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オリンピック閉会式のジャグリングは実は次のパリ五輪への布石だったかも?って解説

ネットではだいぶ賛否両論あるようですが、閉会式の演出についてジャグリング好き趣味人の視点から深読みしてみます。

昼下がりの公園っていったい…?

「東京の公園の昼下がりをイメージしています」っていわれてもピンとこない人が多かったと思いますが、おそらく、代々木公園とか、井の頭公園や上野公園のイメージでしょう。

こういった公園では東京都認定パフォーマー「ヘブンアーティスト」のレベルの高いショーを観ることができます。

例えば代々木公園を例にTwitterをめぐってみると、

ヘブンアーティストのショーが楽しんでいる投稿が散見されます。

代々木公園の面白さはこれだけではなくて、散歩やピクニックをしに来た人達の他に、色々な趣味人やサークルが活動していて、演劇、ダンス、ジャグリング、お笑い、フリスビー等々な文化を目にすることができるんです。

引き続きTwitterで代々木公園を検索してみると…

演奏している集団がいたり、

ダンス集団がいたり、

皿回し集団がいたり(僕が主催ですが)、

BMXの練習をしていたり、

リーゼントで踊る集団がいたりします。

代々木公園は文化のごった煮の状態なんです。

ジャグリング好き趣味人としては、「休日はゆっくり起きて、午後から代々木公園にでも練習に行こう」って考えるんです。散歩やピクニックの人も昼前後から増えてくるので、ヘブンアーティストの活動も昼下がりが本番です。昼下がりは文化活動が一番活発な時間です。

つまり、閉会式の演技でイメージされていたのは、生活の場である公園にプロのショーも趣味人の活動も溶け込んだ代々木公園状態だと思われます。

ヘブンアーティストと芸術文化

さて、ヘブンアーティストというのは、東京都が行っている都民が気軽に芸術文化に触れられるようにする事業です。

都が年に1回の審査会を行い、そこで合格したパフォーマーたちは、都内各地の50か所以上のポイントで大道芸を行うことができます。レベルの高いパフォーマンス(芸術)に生活の中で触れることができるように都が行っている事業なんです。閉会式に出ていたジャグリングの山村佑理さん、森田智博さんやけん玉の伊藤佑介さんも、ヘブンアーティストです。お客さんが撮ったショーの写真も出てきました。

実はこのヘブンアーティストの制度、フランスの制度に倣ったもののようです。

フランスは大道芸などのパフォーマンスも含めて芸術活動がとても盛んな国で、なんと200以上のサーカス学校があるといわれています。

フランス国立サーカス大学(CNAC)では学位だって取得できます。アーティストは公的な職業として支援されていて、フランスは芸術文化の先進国なんですね。

パリ五輪につないでいく

ということでまとめると、今回の閉会式のジャグリングは、東京の公園ではアーティストの演技や市民の文化活動が盛んにおこなわれているという東京の芸術文化レベルの高さをアピールし、芸術文化の先進国フランスにつなぐという演出だったと考えることができるんじゃないでしょうか。

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