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ブルームーン / 目標管理シート / 御礼

キンキンに冷えたグラスで、ブルームーン飲みたい! → シャカシャカシャカ!

→ うーん、美しい! → 飲む。→ うまいっ!

しかし、むなしい。

早くこのご時世に解決策が見つかって外で飲みたいものですわ。それか、高齢者施設なんて辞めるか。

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嫌だ、嫌だと言いながら、人は自分の無意識がやりたいと思っていることをやっていると言う。

いや、そんなはずはない。私は心の底からていたらく。怠けたくて仕方ない。

ただ、あまりに怠け者故に、こう思う。

”何でも早く終わらせたい、ハッキリ結果を出して、早く終わらせたい、そして、あとからゆっくり怠けよう。”と、単純にこう思っているだけなのだろう。

ところが、関わる高齢者の方々に、”その人にとっての幸せな余生”を過ごして欲しいとか、そういうふんわりしていて漠然とした目標を掲げちゃったものだから、短期決戦に持ち込めない。

外的要素に揺さぶられ、いつもヒヤヒヤしなければならないはめになる。

幸せというのは、人それぞれ違うから、沢山触れ合い、沢山話を聴かなければならない。で、長期戦になる。

そんな私に出来る事というのは、ごく限られていて、そのうちの一つが、なるべく慢性病を悪化させないこととか、エンドステージでどうしてもお看取りしなければならないのだとしたら、痛みや苦しみを極力取ってあげることくらいしかない。

生きることは大変で、そりゃあ、良いことも沢山あっただろうけど、もう充分痛んで来た。苦しんで来たことだろう。

だから、もう痛まなくて良い。苦しむ必要は、全くない。

そして、それに付随するのが、徹底的な感染症予防とか、廃用症候群になるような入院を極力しなくて済むように保つこと。

面倒くさいから、辞めよう!と毎日のように思うけれど、ついつい、そこで出会う笑顔に魅せられて、それを自分自身が幸せに思い、また頑張ろうと思ってしまう。

ところで、今年度の事業計画を作成し終わった5月頃のこと。「やれやれ、やっと終わった。裏表紙はどんなデザインにしようかなー?」とウキウキしていた。(中身が終わったから。)絵や写真をレイアウトするのが好きだから。

でも、PCの中を探していたら、個人的に面白いものが見つかった。それは自分で作ったものだった。絵でも写真でもなかった。ネットニュースか何かで、大谷翔平くんが、高1の時に作った目標管理シートを見かけたときに、真似して作ったマトリクスだった。

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入院率削減の要素には、運も必要だと思ったものの、この”運”の項目だけは具体策が出ないので原型をほとんどそのままパクったのを覚えている。

ここからマインドマスターというツールを使って、具体的な行動をロジックツリーに解体していく。

そうすると、実際に行動していく要素が見えて来るので、案外、ふんわりとした望みでないということが分かって来る。自分のことを一番理解していないのは、いつも自分だ。

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現場が忙しいのに、研修が多いところも嫌いっ!と思うこの企業。

しかし、今日は、昔のボスが講師をされる日だった。

『ロジカルシンキング』というお題で、非常に面白い。

実は、以前、管理職研修で公開されたのだけど、好評だったので、全体研修でのアンコール講演となった。Zoomの前には各所から、それなりの人数が参加している。

すると、講義の途中、ある瞬間にZoom画面に先のマトリクスが、画面いっぱいに出されて『え?』となる。

『例えば、これはOhzaさんが、かつて書いた目標管理シートです。』と、さらっと出して、延々読み上げている。長い、長い、長い。引っ込めて。よく読むと色んなところがおかしいから。

しかし、やがて、前ボスの様子に、何か、並々ならぬものを感じて、心が静かになり、黙って耳を傾けた。

あいかわらず地顔が鬼顔の前ボス。厳しすぎる故、上からも下からも嫌われてしまい、それでいて、共に仕事をしなくなってから、滅多に会わなくなってから、どんなに皆に心を砕いていたか?を、やっと分かって貰える人。去ってから感謝されるタイプ。

その人が熱弁してくれている。面目をとても大切にする人でもあるし、一人を評価すると風あたりが強くなる風潮も否めないのに、最後まで喋り切った。『そして、この管理シートの結果、昨年の数字がこれです。』と褒めちぎってくれていた。

感想を聴かれると、ひねくれものなので、『いやいや、これ、裏表紙。中身を褒めて下さい。』と笑いをとってしまう。

でも、本当は、泣きたいくらいに嬉しかった。

共に働いていた頃は、生意気ばかりを言って、失礼しました。施設長と喧嘩ばかりしているなんて前代未聞。でも、本気で怒りつつも、時間が経つといつも分かって下さっていた。

あなたは私を許容するために、色んなことを捻じ曲げたかも知れない。心が怪我して血が出たかも知れない。それなのに、『ありがとう』しか言わなかった。

今からでも遅くはないと思うので、頑張れるときは、やっぱり頑張って行きたいと思います。(頑張れるときだけだよ。)

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良い1日でありますように。

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