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春のお引越し

今日は日曜日だったが、とある事業所のお引越しに駆り出される。

今日から同じ法人のケアマネさんたちが我が老人ホームの事業所内に仕事場を移して下さり、たちまち事務所が華やかになった。

文章にすると何て簡単なことなのだろうか。
ここまで来るのに、色々と大変だったのに。

何が一番大変だったのか?というと、古株の職員さんが定年退職なさった後の掃除が大変だったのだ。実に半年強にも及ぶ断捨離が繰り広げられていた。来る日も来る日も続いた。

しかも整理整頓も管理も出来ていないので、昭和の書類と現在の書類がごちゃ混ぜに置いてあるところとか。

モノを捨てられない性格の人というのが居るのだが、そのタイプの人が一つの会社の中に二人三人も居れば恐ろしいことになる。

一人は我ら看護職員の中にも居たが、私が管理職になって一番最初に始めたのが掃除。仕事が出来る程度に物を捨てるのが大変だった。
大きな引き出しの中いっぱいにあった大小様々な紙切れを捨てたところ、さっそく「メモ用紙だったのに無いと困ります!」と怒っているので「カビが生えてたんだよ!こんな大きな引き出しいっぱいにメモは要らない!取っておくものは整頓できる範囲にして下さい。」とそれ以上の勢いで言ったので逆に驚かれた。

自慢じゃないけど、私ほどずぼらな人間は居ない。そのずぼらな私ですら「いい加減にしろ」と思うくらいゴミの山だったのだ。職場がだよ。
片づけている途中で色んな中途半端なものを見て、もはや限界。書きかけのノートが100冊ほど出て来た。皆途中でやめてしまうというのもこの施設、各部署の前任者の特徴だ。

医務室は私の担当で半年ほど前にある程度落ち着いたが、それ以上に凄いのが事務所だった。埃が積もった書類の山。前任者たちが勤怠システムすら導入するのを怠り紙ベース一本で来た結果がこれだ。しかも後見人や保佐人もつけずに、施設で預かるべきでないものまで沢山出て来た。

怠ると、大変になる一方のものが沢山ある。

やってもやっても「わー!なんだ、これ!」というものが出て来るのだが、とりあえずはケアマネさんたちを迎えるスペースが出来たということで、これからワイワイ皆で仕事が出来る模様。

日曜日、地獄の断捨離をしつつのお引越し作業だったが、昼休憩を取って、施設長と近くのスーパーに買い物に行って、皆でランチビールをした。ピザやお弁当やお菓子を食べて、しばし盛り上がったりもした。

ケアマネさん3人と施設長、私、事務員の男性二人の計7人。しかし、今後も一気に女の園と化す事務所が目に浮かぶ。皆さん30代くらいに見えるけど、40代50代の女性陣。施設長も含め皆さん強いんだよなー。

一人の利用者様について色んな専門職が情報交換しやすい環境が整った記念すべき日だった。

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自分の家も掃除しなければと思うのだが。

何故か猫がいつも邪魔する

どうしても、どうしても、せっかくセットしたクイックルワイパーの紙を神業で広げて外しに来る。辛い。でも、可愛い。

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