき、覚えることができます。

この時、コンテンツの音声スピードを調節しても構いません。最初からネイティブスピーカーの話すスピードを真似することが難しい場合は、0.5倍速、0.75倍速に落としてゆっくり、そして十分に聞いてください。また、会話における前後の脈絡やセリフを理解するために、日本語字幕または解説とともに、音声を聞くようにしてください。

2-3. 真似する(シャドーイングの要!)

①字幕またはスクリプトと共に、聞いて話す

ターゲットコンテンツを決めて、自分に合うスピードと内容がわかったら、英語の文章を吸収する番です。英語字幕をONにするか、スクリプトを入手し、1つずつ文章を聞きながら音声が字幕(またはスクリプト)と一致するかどうかを確認し、勉強してください。

細かく勉強したい場合は、一気に10分以上あるようなコンテンツをざーっと読むよりは、細かく区切って勉強することがおすすめです。1つや2つぐらい文章を聞いた時点で一時停止をしてシャドーイングし、次の文章に進むといった進め方をしてください。

②自分の声を録音して聞く

シャドーイングの際は、自分の声を録音して聞いてみることをおすすめします。おそらく最初は録音された自分の声を聞いて「こんなふうに喋ったつもりじゃ…」となることが多いと思うでしょう。同じように真似したつもりでも、自分の声の録音と元の音声を比べると違いを感じるでしょう。何度も両方の音声を比較しながら聞いて、自分が再現できていないところ、間違えている発音を把握し、そこを集中的に改善してみてください。

❌注意点❌
シャドーイングは単純な発話練習とは異なります。ただただターゲットスピーカーが話す音声を真似するだけではあまり役立ちません。シャドーイングをすることで何を向上させたいかをはっきりと意識し、それを集中的に行うことが大事です。学習者ごとにそれぞれ、発音、単語、リズム、アクセント‐何でもあり得るでしょう。例えば、rの発音とⅼの発音を区別して発音したいことが目標の学習者は、両アルファベットが含まれた単語が出てくるところを繰り返し聞いて真似しましょう。

2-4. 実生活で使う

シャドーイングは英語学習の様々な領域の中で、特にスピーキングとリスニングに役立つ方法です。だからこそ、実際に効果を確かめるには、一生懸命聞いて真似ることだけでなく、実生活でも聞いて話してみることが大事です。

対面でネイティブスピーカーと会話ができる環境があればいいのですが、日本にいる学習者にとっては中々その機会はありませんよね。そのような時は、英会話に役立つサービスを利用することをおすすめします。🔗英会話アプリPlangはとりわけ英会話に特化しており、シャドーイングのための様々な機能を提供しています。上で紹介した学習ステップのように、自分のレベルに合ったシャドーイング用動画が自動で選定され、リスニング、シャドーイングを学習し、そして学習した内容をフリートーキングで活用する機能が用意されています。

3. シャドーイングをする際の注意点

最後に、シャドーイングをする際の気をるけると良い点を3つご紹介します。

その1、あまり難しすぎるコンテンツは選ばない。どれだけ再生速度を落としても、何を話しているのか聞き取れない文章ばかりのコンテンツを選んでしまうと、すぐに学習に対する意欲は折れてしまうでしょう。最終目標とはほど遠いかもしれませんが、まずは「なんとなく言っていることがわかる」というレベルのコンテンツを選んでください。

その2、長く続ける。英語の勉強は筋トレにたとえられることも多いように、やったりやらなかったりを繰り返すと成長は期待できません。一日のルーティンにたった10分でもシャドーイングを組み込んで、毎日続けるようにしてください。一人ではこれが難しいなら、学習時間と目標を設定して、学習を続けられるように英語の勉強をサポートしてくれるアプリを活用することも良い方法でしょう。

最後は、やめて、次に行くタイミングを知ること。です。自分がシャドーイングをしているキャラクターと同じくらいのスピードで話せるようになってきたり、コンテンツの内容をほとんど理解できるようになってきたりしたら、学習コンテンツの難易度を上げましょう。

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参考文献およびリンク

1) What is Shadowing And Why Should You Use It To Improve Your English Speaking Skills? (シャドーイングとは何か?英語のスピーキングスキルを向上させるために、なぜこれを使うべきか?) / Leonardo English
2) Shadowing Technique in English: are you wasting your time? (英語のシャドーイング・テクニック:時間を無駄にしていませんか?) / Accent's Way English with Hadar
3) Improve Your English Speaking by Shadowing (シャドーイングで英語スピーキングを磨く) / Oxford Language Club


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