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”青”と”赤”の組み合わせから、何が見えてくる? ー荒牧 悠 青と赤(赤と青)展 @渋谷ヒカリエ8階 aiiima

 渋谷ヒカリエ8階・aiiimaで開催中の、荒牧 悠さんの個展「青と赤(赤と青)」

(会場の外から、なんだか楽しげな雰囲気…!)

 会場の机にあるのは… 磁石、カスタネット、赤青鉛筆… 

 あれ?あまり意識したことなかったけど、全部同じ赤と青だ!

 会場には、そんな「赤と青」をモチーフにしたさまざまな作品が展示されていました。

 面白いのは、平面作品なのに立体を感じたり(半立体?)、静止した作品なのに動きを感じたり… という、視覚トリックみたいな不思議な感覚を覚えることなんですよね。


 たとえば、透明なアクリルに赤と青のテープが巻かれたこの作品。

 上が円筒、下が直方体 と形が違うだけで、青と赤のカラーテープが巻かれているのは同じなのに、作品のまわりをぐるぐる移動していくと、円筒は床屋の看板みたいに動いて見えるのに、直方体では静止して見えたりします。

 個人的にもっとも好きだったのは、真鍮と絵画とで対になって構成された、こちらの2つの作品。

 見方によって、丸・三角・四角の図形の重なり方が変わって見えてきます。違う素材の対になっていることで、余計に「見えない部分」が見えてくる感じでした。

 しかも、どちらの作品も、丸・三角・四角一個ずつから構成された細かいパーツに分かれるようになっているんです。組み合わせを変えたら、また全く違った見え方になるんだろうなぁ…なんて想像してしまいます。


 作者の荒牧さんご本人も毎日在廊されているそうです。

 「荒牧 悠 青と赤(赤と青)展」は、3/6 (火)までです。

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■荒牧 悠 青と赤(赤と青)展 @渋谷ヒカリエ8階 aiiima

会期:2月25日から3月6日まで
時間:12:00から19:00(2月28日は13:00から)

今回は、木パネルの特徴を扱い、平面に層を見い出すことで奥行きがでないか、とか、図形の補完性を扱い、パネルが一要素となって奥行きを感じることはできないかなどを試みている。対比がわかりやすく、意味に縛られない色として青と赤の組み合わせを用いたが、このバリエーションが幾つか集まると、無視できない印象となってたちあがってきた。

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