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赤しその季節がやってきた!毎年外せない赤しそシロップと赤梅干し

一年の折り返し地点、6月。私のような季節の手しごと好きには、年末と変わらず忙しく、わくわくと楽しい月ではないでしょうか?。

今回の手しごとは、見山高原の赤しそでシロップ作り

全国各地におすすめのブランド赤しそがあるかとは思いますが、ここ関西のイチオシは、大阪府は茨木市、見山高原の赤しそです。

出荷量が少ないのか、関西でもほんの一瞬、一部の店舗にしか出回らないのですが、香りの強さと色の美しさは私の知る限り「右に出るものなし」。関西に住んでいてよかったと思う6月です。

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今回は2束購入し、梅干し用に3/4をとり、塩でしっかりともんであく抜きしたら、後日作る梅干し用に冷凍保存しておきます。このとき、赤黒い水分が大量に出るのですが、これ、アクとはいえ、アントシアニンなどの有用成分がもったいないなぁと毎年思います…

そして、残りを赤しそシロップにして、夏のかき氷シロップやジュース用に加工しました。

赤しそシロップ

①赤しその葉は軸から1枚ずつ丁寧にちぎり取り、たっぷりの水に浮かべて洗います。根つきのものは特に砂がついていることが多いので、丁寧に。

②余分な水分をざっと切って、葉100gに対して500ccの湯を沸かします。しっかりと沸騰したら葉を入れ、さっと煮出してから濾し、酢50ccを注ぎます。酢の酸でパっと華やかなピンクになれば、お好みで砂糖を加え冷まします。※見山の赤しそはほんのりとやさしい甘味があるので、私は砂糖は加えません。

しそは魚の毒を消す

はるか昔、中国で魚を食べて中毒を起こし、命の危機に見舞われ、顔が紫色になってしまった人がいました。そこへ通りがかった医師が、薬効のある葉を煎じて飲ませたところ、中毒症状が治まり、治癒した、という話があります。

この葉こそがしそ。チアノーゼを起こし、顔が紫色になってしまった人を蘇らせたから、「紫蘇」という名前になったのですね。しその葉だけで重篤な食中毒を改善することは難しいと思われますが、しその香り成分の一つ、ペリルアルデヒドには強力な殺菌作用があります。刺身のツマに添えられる所以ですね。

現在でも生薬としても利用され、香蘇散、参蘇飲などの漢方薬にも処方されています。

他にも、しそには抗酸化作用、抗アレルギー作用など、体に良い作用が多く含まれていますが、赤しそにしか含まれていない成分、シソニンには特に強い抗酸化作用があるということです。

我が家は私以外が全員アレルギー持ちなので、赤しそが出回ると必ず購入、大葉も常に冷蔵庫にあり、日々の料理に利用しています。

薬膳では、辛/温 体を温め、腹の冷えを取り、嘔吐やのどのつまり、胃の不快感を鎮め、風邪の予防に役立つといわれています。








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