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たいていの日本人には謎の国タジキスタン

ハンドメイド作家のPlava Stabloこと、青木弘之です。

2019年9月の中央アジア諸国旅行の時、カザフスタン・キルギス・ウズベキスタンと移動して、最後の訪問国がタジキスタンでした。

つい最近まで、ウズベキスタンから隣国のタジキスタンに向かうためには、サマルカンドから長距離を南下して国境の街まで行かなければならず、ほぼ一日かけて国境越えをしていたのですが、私が旅した時は、サマルカンドからほど近い街の国境が開かれ、タジキスタンの国境近くの街までは数時間で行けるようになりました。

タジキスタンの入国にはビザが必要ですが、事前にネット申請できるので、大使館に行く必要もなく、取得自体はとても簡単です。

サマルカンドから車で両国の国境まで移動し、イミグレーションでパスポートと事前に用意したビザを提出して、特にトラブルもなく、タジキスタンに入国しました。

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タジキスタンの国境からは、客引きの車が待ち構えているので、ぼったくられないように料金交渉して、近くの街パンジャケントまで移動しました。

パンジャケントは、そんなに大きい街でもないのですが、交通の要所になっていて、なかなか賑やかでした。大きな通り沿いにお店が並んでいるので、ぶらぶら歩いてみましたが、明らかにウズベキスタンとは違う雰囲気です。

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何気に入った街の食堂の食事は安くて美味しかったですけど。

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パンジャケントの街に一泊して、首都のドゥシャンベに移動しました。タジキスタンでは、都市間を移動する公共交通機関が皆無に近く、移動に際しては、ターミナルに止まっている普通の乗用車が、乗客が何人か集まったところで目的地に出発するという、いわゆるシェアタクシーが主流です。

パンジャケントとドゥシャンベは人の移動も比較的多いので、車を拾うのは簡単なのですが(というか、客引きが何人も寄ってくる)、満員になるまで客を拾い続けるので、なかなか目的地に向かわないという点は我慢しなくてはいけません。

車も満員になったところで、やっとドゥシャンベに向かって移動します。山岳地帯を超えていくので、景色は見応えがありました。ただ、日頃から走り慣れている道だからか、かなりのスピードでカーブの続く道を走っていくので、スリルも十分味わえました…

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首都ドゥシャンベは、さすがに大きい街でしたが、観光スポット自体はコンパクトにまとまっている…というか、正直言って、目立った見どころはほとんどありません。観光客らしき人々もあまり見かけず…

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まあ、歩けない範囲でもなかったので、ぶらぶら歩いて、博物館や市場に行ったり、街の風景を観察したりしました。

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ドゥシャンベの宿泊したホテルの従業員に勧められて、郊外にあるヒサール要塞というところに行ったのですが、ヒサールの市街地までは乗り合いのバンがあるものの、街中から要塞までは公共の乗り物がなく、自分で車を拾わなくてはいけないのが大変でした。当然、運賃交渉もしないといけません…

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要塞自体は絶賛修復中ということもあり、見た目は整っていますが、観光客は地元の人がちらほら…といった感じで、外国人観光客は見かけませんでした。

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タジキスタンは、現大統領が長期政権中なので、あちこちに大統領の肖像画が掲げられていて、まるで北〇〇…

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私はただの観光旅行客なので、西部の街しか訪れませんでしたが、旅慣れたバックパッカーは、タジキスタンを旅行する際は東部のパミール高原に向かうことが多いようです。南部はアフガニスタンに国境を接しており、紛争後しばらくは、国境近くの街に限り、アフガニスタン領内に旅行者が入国できたようですが、現在はムリのようです。

タジキスタンの布探しですが、最初は国境の街パンジャケントの市場近くにあった生地屋さんを何軒か当たり、運よくタジキスタンで作られたというシルク生地を見つけたのですが、かなり大柄で、豆本にはちょっと不向きかなあ…と思いつつも、値段もそこそこ安かったので、保険のために購入しました。

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首都ドゥシャンベに移動した後も、まずは市場で探してみたところ、何軒かあった生地屋さんには、どこも輸入ものの生地しか置いていませんでした。仕方ないので、ひたすら繁華街を歩いて、ショッピングモールを見つけては、中に生地屋さんがないか探してみて、やっとタジキスタンで作られているというシルク生地を見つけました。やはり豆本には少し大柄なのですが、パンジャケントのものに比べると多少はマシで、品質も良かったので、購入することにしました。

タジキスタンは個人旅行するにはハードルが高いと思いますが、人々は皆親切で、旅行中に不快な思いはしませんでした。何かと交渉事が多くて、気疲れはしましたけど…

「旅から生まれた豆本」タジキスタン編は、ドゥシャンベで購入したシルク生地を表紙に使用しています。ネット通販サイトで販売中ですので、どうぞよろしくお願いいたします。







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