HIV陽性の若者たちへの職業訓練現場に行ってみよう_twitter

HIV陽性の若者たちへの職業訓練現場に行ってみよう! ー農業研修編ー

前回の記事に引き続き、今回もHIV陽性の若者たちへの職業訓練現場の様子をお届けします。

前々回の記事はこちら
>>ウガンダレポート|HIV陽性の若者たちへの職業訓練現場に行ってみよう!ーヘアードレッシング編ー

PLASではHIV陽性が原因で雇用に不安のある若者たちも、自ら稼ぐスキルを身につけることで、経済的に自立した生活を送ることが出来るようになると考え、彼らに対して職業訓練研修を実施しています。

農業、ネイル、ヘアードレッシング、軽食つくり、ノート作りなど、現地で人気があり、需要も高い職種の中から複数を選択して受講することで、若者たちが自分の関心のある分野、そして地元でのニーズに柔軟に対応出来るようになっています。

今回の農業研修では、農業局から職員を招き、2日間にわたって講義と実技を行いました。

研修初日、熱い講義が行われる

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(写真)農業局職員からの講義の様子

初日は、農業の基本的な知識や野菜の種類、そして栄養についての講義を座学を中心に行いました。栄養についての知識をつけることで、HIV陽性の彼らが自身の体調に関心を高め、積極的に治療に参加することを促す目的もあります。

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(写真)イラストを交えながらわかりやすい内容を心がける

「なぜ農業をするのか?食べるものを作るため?お金のため?」という問いかけで、自分事として積極的に取り組んで欲しい、そして参加者たちの土地はウガンダ農業に適した豊かな土地であることを認識して欲しい、と講義にも熱がこもります。

2日目、畑での実技へ

2日目は、実技研修として実際に畑で作業を体験しました。

研修の様子を写真と共にお届けしていきます。

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(写真)畑の耕し方から種のまき方まで学ぶ

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(写真)真剣にメモを取る参加者たち

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(写真)参加者の半分以上が母親なので子どもを背負いながら参加する姿も。

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(写真)種まきもしっかり体験する。

研修だけで終わらせない為に

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(写真)耕す位置を決めている。

本来3日間の研修予定ですが、全体で講義をするよりも、研修参加者の各グループの畑を個別に訪問して指導する方が、より研修としての濃度も高まると判断しました。

そのため、現地にスタッフと初日に講義をしてくれた農業局職員が2回訪問する計画に変更し、参加者が実際に農業を始められるようサポートをしていく予定です。

グループ農業の実際の開始日についても現地と相談しながら決めていきます。

訪問時には雨が降る時期が安定していなかったため、いつ土地を借りて、実際に畑仕事を始めれば良いのか、見通しが立てにくかったからです。

仲間で支え合うことでより明るい未来を

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(写真)休み時間にアクティビティを楽しむ参加者たち

農業はすぐに結果(収穫)にはつながらないため、参加者たちのモチベーションをいかに保つか、という課題はあります。

しかし、自分の生活や家庭に必要な技術や知識を習得するだけでなく、チームとなってお互いに支えあうことで、状況が良い方向に変わっていくことが期待されています。

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