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3秒の音声からストレス度をチェックする!?「Care Cube(ケアキューブ)」を本日ローンチ!

こんにちは、PLEN Roboticsインターン生の鈴木です!今回は重大な発表があります!

本日7月3日、PLEN Roboticsは、約5秒間の会話音声を解析しメンタルヘルスを把握する 「Care Cube(ケアキューブ)」を製品化いたしました!



◯Care Cubeとは

「Care Cube」は、我々PLEN Roboticsが開発した顔認証AIアシスタント「PLEN Cube(プレンキューブ)」に、リスク計測テクノロジーズ(以下「RimTech」)が開発した音声解析エンジン「Motivel(モチベル)」を搭載したものです。

※リスク計測テクノロジーズは、人に関するリスクに対応するため、声だけ5秒でモチベーションを可視化する「Motivel」を開発・提供している会社。 リスク管理とデータ分析を通じて、社会・企業の持続的発展に貢献することを目指しています。

「Care Cube」はメンタルヘルスチェック対象者の顔を見つけると、声かけをします。そして約5秒間の会話をするだけで音声を解析し、心の健康状態をチェックします。測定結果はWebアプリ上にグラフで表示されます。また日々のメンタルヘルスチェックを継続することで、「Care Cube」はストレスに起因するトラブルを2週間ほど前に予測することが可能です!


新たに開設された公式Webサイトもぜひご覧ください。
メンタルヘルスに関するホワイトペーパー(資料)がダウンロードできます!


◯開発の背景

ストレス社会とも言われる現代、日本におけるうつ病の患者数は急激に増加しています。現在約127万人いると推定されているうつ病患者は、過去20年間でなんと約4倍の数。
またうつ病による日本の社会的損失額は約3兆円、さらに統合失調症と不安障害を合計すると約8兆円とも推定されています。メンタルヘルスチェックは個人的なもののみならず、職場や社会全体にとって重要な課題といえます。
今日「労働安全衛生法」により従業員にはメンタルヘルスのチェックが義務付けられているのですが、従来のアンケート式の調査では、精神的ストレスを抱えていてもトラブルの早期発見は困難です。例えば「大丈夫です」と嘘の回答してしまったり、本人の自覚のないケースもあります。


○これまでの歩み

PLEN RoboticsとRimTechは、2021年に業務提携して以来、開発を進めてきました。
2021年、神奈川県の新型コロナウイルス感染症対策ロボット実装事業の一貫として湘南鎌倉総合病院にて医療従事者向けのサービスプロトタイプの概念実証を行いました。さらに2022年、神奈川県新型コロナウイルス感染症対策ロボット開発支援事業の一貫として小田原市鴨宮ケアセンターにてアップデート版の機能性の実証を行い、改良を重ね、この度「Care Cube」として完成させました!

湘南鎌倉総合病院にて


小田原市鴨宮ケアセンターにて


○わずか5秒の会話音声でいいの?

これまで心の状態の可視化は様々なアプローチで行われてきましたが、計測には数十秒かかるのが通常です。一方で「Care Cube」は音声データの特徴量把握のために開発された独自のアルゴリズムに基づいているため、わずか5秒の音声データを計測することができます!


◯声を変えれば測定結果を変えられる?

人がどのように声を出しているかご存知ですか?
人の声は、声帯を震わせることにより発せられます。声帯の筋肉は不随意筋と呼ばれ、意識的なコントロールが出来ません。
これを活かし、声帯の震え、つまり声の周波数の変動パターンから8つの感情指標(喜び・悲しみ・怒り・恐れ・嫌悪・驚き・落ち着き・平常)を数値化しました。このような音声解析から得られたデータは、主観的な影響を受けていない客観的データであるといえます。そのため本人自身が気付かない日々のメンタル状況の把握が可能です。
さらに音声解析は、会話内容や言語に依存しません。なので日本語が話せない外国人や赤ちゃん、意思疎通が難しい高齢者の心の健康状態を計測することも可能なんです!


○PLEN Cube×Motivelで出来ること

「Care Cube」は、インターフェイスとしてのエッジAI端末「PLEN Cube」と音声解析エンジンである「Motivel」 で構成されています。顔を近づけると自動的にプログラムが起動するので、スマホやパソコン用のアプリと比べて誰でも操作がしやすいのも特徴です。
また通常のIT機器に搭載されるマイクとは違い、単一指向性マイクを搭載しています。そのため騒音が大きい環境下でも音声データを的確に把握できるようになっています!


◯うつ病や認知症を事前予測する!?

「Care Cube」が取得したデータは日々蓄積され、グラフで可視化されていきます。たった一度の計測だけでなく長期的に分析を続けることで、認知症やうつ病など、ストレスに起因するトラブルを発症する2週間ほど前に予測することができます!


◯日本のエッセンシャルワーカーを支える!

毎朝仕事が始まる前、「Care Cube」でメンタル管理をしておけば、自分では気付けない心の不調に気づくことが可能!
例えば、医師や看護師などの医療従事者はもちろん、工事現場の作業員やオフィスワーカー、レストランのシェフにはストレス度チェックはもってこいです。
それに加え「Care Cube」は声帯の震えを活用しているので言語コミュニケーションに頼らない分析が可能です。そのため日本語が話せない外国人や赤ちゃん、意思疎通が難しい高齢者のストレス度を計測することも可能なんですね。


さらに「Care Cube」は、今後も改良を重ね、オンラインセラピーやカウンセリングサービスとの連携など、ヘルスチェックからヘルスケアサポートまでのシームレスなサービスを提供することを目指します!


公式YouTube動画では、実際にストレス度を測る様子をご覧ください~!

今回も読んでくださりありがとうございました。
次の記事は7月7日㈮に投稿予定!それではまた~!

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