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何と言ったら良いのか

連休が終わって今日は往診日。

今年1月末から2月にかけて陽性になったしまった職員たちの3回目のコロナワクチン接種も終了。ハチの巣をつついたような騒ぎだった。

余談だけど、この時期、陽性になったメンバーが全員外国籍の子たちだった。ずらりと並んだ面々を観ると圧巻だった。つくづく日本人の方がかかりにくいのだなあ。

最初は、向こうの方が、対人距離が近い文化の子たちだからか?と思っていたのだけど、どうやら免疫機能そのものにも違いがあるらしい。

***

全然関係ないけれど、そのうちの一人の子が「Ohzaさんは何人か?」と訊いて来た。

「どう見ても日本人でしょ?顔ひらたい民族でしょ?」と答える。

「いや、前は大阪人とか広島人とか、東京人になる前はどこ?」と、たどたどしい日本語で聞いて来る。どうやら、出身を訊いているらしい。

それに付け加えて「あと、インドネシアにも顔ひらたい民族はいる。私たちも色々な顔がある。」とのこと。

顔ひらたい民族を社交辞令で否定してくれても良かったんだけど、そこまで分からないか。あるいはわざとか。

そんな会話で思い出したことがある。私のひいお婆ちゃんはハワイのカワイ島の人だった。名前も〇〇カワイと言った。

そう言うと「わかるよおう。わかるよおう。」と腕組みしている。

???何だかよく分からない反応だけど、何か聞きたがってるふうだからもう少し話すか。

続き。そして、カワイさんは鹿児島でひい爺ちゃんと結婚してお爺ちゃんが生まれたのだが、お爺ちゃんは西郷隆盛をもっと恐ろしくしたような顔をしていた。とにかく、凹凸が凄かった。

しかし、そのお爺ちゃんが結婚した婆ちゃんの顔はワニだった。大げさではない。子供心にもワニにしか見えなくて困ったのを覚えている。

それで母が生まれたのだが、ちょうど良い凹凸だったので、母は美人だった。

しかし、そこから生まれた私は、再びワニ寄りになった。ワニまでは行っていない。

「わかるよう、わかるよう。インドネシアにもワニ寄りの人いっぱいいるね。そうじゃない人もいっぱいいるね。わたし、日本語合ってますか?」

・・・・・・・・。日本語は合っている。でも、君には何かを教えなければならない気がして来た。久しぶりに熱い使命感を持った瞬間だった。

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