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仰向けで膝の上

うちの猫は変わっている。

風呂に入っている時にドアを閉めるな!と要求し、飽きもせずに人の入浴シーンを眺めている。
仲間で入って来て浴槽のへりに腰かけて眺めていることもある。そのうち、落ちるぞ。

寝る時も一緒。寝相が悪くて跳ね飛ばされても気を取り直してまた定位置に戻る。

猫はしつこくするのを嫌うと言う。

が、私は通りすがりに抱き上げたりと、よくビックリさせるようなことをしている。トラウマになって寄り付かないのでは?と思いきや、しばらく構わないでいると膝の上に来て「ほら。抱っこせんかい。」と見上げる。

投げたボールを取って来ることに関心していたのも束の間。ボールを咥えて来ては「ほら、投げろ。」と言われているのはこちらの方である。

もう一か月経った。

しかし、既に、寝ても覚めても彼女が傍にいる。

生涯のうちにまた猫と暮らせるなんて思ってもいなかった。

いや、猫ではない。うちのブランカは猫ではない。猫もブランカではない。この子じゃないとダメなんだ。

そんなふうにバカになっている今日この頃を幸せと言う。

天国と地獄。落差のある毎日を送っている。君と出会い直したあの日から。

Kちゃんと私の間には、いつも君が居る。

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