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獣医さん色々

その昔、カウンセリング事務所を開いている頃、白い野良猫が毎日遊びに来ていて、そのうちに住み着いてしまった。マンションの3階だったのにも関わらずだ。

で、その猫がある日、いつのもように外から帰って来たのは良いが、片方の手を・・・いや、前足を痛そうに持ち上げている。

どうしたんだ?!と思って確認すると、自分の爪が伸びすぎて肉球に刺さっている状態だった。
野良さんではあったが、痛そうな姿があまりに可哀そうで、すぐに動物病院を検索してはタクシーでブーン!

田舎で猫を飼っていた頃も、きっかけは猫が勝手に居着いたというケースが多かったが、爪が刺さるなんて、こんなことは初めてだった。
何でも、完全な野良さんなら木登りしたりとかダッシュしたりとか、なんだかんだで爪が自然に整うらしいのだが、半分家猫程度だと伸びすぎてこんなふうに肉球に刺さるということもあるのだと。
その時は刺さった爪を抜いて下さり消毒して終了。

しかし、その時の手際があまりに鮮やかだったので、獣医さんって凄いな~と感動していた。
小児科時代の癖でつい私も参加して押さえようとしたのだけど『大丈夫。離れていて下さい。』とたしなめられたほどだった。

で、10年以上の歳月が流れ、昨晩ブランカを連れて行った動物病院の女医さんはバスタオルで巻いて診察しようとするものの、巻き方が緩くてわんぱくブランカはすぐに飛び出してしまう。優しすぎるんだよとは思ったが、ブランカの恐怖心は最小限だった。本当に優しい先生で良かった。

今日、職場でそんな話をしていたら、「その病院の近所にね、家畜専門の動物病院があるんですよ。」と言うのは、同じ街に住むナースさんだった。
「診察中にうちの猫がその先生のことを引っ掻いちゃったんですよ。そしたら、その先生、ぼかっ!ってうちの猫を殴ったんですよ。『ちゃんと、しつけしなさい!』って言うからあきれちゃって。怖いから何も言わなかったけど。それきり二度と連れて行ってないですよ。」

え?

驚きと共に恐怖を感じた。

その先生が怖かったのではない。もしも目の前でブランカをぼかっ!なんて殴られたら、私はきっと反射が働いてしまう。言い訳も聞かず秒で殴り返してしまうよ、きっと。
そういうことになった際の面倒臭さを想像すると、ああ、怖い怖い。

念のため、その病院の場所と名前を聴いておいた。間違って行ってしまったら大変。

そんな話をしながら、そのナースさんが『家畜専門のところだったからそんなノリだったのかな?』と言う。

・・・。そんな気もする。でも、とにかく行かない。絶対殴っちゃうもん。私が。

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